神獣:炎鬼人のヒイロ
ふわぁ〜、眠い.........。帰りたい.........。
よし、帰るか.........。てん.....!
「ダメだよ?何で帰ろうとしているのかな?」
「........知らない。何の話だ?」
「はぁ〜、ルウの事だから眠いから帰ろうと思ったんでしょ?」
「っ、べ、別に..........。そんな事で帰らない。」
「ん〜?じゃあ、まだ、学院にいるよね?」
「あ、あぁ.........。」
「ふぅ〜、良かったよ。今日はセルテシアが君に会いたいって言ってたから帰られたら危ないところだったんだよ。本当に良かったよ。」
「チッ、そう言う事だったのかよ..........。どうせ、会うならルタ兄様が良い.........。」
「前から聞きたかったんだけどルタリスとルウって実の兄弟なの?」
「違う。異母兄弟。でも、半分は繋がってる。」
「ふ〜ん、その割には髪の色が違うから気になっちゃって.........。」
「元の髪色が似合わないから黒に変えてるだけ........。だから、元はルタ兄様と同じ色.........。」
「じゃあ、なんで性が違うの?」
「.........俺が国を追放されたから.........。」
「何で?」
「その国では俺の瞳の色は良くないらしい。」
「らしい.......?」
「聞いた訳じゃないから分からない。けど、両親にそう言われたから.........。」
「君の両親は何というか似てないんだね。」
「言いたい事はだいたい分かったけど........。そうじゃない。操られてるらしいよ。だから、一年以内には帰ってきてほしいみたい..........。」
「何というか勝手な家なんだね.........。」
「別に気にしてない.........。元はと言えばこの瞳で生まれてきた俺が悪いから.........。」
「.........そういえば、何で僕に過去の話をしてくれたの?」
「シウを説得するため.........。」
「まさか、国に帰るためにシリウスを説得するがルウ1人じゃ足りないからって事?」
「正解........。」
「その国は何処なの!シリウスが起こる前提の話で進めてるし.........。絶対にヤバい国でしょ?」
「いや、そんなにヤバくはない。フォーロイド帝国はそんなヤバい話しは聞いた事ないから大丈夫な筈だ。一応、敵国だからと思ったからな。」
「.........今、一番ヤバい国じゃないか!?」
「........そうなのか?」
「逆に何で知らないの?」
「.........知らないから?」
「何で疑問系なの?でも、そこに帰るとなると厳しいかもね........。せめて、任務とかだったら許されていたんだろうけど........。」
「じゃあ、任務になるのを待つか無断で行くの2つか..........。」
「おい!お前ら何を話している!俺の話しを聞いていたのか!?」
「........今、僕はルウと話しているんだ。黙っていてくれないか?」
「な!貴様、教師に向かって........!」
「だから、何?君ってもしかしてバカなの?今、僕はルウと話してたんだよ?それを知らない奴に邪魔されたんだ。不愉快以外の何者でもない。」
「貴様ァ!そう言う事を言うなら私より強くなってから言うんだな!」
「いや、実際に強いし.......。なんなら、序列見せてあげようか?」
「ふん、言い訳は良い。今すぐに、土下座して謝れば許してやる。」
「チッ、何処までも人の話を聞かない人間は面倒ったらありゃしないな。」
「.........おい、教師!そんな奴ら放って早く授業を再開させろ!この俺様が言っているんだ!早く授業を再開させろ!」
「は、はい!ただいま!」
「ねぇ、まさか、そんな奴らってルウの事言ってるの?本当にこれだから、人の話しを聞かない奴は.........!」
「何だ?貴様は?今すぐに俺に謝れば許してやらんこともないぞ?ほら、謝れ!」
「無理。君みたいな奴に謝るのは僕のプライドが許せない。」
「っ、貴様ァ!少し顔が良いだけで調子に乗るなよ!」
「いや、僕は一言も自分の顔が良いよって言いふらした事ないよ?君じゃあるまいし。」
「本当に庶民は分かっていないようだなぁ!?」
「僕は一応貴族なんだけど.........?」
「はん、聞いたことのない名前だなぁ?どうせ、田舎貴族だろう?田舎がよくもまあ、貴族を名乗れる者だ!やはり、本部の組長が田舎者だからこんな、田舎貴族が調子に乗るんだよ。最近では序列が高いからって庶民が貴族を奴隷にしているらしいが.........そんな事を俺は断じて認めない!庶民こそが奴隷だ!そして、俺の目標はいけすかないあのシリウス・アルノルドを奴隷にしやる事だ!」
「さっすが、デラ様ね!考えも貴族らしいわ!」
「.......お前、今何て言った?シウを奴隷?本気で言っているのか?.........殺すぞ?いや、殺す!」
「ちょっ!ルウ!?ダメだよ!こんなところで殺人事件を起こしちゃダメだよ!?」
「問題ない。どちらとも、魔族だ。」
「っ、それなら、殺しても問題ないのか..........。ふふ、うん!やっぱり、良いよ!その代わり、あの教師は僕に譲ってね?」
「元から興味ない。」
「だよね!それじゃあ、転移!」
「っな!転移だと!?転移はシングルスしか使えない筈!?」
「........君たちは本当にバカなんだね?まさか、魔力量で気づかないなんて........!あ、でも、ルウは無理か.......。ルウはいつも抑えてるもんね!」
「まあ、失心でもされたら、面倒だからな。」
「ふふ、ルウらしい回答だね?それじゃあ、始めようか.........。」
「な、何をだ!?」
「魔族狩りだよ。」
「な!?き、貴様、いつ!?」
「お前たちはいつの間にかいたから違和感があった。転校生かと思ったが周りの奴らの反応からして違和感があったから、すぐに気づいた。」
「お前たちは一体何者だ!?」
「僕は序列2位のルシエル・アルドロン。」
「........俺が序列1位のルキウス・レインバーグだ。」
「っ、お前が序列1位........!?くそっ!こんな化け物共が学院にいるなんて報告聞いてないぞ!?」
「言ってないから当然だね。」
「まあ、良い。俺たちがお前たちを殺せば良い話だ!炎術:炎柱!』
「ふふ、ははは!なるほどな。お前はその程度か........。雑魚がシウを侮辱するなよ!お前には特別に見せてやるよ。俺の異能をな。異能:神獣召喚―――炎鬼人!報酬はいくらでもやる。今はあの魔族を倒せ!」
「承知した。ははは、このような雑魚を相手にするだけで報酬を貰えるとはな!」
「はぁ!?お前........!俺を誰だか分かってんのか?俺は魔族だぞ?鬼人如きがしゃしゃり出てくんな!」
「ふむ.......。では、貴様にも問おう。拙者の種族は鬼人ではなく炎鬼人だ。さて、一体どちらが如きなのだ?..........魔族如きが拙者の前に立つでない!炎鬼双剣術:炎上火蘭!」
「う、ヴァァァァ!」
「ふむ、また弱い奴を斬ってしまったな。」
「.........ご苦労だった。報酬は?」
「貴方様との神獣契約を望みます。」
「.........そんな事で良いなら。」
「では、拙者な名を授けてくださいませ。」
「........ヒイロ。ヒイロと言うのは?」
「........ヒイロ!ありがたく頂戴いたします。これから、よろしくお願い申し上げます。我が主人。」
「あぁ、よろしく頼むなヒイロ.........。」
「あ、もう、終わったの?良かった。僕と丁度みたいだったね。それにしても、また戦わなかったの?」
「.........別に。」
「はぁ〜、序列入れ替え戦では戦ってたのに.........。まさか、殺す感覚を忘れられなくて暴走しちゃうの!?」
「..........。」
「無言は肯定と捉えるからね!早く、セシリアのところに行こう!まさか、序列入れ替え戦の時も意識的に憤怒の権能を出してたんじゃなくて暴走してたの!?」
「まあ、そうなんだろうな。」
「曖昧な返事だね。」
「ほとんど記憶にないし.........。」
「はぁ〜、完璧に暴走してる時の症状だよそれは。という事は怠惰の事件の時からそうなったの?」
「多分。ていうか、身体が熱い..........?」
「は?それって、絶対にヤバいよね!?」
「べ、つに.........!」
「あ〜、もう仕方ないな!そこの炎鬼人!早くルウを運んで!」
「分かった。だが、拙者の名はヒイロだ。覚えておけ。」
「はいはい!じゃあ、飛ぶよ!転移!」
「うわっ!びっくりした!って、なんだ〜!ルシエルか.........。っ!?ルウ君!?どうしたの!?」
「分からない。急に身体が熱いって言って倒れたんだ!」
「っ、早く治療しないと........!これは、憤怒の権能が暴れてる!」
「憤怒の権能が暴れる?」
「良いから!黙ってて!くっ、これは........!っ、僕だけじゃあ、無理だ!間に合わない!」
「まさか、無理なのか!?おい!どうするんだよ!?」
「..........。」
「「っ、ルウ(君)!?」」
「記憶があやふやだな.........。まあ、問題ないか。」
「って、ダメダメ!ダメだから!問題大アリだから!だから、動いちゃダメ!身体に不調が出てるから!」
「?........いや、特に何もないが?」
「え?そ、そんな筈.........!?嘘でしょ!?何もなくなってる。憤怒が静かになってる。いや、怯えてる?ルウ、一体何をしたの?」
「いや、別に.........。たまにあるけどいつも分からせてるだけだから、消したりはしてないから大丈夫。」
「ちょっと待って!話しが噛み合ってないんだけど.........!?」
「じゃあ、帰るから転移。」
「主人、さっきのは憤怒の暴走ではないですね?」
「あぁ.........。憤怒が拒絶してただけ........。まあ、すぐに従わせたけど.........。毎回毎回、身体を無断で神に近づけさせるのやめてほしい...........。」
「まあ、バルス様ですから仕方がありません。」
「分かってはいるがな。じゃあ、俺は寝るから........。おやすみ..........。」
「おやすみなさいませ。」
次回もお楽しみに!




