複数教習でズケズケ言われる(2段階 技能教習12と13)
2017年12月17日。この日は技能教習12と13を受けた。
技能教習12から技能教習16までは複数教習となる。理由は知らないが、複数教習では指名ができない。その為、長らくお世話になったAさんとは暫しの別れとなる。
今まで嫌味な教官とばかりあたってきた所為か、その日受ける教習の担当教官がわからないと無駄に不安が募る。せめて嫌味な教官でなければ良いのだが。
はぁ~嫌だなぁ。
教習開始前、憂鬱な気持で配車券を受け取り、この日担当の教官の名前を確認する。と、配車券にはまさかのAさんの名前が。
随分と短い別れだった。余談になるが、この状況に思わず僕は最近連載が再開した某漫画に出てくるトリッ◯タワーを連想した。
話が少し逸れたが、冒頭でも記載したようにここからは暫く複数教習となる。複数教習では他の教習生と一緒に教習を受けることになる。予約が重なれば3人まで一緒に受けることになり、重ならなかった場合は1人で受ける。技能教習12では僕の他に1人、高校生っぽい男の子が予約していたので2人で教習を受けることに。
初めは他の人の目が増えるとか最悪だろ1人で良いわと思っていたが、次第に自分が運転する時間が少なくなるのならなんでも良いやと気楽に構えるようになっていた。
実際教習が開始してからも、2人だと自分の番がすぐ終わって楽だなと思った(この回では僕が先に運転した)。ちなみに技能教習12では自主経路設計を行った。内容をもう少し細かく説明すると、教官に指定された地点まで、地図を見て自分で走行ルートを決めた上で運転するというもの。僕は方向音痴なので受ける前はかなり不安だったが、蓋を開けてみれば大したことはなかった。いつも走っているコースでほんの少し通る場所を変えるだけ。僕の場合は3回ほど曲がれば目的地に到着できた。信号何個目で曲がるか覚えておけばどうということはない(正直に明かすと、それでも一回道を間違えそうになって『こっちじゃないの?』と助言を貰ってしまった)。自分の番が終わった後、ぼけーっと窓の外を眺めていると、高校生っぽい男の子が停止した位置について、Aさんに『ここは停止可能な場所ですか』と問われ、またうだうだ返事を考えて男の子を待たせたら可哀想だと思い『大丈夫です』と即座に答えるも、交差点の端5メートル以内だった為、2人してお叱りを受ける。それ以外は特に大きなミスもなく教習終了。
続く技能教習13回目はAT車を使った『危険を予測した運転』。こちらは学科11とセットで2時限連続で受けなければならない。
今回は自分を含めて教習生3人で教習を受けた。1人は先刻技能教習12を一緒に受けた高校生っぽい男の子。もう1人は大学生っぽい女の子。担当教官は僕が1段階の時に初めて技能教習を受けた時に担当だった人と同じ(優しい感じの人だったので一安心)。運転する順番は高校生っぽい男の子、時折高校生と周りに間違えられる僕、大学生っぽい女の子。こちらの教習では前回のように地図は使わない。普段の路上教習と同じように運転するだけ。そんで、教習中運転していない教習生は、運転している教習生の良いと思ったところ、悪いと思ったところなんかをメモしないといけない。この時メモしたものを使い、次の学科教習でディスカッションをやらされる。なので、とりあえずなんかメモしないとなとか思うのだが、いかんせん何も発見できない。正直悪いところは目に付くけど、それをメモするのもなんだか気が退けるし、良いところをメモしようにも後ろの座席からだと前の様子はよく見えないから発見できるものもできない。仕方なく『この人は下り坂でちゃんとチェンジレバー操作してるなー』とか『この人は停止中にちゃんと周囲に目を配らせてるなー』とか覚えておいて、次の学科教習に備えた。さすがに3人同時ということもあり、自分が運転する番はすぐに終わり、あっという間に教習終了。
5分程休憩を挟み、僕が少しも気乗りしない学科教習『危険予測ディスカッション』開始。ちなみに3人の内僕だけが危うく学科開始時間に間に合わなくなるところだった。一応説明すると、本来ならこの時間、休憩は30分ある筈なのだがイベント前日だかなんだかで、この日に限って休憩時間は10分しかなかった。更に技能教習中、道が混んでいて教習所に戻ってくるのが遅くなった為に5分程に短縮。それに気付かず、トイレで呑気に『あ~かったりぃ。眼鏡かけるとすげえ目が疲れるから嫌なんだよなぁ』とか考えていたのだ。
僕の失態はともかく、この学科教習の何が嫌かと言うと、しゃべらないといけないことだ。僕はコミュ障なので、よく知りもしない、その日会ったばかりの人と議論するなんて苦痛以外の何物でもない。教習が始まってからは自主的には喋らず、黙ってやり過ごすことに専念するのだが、教官に『〇〇さんは△△さん(大学生っぽい女の子)の運転をどう思った?』と話を振られるので話さない訳にもいかなくなる。
『えぇと、下り坂でチェンジレバーを操作してたのが良かったなと思います……』
話せたのはそんだけ。すげえ微妙な空気が流れる。正直チェンジレバーの操作に関しては、大学生っぽい女の子はAT教習を受けてる人だからできて当然かなと思ったのだが、何か言わなければとその話をしたのだ。
この空気からしてやっぱり微妙だったのかなと、後悔する間もなく、今度は僕が自分の運転をどう思ったのか訊かれる。
『えぇと、自転車を追い越すか追い越さないかの判断が遅くて、そこを直さないといけないなと思いました……』
難易度高い。自画自賛なんてできる訳ないし、普段の教習でAさんに『右折とか進路変更の判断が少し遅いね』と言われていたので、無難にその話題を持ってきたのだが、やはり微妙な空気が流れる。その後、他の2人が僕の運転をどう思ったか答える番。高校生っぽい男の子のほうは『横断歩道の手前でブレーキ踏んで減速していて良かったと思います』とかあともう一つくらい褒めてくれた。褒めてくれたのは嬉しかったが、僕は横断歩道の手前を通った時、近くに横断する人が明らかにいなかったのでブレーキペダルに足を乗せただけで減速した覚えはない。続いて大学生っぽい女の子もいくつか良いと思った点を挙げてくれた(これはこれで嬉しかったのだけど、なんて言ってもらえたか記憶してない)。
まあ、初対面だしみんな思っても人を悪く言ったりなんかしないよな。とか考えていたら、大学生っぽい女の子が僕の運転で悪いと思ったところをズケズケ言ってくる。
『進路変更する時にハンドルを切るのが急だと思いました。あと、トラックの手前で進路変更した時、進路を変えるのが早かったと思います』
ひぇ~なんだよこの人……。そういえばネットでも危険予測ディスカッションでズケズケ言ってくる女がいたって話見たなぁ。まさか本当にいるとは……。
ちなみにその大学生っぽい女の子は高校生っぽい男の子にもズケズケ言っていた。
うーん。まあ悪いところを教えてあげるのは大事なことだと思うけど、初対面の人相手に普通そんなズケズケ言うか?
彼女の行動が正しいかどうかのディスカッションはともかく、教習が終わった後、僕はえらい落ち込んで帰宅。しかし、時間が経つにつれて怒りの炎が燃え上がってくる。
確かに進路変更の時にハンドルが急だってのはAさんにも指摘されたことがあるし自覚もしている。でも、トラックの横を通る為に進路を変えたタイミングは間違ってなかったと思う。トラックの先の道は左カーブになっていたから、あまりトラックに近付きすぎると反対車線を走る車が見えなくなってしまう。トラックと距離がある時点では対向車も見えなかったから、早めに進路を変えておいたのだ。だから間違ってない……と思う。そもそも、運転の素人同士であれが良かったこれが悪かったなんて言わせるのがおかしいだろ。こんな教習やる意味あんのかよ。
結局この日、怒りの炎はすぐに治まることはなかった。




