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努力畢生~人生に満足するため努力し、2人で『無敵』に至る~  作者: たちねこ
第一部 乳幼児期 『6歳編』
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サティス 3

 目の前に『魔獣』。

 大きな牙。

 凄い鼻息。

 

 フェリスは反対方向に飛んで行った。

 フェリスは凄いから、大丈夫。

 フェリスに置いてかれように、頑張らないと!


 たしか、あの大きな『魔獣』、『ミエド・ハバリー』って言っていたわね。

 曲剣を構える。

 ちょっと前の事を思い出す。

 牙を折ってやったあの戦い。

 でも、倒せるまではいかなかった。

 速すぎて見えなかった、頭突きをくらってしまった。

 深呼吸。


 でも、なんでかしら?

 負ける気がしない。


 そういえば、あの日、お母様はどうやって倒したのだったかしら?

 思い出して、ちょっと笑ってしまう。


 「ふふっ・・・一撃だったわね」


 手を上に持っていき、構える。

 真似してみようかしら。


 「『剣舞術』『修型』」


 『ミエド・ハバリー』が足で地面を蹴り始める。

 それは知っているわよ。

 3回目で来るんでしょ?

 1・・・。

 2・・・。

 3。


 見えた!

 ここ!


 「『タンゴ』!!」


 振り下ろす。

 突っ込んでくる。

 相手の息に合わせて思いっきり!


 『ミエド・ハバリー』の頭の真ん中を切りつけた。


 でも。


 「・・・やっぱりお母様って凄いのね」


 倒し切れていない。

 動きを止める事しかできていなかった。

 ・・・それなら!


 「いっぱい切ってやるわ!」


 止まれば、反撃が来る。

 だから、動きを止めない。

 2回目。

 3回目。

 何度も切りつけ続ける。


 そうだわ!

 自慢の足も、切ってしまえば使い物にならないわよね!?


 足を狙って、突進をできなくする。

 膝をついたわ!


 「はぁっ!!」


 気合を入れなおして、『魔石』がある気がするお腹の右側を狙って2回切りつける。

 「見えたわ!」

 『魔石』が出てきたから、それを砕く勢いで切りつける。

 あっ、壊しきれなかったわ!

 それなら!


 「もう1回!」


 今度こそ砕けた。


 「ビヒィイイイッ!」


 大きな声を出して倒れた『ミエド・ハバリー』。

 「ふふっ。倒せたわ!お母さまに自慢できるわね!フェリスも倒しただろうし、あとで沢山ほめてもらおう!」

 嬉しくて飛び跳ねちゃう。

 早く2人に会いたいわ!

 「フェリスに会いに戻らなきゃ!」

 ここまでの道を走って戻る。


 ちょっと走ったら、さっきの道まで戻ってこれた。

 「わぁ・・・何よこれ」

 驚いた。

 穴でボコボコ、剣で切ったみたいな大きな傷も沢山ついていた。

 そして、ブリランテお母様がいない。

 どこに行ったのかしら?

 周りを見てみる。

 あっち?

 ん?

 「あら?」

 居そうな方を見ていたら、道の奥からこっちに来る2人が見えた。

 あの、おっきい人とフードの人は・・・。

 「ジュビアとベンディスカ?」

 よね?

 雰囲気が違うから自信が持てないわ。

 なんだろう・・・。


 とっても、怖い。


 ガサッ!!


 と、音がしてびっくりする。

 剣を構えたら、音の鳴った近くの茂みからフェリスが出てきた。

 「サティス!倒したのか!?」

 「フェリス!え、えぇ!当然!倒したわよ!」

 良かった、フェリスね。

 安心だわ。 

 さっきの『魔獣』、倒したのよ!

 凄いでしょ!

 「さすがだな!」

 「ふふんっ!」

 フェリスに褒められた。

 やった!

 「それで、母さんはいないのか?・・・って、すごい状態だなこれは・・・ん?あれは、ジュビアとベンディスカか?」

 フェリスも2人に気付いたみたい。

 でも、2人の雰囲気は解らないみたい。

 「おーい!ジュビア!ベンディスカ!」

 フェリスが手を振ってる。

 「あ、フェリス?あのね?」

 なんか変な感じがすることを伝えなきゃ。

 ・・・え?


 なに?

 この嫌な感じ・・・。


 ジュビアとベンディスカを見る。

 濃紺と灰色のもやもやが体の回りについていた。

 それが解るくらいに近くに2人が居た。


 あれは、『魔術』?

 それに、いつの間にこんなに近くに?


 「2人とも!無事だったのか!?」

 フェリスが2人に駆け寄っていく。

 やっぱり、ジュビアとベンディスカの嫌な感じに気づいてないんだわ!

 「あ!待ってフェリス!」

 「え?」

 ジュビアとベンディスカの目の前で、私に反応して振り返ったフェリス。

 ベンディスカが突然剣を振り上げた。


 「ごめん」


 謝って、剣を振るベンディスカ。


 「いっ!?」


 なにが起こったのか分からなかった。


 私の方を向いて、膝をついたフェリス。

 ベンディスカの手には血が付いた直剣。


 信じたくない。


 でも、目の前で起こったことは確かに。


 「なっ・・・なにしてるのよ!!」


 ベンディスカがフェリスを切りつけたと言うこと。

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