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努力畢生~人生に満足するため努力し、2人で『無敵』に至る~  作者: たちねこ
第四部 青年期 『2年生編』
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『2年生』『想起編』 『想起』 1

 テーセラに右手に握る直剣で斬りかかるフェリス。


 「『身体強化』『俊敏性』『俊敏性』」


 テーセラの『魔術』発動。

 逃がさないとフェリスがテーセラを空間の腕で掴もうとするが。


 「・・・ちっ」


 重ねがけによって上がった速度相手では掴む事ができず逃がしてしまう。


 フェリスは振り返る。

 そとに飛び出したテーセラの後ろ姿が見えた。


 「『魔素砲』『五連』」


 フェリスが短剣を握った左手を横凪にゆっくり動かすのに追わせるように、頭上に5つの光玉が浮かび上がる。

 それは、無色の『魔素』の溜まり場。


 流れるように左手の短剣をテーセラへ向けて刺すように向けるとそれに答えるように5つの光玉がテーセラへ向かって伸びた。

 『魔素』を高密度で集められた細い光の線が高速でテーセラへ伸びていく。


 「くっ!」


 上がった速度を生かし、短剣でその『魔素砲』を捌く。


 「『転移切断』」


 そんなテーセラの隙をつくように背後に突然現れたフェリスの横切りがテーセラの背中を浅く切り裂いた。


 「うっぐ! 『炎弾』!」


 歯を噛み締めながらテーセラは振り返り、手のひらの上に作り上げた炎の弾をフェリスに投げつけ、その勢いで地面に落ちていく。


 「『転移』」

 

 『炎弾』を投げつけられたフェリスはそれを『転移』で回避してテーセラの落下地点である寮近くの広場に移動し、右手の直剣を鞘に収める。

 そのまま落下してくるテーセラに向かって右手を伸ばす。


 右手の平の上に出来上がり始める、自身の体の大きさ程はあるだろう十字の透明な手裏剣。

 刃の部分に『風』を纏った巨大な手裏剣が浮かび始めた。

 

 「『風魔手裏剣』」


 フェリスはそれを引いて振りかぶり、テーセラに狙いを付けて投げつけた。


 「『土壁』!」


 テーセラは咄嗟に『土壁』を作り上げるが、それは、紙のようにいとも簡単に斬り切り裂かれてしまう。

 そのあまりにも鋭利な切れ味に受け止めることは不可能と判断したテーセラは瞬時に自身の足元に『土玉』を作り上げ、それを足場として蹴り、遠くへ飛んで離脱しようとする。


 「・・・『土壁』」


 フェリスは『土玉』を作った時点で離脱することを察していた。

 『土壁』を斜めに、テーセラが飛んでいくだろう方向に飛び台のように作り上げる。


 「『付与』『風』『火』」


 続けざまに短剣を左手から右手に持ち替えつつ『風』と『火』を付与させ、そのままステップを刻む。


 そして、突発的なリズム上昇。


 「『剣舞術』『クラコヴィアク』」


 『剣術』発動。

 同時、踏み込んだ地面が割れる。


 『土壁』を飛び台にテーセラへ向かって一気に肉薄。


 フェリスの刺突が迫り来る。


 「・・・くっ! 『アルマンド』!」


 自分を殺そうと猛攻を仕掛けてくるフェリス。

 まるで、いままで積み上げてきたもの全てを駆使して必ず殺すと言わんばかりのその勢い。


 テーセラは、今、絶望の中にいる。

 自分を殺したいほどに嫌悪している。


 だが、それでも、抵抗してしまう。


 醜くも死にたくないと思ってしまうのだ。

 

 ゆえに抵抗する。

 してしまう。


 そんな、必死で死に抵抗する中で思わず使用した『剣舞術』だった。


 しかし、それがテーセラの頭に痛みを走らせ、彼に過去を『想起』させ始めた。

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