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方向変換でつまらないミス連発(2段階 技能教習10と11)

 2017年12月15日。この日はAさんを指名で予約。技能教習10では方向変換の練習を行う。

 まずは助手席に座り、お手本を見せてもらう。例によって予習を忘れていたが、縦列駐車の手順と違い、覚えることがややこしくないので、方向変換の手順はすんなり頭に入ってきた。

 一通り説明が終わった後、運転席に移り練習開始。

 よーし。まずはバックする側にできるだけ寄せてと。

 教わった通りに車を動かすと、綺麗に真ん中のスペースに車体が収まる。

 やった!意外と簡単だ!と喜んだのも束の間、出る時にがくんと車体が揺れてぎくりとする。後輪が縁石に乗り上げてしまったらしい。どうやらハンドルを切るのが早すぎたようだ。

 ま、まあこれくらいのミスはすぐに直せる筈。

 再び方向変換に挑戦してみるも、出る時に後輪が縁石に乗り上げてしまう。

 えぇー。なんで出るほうができないんだ?

 思えば僕は今までも難しいほうができて、簡単なほうができないことがあった。中学生の時は難読漢字を読めて、小学生でも分かるような漢字が読めないことがあった。高校生の時は苦手な数学のテストで、応用問題は満点を取ったにもかかわらず、基礎問題を全滅させて教師に呆れられたことがあった。車にしてもそうだ。ギアチェンジがおぼつかない時に坂道発進は一丁前にできた。

 僕はそういうちょっとズレた奴だ。そんなことは自分が一番よく解ってる。しかし、どうしてこのタイミングでその変な部分が出てきたんだ。2段階で新しく教わることなど高が知れている。ここまで来ればあとはこの方向変換さえ覚えればゴールみたいなもの。それなのに、よりによってなぜこのタイミングで。

 心の中で呪詛のように嘆いても、目の前の結果は変わらない。その後復習で縦列駐車の練習もしたが、こちらは駐車スペースに綺麗に収まったのに下がりすぎて後輪が縁石にぶつかってしまう。

 どうしたって簡単なことばかり失敗するんだ。

 こんな間抜けな行動を繰り返す僕を見てAさんは『ちゃんと(駐車は)できているのに(つまらないところで失敗して)勿体ない』と言っていた。本当にその通りだと思う。

 あくる日。この日もAさんを指名で予約。技能教習11では縦列駐車と方向変換の復習。この回でちゃんとできなければ補講となってしまう。

 もうこれ以上足踏みする余裕はない。緊張状態で迎えた技能教習11。前日にイメージトレーニングをしておいたものの、前半は上手くいかない。

 うわぁ~補講だけは嫌だ~!方向変換の練習中、出る時にまたしても縁石に乗り上げてしまった時、そんなことを思っている僕にAさんはこう言ってくれた。

『S字狭路を走った時のことを思い出して』

 S字狭路。教官Xにボロクソに言われて嫌な思いをしたあのS字狭路。修了検定を受ける頃にはすいすい通れるようになっていた筈だ。なら、今もできない筈がない!

 ここから謎のスイッチが入り、失われていた車両感覚を取り戻す。方向変換も縦列駐車も問題なくこなし、教習時間の後半は終了。

 Aさんに『後半はちゃんとできていたから』と、無事ハンコを貰い、補講は回避。なんとか次の複数教習へと駒を進めることができた。

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