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不調?好調?(2段階 技能教習16と学科試験)

 2017年12月20日。この頃僕は酷く落ち込んでいた。何をしても楽しいとは思えず、口からはため息ばかりが洩れた。今までは少なくとも、自分の好きなことをしている時だけは車の厭なイメージを追い出すことができていたのだが。唐突にそんな状態になった原因は教習所や将来に対する不安も関係しているが、大部分は他にあった。

 僕は人との距離感を測るのが下手だ。これまでも何度か、人の為と思って勝手な親切心から他人の心に深入りして、相手に距離を置かれることがあった。何度もそうやって、自分が親しいと思っていた人から離れられてきた。いい加減過去の過ちから学習しなければと思うのだが、この日より数日前、僕はまたしても余計なことをした。それも、僕が誰よりも尊敬する人に。

 その人の気持を理解したくて免許を取ると決めた。その人に認められたくて逃げないと決めた。もう二度と話ができないと思っていた中、教習所に通い始めた頃に届いたその人からのメール。それを見た時僕は嬉しくて涙が出た。

 これもなにかの縁。免許を取ることができたら、真っ先にあの人に知らせよう。そう思っていた。でも、僕はその人を放っておけなかった。このまま何もしなかったら、悪意のある人間たちに傷付けられるおそれがあったから、僕はその人の心に土足で踏み込んだ。そうすることによって、僕の尊敬する人が傷付けられずに済むのなら、僕が嫌われても良いと思った。嫌われる覚悟はできていた。でも、覚悟が足りなかったのか、メールを送った後に自らの行いを深く悔いた。

 僕は馬鹿だあのまま黙っていれば少なくともこれまで通り話はできていたそれなのに相手の為だとかっこつけたお節介を焼いた嫌われて当然のことをした。

 僕の尊敬する人にメールを送ってから、気分は一向に優れなかった。だからといって、教習所に通わなければ年内に卒業はできない。僕は無理して予約を入れ、当日精神的に不調なまま教習は開始される。

 技能教習16は最後の複数教習。この回では二十歳くらいの女の子と教習を受けた。教習内容は『特別項目』と言われているもので、地域によって内容も変わってくるらしい。僕が行ったのは自動車専用道路での運転。高速教習と同じで歩行者を気にする必要がないので、普段の路上教習と比べて大分気が楽だ。運転する順番はじゃんけんで決めた。僕が運転するのは後半。この日もどういう訳か担当教官はAさん。そのお陰か、いつになく落ち着いてスムーズに運転ができた。自分で自分の運転を『めちゃくちゃ上手い』と思えるくらいこの日は調子が良かった。精神的には絶不調だったのだが。

 教習が終わった後は昼休憩を挟み、学科試験を受けに行った。いつもなら満点取るつもりで試験に臨むのだが、とにかく早く卒業したかったので、確実に合格点を取れると判断した状態で試験を受けた。合格点は90点以上。結果は100点満点中92点。結構危なかった。ちなみにこれは余談だが、隣で同じ試験を受けてる若い男が、問題の答えが分からないのか知らないが『あぁ~』だの『うぅ~』だの頻りに唸っていて、自分の試験に中々集中することができなかった。余談に次ぐ余談だが、そいつは合格点を取れずに落ちていた。

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