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第七層 episode.6

はい、みなさんみてわかるように設定を変えまくったせいで話がゴチャゴチャです。一応完結まで持っていったら辻褄の合うように全部書き直すつもりなので今書いてるのは書き直しの前のプロットみたいなもんだと思っててください。

「しかし、今日のリクの活躍はすごかったなぁ。ライフルの使い方がだいぶ様になったんじゃないか?」


「ほんと!?やった!カズトに褒められた!これでもっと役に立てそうだよ!」


 軍のキャンプにあるブルーシートが内側に敷かれた風呂に肩まで浸かって身体を癒す。

 この瞬間だけは自分が戦場にいるということを忘れさせてくれる数少ない時間だ。

 仲間との交流も戦場では唯一無二の娯楽だ。リクは嬉しそうに皆に今回の戦果を伝えていた。仲間達はそれを我が子のように微笑ましそうに聞いていた。

 こんな時間が続けばいいのに。そんな事を思った。

 名残惜しいが風呂から上がり、リクと一緒に脱衣所へ向かう。

 清潔な服に着替えた後、戦闘で血と汗でドロドロになった服を洗濯しにいく。洗濯機に放り込むと「血の匂いが自分の服に付く!」と仲間に怒られるので手洗いする事にする。

 

「今回の補充は新人が来るらしいぞ」


「新人だと?いつもの胸糞悪いやつじゃないのか?」


 食堂の近くにある手洗い場で洗濯していると隣に洗濯をしに来た二人組の会話が聞こえてきた。

 どうやら今度行われる補充の話みたいだ。

 補充は基本ヒューマノイドだ。

 基本前線に出て戦っているのはヒューマノイドだけで人間は後方でオペレーターをしていることが多いというかほとんどだ。

 昔は人間とヒューマノイド合同での作戦も多かったが、人間は戦える人間の数が減った際の再生産までに数十年かかるためどんどん前線に出る数が減ったとか。

 その点、ヒューマノイドは数ヶ月で補充が可能。

 戦いを俺たちに押し付けてくる人間に腹を立てるヒューマノイドも数多くいるが人間がいるのは遥か高層の13、14、15層に居住している。当然そこまで行けるわけがない。

 ヒューマノイドの反逆を防ぐために階層ごとのエレベーターは上層まで行かずに一層ごとにしか上がれない上に場所も別々にしてある。

 それに装備も人間は大量に持っており、歩兵と違って機甲師団をも所持している。

 差が歴然すぎて話にならない。


「あぁ、一人だけな。そいつはどうも人間らしい」


「ほう、本物のニンゲン様が前線へやってくるってか?そんな話があるか」


「あるんだよ。この前人事のやつがそう言ってたのを聞いた。しかも17歳らしい」


「ふーん……長生きしてるんだな。それでも人間の尺度だとまだ子供か。そういえば、戦場で15歳超えたやつ居たっけ?」


 ヒューマノイド技術はアグレッサーのくる10年前に完成したため、最高齢のヒューマノイドで15歳。見た目こそ人間で言う30歳程度の見た目をしているものの実年齢は20のすら届かない。

 アグレッサーは第一層のど真ん中に突如現れた。そこから人類とアグレッサーの戦いは始まった。それから階層型都市中のヒューマノイドは徴兵され、戦力に当てられることになる。理由は単純、人間で構成された正規軍が第一層での戦いで戦力を大幅に削られたからだ。

 もちろん反対も出る。だが、人間は自分たちの安全と何度でも蘇るヒューマノイドを天秤にかけ、ヒューマノイドを戦場に縛り付ける事を選んだ。もちろん前線に出てくる人間も多数いた。とりわけ正規軍の人間はその殆どが前線へ赴いた。

 その生き残りももう殆どが居なくなり、戦場を開戦当時から知る者はほぼ居なくなっていた。


「あー……このウチの師団に数人はいたらしいけど先日のゲート破壊作戦に精鋭として駆り出されたらしい」


「んで結果は?」


「全滅だとよ。第二層まで漕ぎ着けたけど第二層で通信が途切れたらしい」


「もっと数で攻撃すればいいものを……」


「エレベーターで一層一層移動しながらだから大隊単位とかだと移動が大変なんだろう」


「しっかし、いくら精鋭だからと言って一小隊じゃ勝ち目ないだろ」


「それはそうだな」


 ヒューマノイドが参加させられる作戦は人間が計画したもので安全度外視の作戦が多い。俺たちは再生産が簡単に出来るからか損害よりも成果を重視する傾向がある。

 損害がいくら出てもオペレーターの責任になりにくいのが現状だ。損害が出ても成果が出れば帳消しになる。だから今回のような無謀な作戦を毎度する事になる。

 しかし、各層から精鋭を集め、一層にあるゲートを破壊するこの作戦だけは慎重に作られている。それでも及ばないのが今の現状だ。反逆を阻止する為のエレベーター構造が自分たちの首を絞めている。

 そんな状況で人間が前線に出る。これは俺たちにとって重大なイベントであるのは間違いない。

 不満の募るヒューマノイド達も多いだろう。やってくる彼には味方が必要だ。

 自分がなってやろうとは思わないが、自ら戦場を選び、やってきた人間に対しては他の仲間と同じように接しようと思っていた。


 そうしてやってきた補充の日。

 前回の作戦の被害が酷く、以降は待機を命じられていた第二大隊。この補充の後からはまた同じような作戦を繰り返し、全線を上げていくのだという。

 前線は進めば進むほど薄くなり、突破されやすくなる。こんなに強引に進めていいものかと考えつつ補充に来たヒューマノイドと人間を迎える。

 皆はすでにキャンプの中央に集まっていた。前回の作戦の前と比べてだいぶ数が少ない。50にも満たないだろうか?

 大隊長が朝礼台に乗っているのが見える。


「注目!これより新入隊員の為の入隊式を始める!いつもと違って本日より人間もこの大隊に入隊する!貴様ら、噂では『新しい人間が来る』と言っていたがそれは間違いだ!彼は元々第七層で防衛任務に当たっていた紛れもない軍人だ!くれぐれも侮ることの無いように!以上!新入隊員は各自、自隊の隊長に挨拶してから本日の訓練に着くように!」


 白々しい。新入隊員などこの場所には居ないのだ。強いて言えば本当に初めて会うのは人間の彼だけだ。

 彼はどうやらウチの隊に来るらしい。少し心配だが、それよりも仲間達の方が心配だ。


「……それじゃあ、自己紹介をして貰おうか」


 来た。恐らく皆が補充を嫌がる1番の理由だ。

 新入隊員達が自隊の前に整列し、自己紹介をしていく。


「第四班の班長に任命されたアヤミです!これからよろしくお願いします!」


 これだ。

作者自身設定を忘れるので一回書き出そうかなとか思ってます、はい…

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