魔族
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ふわぁ〜、よく寝たな。だが、まだ眠い.........。
「おはようございます。我が主人。」
「あぁ.........。おはよう。そういえば、アスラにはもう会ったのか?」
「いえ、ですが、噂くらいなら聞き及んでおります。」
「噂か........。最近、アスラを見かけてないな。まあ、シウのところにいるんだろうがな。ちょうどいいから、シウにヒイロの事を紹介するか.........。」
「分かりました。」
「転移。」
「お!来たな.......!遅いぞ!後10分来なければ叩き起こそうと思っていたところだ!」
「........何で全員揃ってるの?」
「それは、学院襲撃の日が分かったからだな。後は、まあ、戦争の話だな。」
「ふぅん。何でセラがそんなに詳しいんだ?」
「僕が彼に話したからだね。」
「へぇ〜、シウがセラに前以て話すのは珍しいな。何かあったのか?」
「だから、襲撃の日が分かったからって言ってるだろう?」
「.........セラに聞いてない。その襲撃日以外の情報が出て来たんじゃないのか?」
「ふふ、正解だよ。けど.........。」
「何?どうかしたの?」
「いや、ルキが絶対にキレる内容だから.........。」
「はいはい。キレるなって事か..........。まあ、出来るだけ頑張るよ。」
「では、シングルス会議を始めるよ。今回の議題は学院襲撃事件とフォーロイド帝国との戦争の話だよ。」
「は?フォーロイド帝国と戦争!?だって、アイツそんな話し.........!?いや、だから、一年以内か.........。時間が足りないだろ!」
「え、えっと、進めて良いかな?」
「あぁ.........。」
「それで、まずは学院襲撃事件についてなんだけど.........。どうやら、学院を襲撃に来るのは魔王じゃなくて大罪の異能持ちらしい。だから、魔王の権能は持っていないただの魔族だ。」
「あ、焦ったわ。さすがに、4人の魔王の相手はキツかったからね。まあ、憤怒と怠惰、傲慢、強欲の時点で魔王ではない事は分かるのだけどね。」
「姉さん、そんな大声で言ったら聞こえちゃうよ!ただでさえ、ルキウス様はよく思われてないんだからそんな大声で言ったら...........!」
「アンタたち姉弟は少し黙っていてくれるかな?話しが進まないんだよ。」
「とにかく、ソイツら魔族の狙いはシングルスを序列1位と序列7位以外全員の抹殺らしい。無論、僕も抹殺対象だよ。」
「何でルウ様とルタリスは殺さないんだ?」
「それな当人たちが知ってるんじゃないかな?ちなみに、後ろにはフォーロイド帝国がいるよ。」
「.........はぁ〜、参ったね。まさか、そこまで調べてるなんてね。でも、私の出身地がや家柄が分かってもルカは分からなかったみたいだね。まあ、当然だね。」
「兄さん!?まさか、言うつもりですか!?もし、居場所がバレたら兄さんは殺されますよ!?何処から情報が漏れるのか分からない状況で.........!それに、兄さんでは死者蘇生が効かないんですよ!?死ぬつもりですか!?」
「え?ルタリスって死者蘇生効かないのか?」
「あはは、死者蘇生はフォーロイド帝国の王族には効かないんだよ。だから、王族の血を継いでいる私には効かないんだよ。」
「じゃあ、ルタリスは死んだら終わりなのか..........。」
「じゃあ、ルキウス様は何者なのですか?」
「そういえば、何でルタリスはルウ様の事をルカと呼ぶの?ルカなんてどこにもついてないけど?」
「...........。」
「あはは、どうやらまだ言いたくないみたいだね。けど、時間切れだよ。もう、間に合わないよ。フォーロイド帝国との戦争は三ヶ月後だよ。」
「っ、早すぎだ!アイゼンは一年以内に帰って来たら良いと言っていた!何でこんなに早いんだよ!」
「アイゼンって........!確か、フォーロイド帝国の騎士団長よね?何で騎士団長がルウのところにわざわざ?」
「..........。」
「言わないなら私が言うけど構わないかい?」
「..........。」
「沈黙は肯定とさせてもらうよ。ルカは.........ルキウス・レインバーグではなく本名はルカリス・フォーロイド第一皇子殿下であらせられる!」
「っ.........は?だ、第一皇子殿下?る、ルウが?」
「いや、だって、髪色は........!」
「ルカ、髪色を元に戻してくれないかな?」
「嫌だ!あんな髪色.........!嫌いだ!」
「殿下は銀の髪色がお気に入りであらせられたはずですが?」
「っ、その喋り方はやめろ!」
「では、髪色を元に戻してくださいますね?」
「っ、分かった..........。解除......。」
「これで分かっていただけましたか?」
「っ、マジかよ。本当に..........!」
「る、ルウ様が第一皇子殿下っす!?あ、あわわわ!自分は無礼な事をたくさん!?」
「お、おち、お、落ち着きなさい。へ、へんな、変な事しか言ってないわよ?」
「デブ女も落ち着いてから言えよ!あれ?確か僕ルウ君の事君付けだよね?ふ、不敬罪でし、処刑されちゃう!?」
「.........る、ルキウス様が第一皇子殿下.........。」
「は!アルシエル!戻って来なさい!」
「チッ、だから、嫌だったんだ。何故、言った?」
「言わないとダメかと思いまして.........。」
「.........あっそ。」
「ふふ、そんな明る様に不機嫌にならないでよ。冗談だから、ね?」
「ふん!知らない!俺は帰るからな!転移!」
「お!帰って来たか!我は待ちくたびれたぞ!」
「ヒイロ、コイツが俺と最初に神獣契約したアスラだ。アスラ、コッチが昨日契約したヒイロだ。面倒だから喧嘩はするなよ.........。」
「「承知。」」
「はぁ〜、最悪。兄上が何を考えているのかまったく分からない。何故、今こんなタイミングで正体をバラしたんだよ!せっかく、誰も俺を知らない地で平和に暮らそうと思ったのに..........!兄上には正体をバラされるはアイゼンは俺の居場所を見つけるわで最悪だ。国外逃亡するか.........。いや、まだ任務が残っていたな。それを片付けてから逃亡するか..........。よし、そうしよう!ついてこいアスラ、ヒイロ!魔族狩りだ!」
「「御意。」」
「転移!ここだな。資料にあった通りだな。まさか、資料がこんなにも役に立っていたとはな...........。」
「主人、魔族は4体と聞いていましたがこれは4体どころではありませんが?」
「だいたい、数十体くらいではないか?」
「面倒だな。強行突破だ!氷剣術:氷華乱満の剣舞!」
「ふ、さすがルウだな!見事な剣術だ!血がこびりついていても綺麗な剣だな。」
「剣術も見事です!あの剣でなければ主人の力には耐えらなかったと思います!」
「ほぅ、やはり、そこまで強いのか..........。最近は戦っていないようだったから鈍っていると思っていたが..........。」
「逆にキレを増しています。これは。強くなっています!さすがは我が主人!天晴れする剣術でした!」
「.........うるさい。もう少し静かに戦えないのか?」
「無理だな!ルウの戦いは久しぶりに見たからな。これは、今のうちに感想を言っておかないと忘れてしまうであろう?」
「俺は忘れといてほしいけどな。」
「拙者もアスラと同意見です。やはり、主人の剣術は優れております故、アスラと感想が言いたくなります!」
「........勝手にしろ。それより、後は本命だな。........いない。資料に不備があったようだな。大罪の異能持ちの魔族が見当たらない!」
「多分だが、逃げたのではないか?ルウにびびりよったな!ガハハハハ!」
「笑い事ではないのだが..........。まあ、学院に戻るか。これだけの数を狩ったんだから会議に最後まで出なかった事をシウも許してくれる筈だ。」
「それはどうでしょう?」
「我らが主人が言っておるのだから大丈夫だろう!」
「..........信頼が重い。転移。」
「うわっ!急に転移をするでない!びっくりしたではないか!」
「悪い。少し急いでたから..........。」
「何か本部から連絡が入ったのか?」
「.........いや、予感だから。」
「っ、見てください、主人!学院と本部が襲撃されています!」
「どっちから助けた方が良いんだ?.........まあ、学院からで良いか...........。どうせ、まだスパイでもいたんだろうし。はぁ〜、めんどいな。..........そういえば、何故学院を攻撃するんだ?別に学院は関係ないはずだが?...........俺の居場所がバレてる可能性があるな。」
「あ、だから学院を襲撃したのですね!主人の推理見事です!」
「ただの推測だがな。という事は本部には裏切り者がいるな。どうせ、副長あたりだろうがな。」
「あははは!最最高だな!第一皇子殿下?まさか、俺に辿り着くとはな!」
「なるほど。副長は魔族だったのか..........。なら、シウが気づかない筈がないんだが?」
「それは、簡単だ。協力者に手伝ってもらって魔族特有の独特な気配を消したのだ。まあ、その代わり匂いが強くなるらしいから香水を持ち歩かなければならないんだがな!」
「なるほどな。なら、協力者とやらの見返りはなんだったんだ?」
「お前の居場所と本部の情報だ。」
「..........そんな簡単に喋って良いのか?」
「心配ない。お前をフォーロイド帝国に渡せば二度と外の景色が拝めないらしいからな。」
「だから、俺に情報を話してくれたのか...........。じゃあ、最後の質問だ。お前がシウの暗殺依命令を出したのか?」
「...........そうだが何か?」
「その感じだとお前は命令を出しただけで暗殺する理由は知らないと言ったところか...........。そう考えると、その暗殺命令を出したのは協力者だな。まあ、情報はこのくらいで良いか..........。コイツは殺しても問題なさそうだな。悪いが今は急いでいるんだ。少し早め倒させてもらうぞ。」
「ふ、出来るものならやってみなさい!」
「序列1位を甘く見過ぎ..........。アスラは本部、ヒイロは学院を助けに行け!」
「「御意。」」
「......本当は神獣に頼みたかったんだが時間がないな。」
「ふ、ははは!序列1位ともあろう者が神獣頼りとはな!滑稽ではないか!これは名ばかりの序列1位と言う噂は本当みたいだな。」
「...........光術:光の閃光!」
「くっ!な、何故、お前に魔術が!?魔術は魔族だけにしか使えない筈だ!っ、貴様、その髪色とその瞳.........!?まさか、予言の...........!?いや、そんな筈ない!認めないぞ!認めてたまるかぁぁぁぁ!」
「さっきからうるさい。聖術:浄化の光!」
「ゔ、ヴァァァァ!アァァァァァァ!」
「本当は魔術何て使いたくなかったけど最近邪神がうるさかったから助かった..........。魔術なんて覚えるの簡単だったんだけどな...........。でも、アイツは運が良い。俺が特化してるのは魔法や魔術など魔力を使う系だ。剣術だと痛い思いをしながら死ぬだけだったんだから感謝してほしいくらいだな。うっ、頭が........!っ、だから、使いたくないんだよ..........!うっ..........!こ、れじゃあ、助けに行けない..........な..........。」
♢♢♢
バイス視点
「おっと、大丈夫かい?意識がないのか.........。はぁ〜、本当に困った子だなぁ。魔術を使ってしまった影響.........という感じじゃないね。これは、邪神の仕業か..........。そんなにも、主人の忠誠が高かったとはね。でも、記憶がなければ意味のない事なんだよ。けど、今は良くても後々取り戻してもらわないとね。じゃないと、またルカを助けられなくなるっ...........!」
「.........最高神様..........!アレはあなたのせいでは.........!」
「リング、やめておきなさい。今のあの人には何も通じません。」
「けど、シリル..........!」
「お前の言いたい事は俺たちも一緒だが今はその時じゃねぇ。リング、これはお前にも分かるな?」
「イル.........ええ、そうよね。..........早く戻って来てほしいわね。」
「そうですね.........。」
「悔しいが俺たちは見ている事しか出来ないからな。」
「そういえば、主人様が記憶を取り戻したら身体は神になるのですか?」
「いや、身体は神のものだよ。」
「え?ですが..........?」
「君の疑問はもっともだよ。..........封印しているんだ。今度こそは平穏に生きてほしいから。」
「っ、まさか、あなたは記憶を取り戻してほしくないのですか!?」
「な!そんな訳ないでしょう?だって、あなたは彼の方の左腕だったんだから!」
「おい、テメェ!何言ってやがる!お前は主人に戻って来て欲しくないのか?」
「っ、じゃあ、聞くけど、守りきれなくて記憶を失った主人に一体どの面見せて会えば良い訳!?」
「っ、そ、れは.........!」
「主人は気にしないわ。そんな事は.........!」
「だからって、僕たちがこんなに近くにいて良いのか!?彼の方が許しても僕は自分を許せないよ!」
「バイスお前は何か勘違いしていないか?」
「何?僕が勘違いだと?」
「あぁ、誰も自分たちを許して主人の側にいたいなどと言っていないぞ!側にいる事で過去の過ちを正すんだろうが!お前はそんな事が分からないほどバカじゃねぇ筈だ!」
「ふふ、ふふふふ、はははははは!まさか、イルに正されるなんて思ってなかったよ。けど、そうまね。イルの言う通りだよ。何で僕こんなにうじうじしてたんだろう?彼の方が帰って来るまでは僕が最高神という座を守らなければならないのに!」
「ふっ、分かったなら良いんだよ。」
♢♢♢
ルキウス視点
「うっ........!っ、バ、イスか.........?」
「あ、ルカ!?大丈夫?ごめんね。邪神がいらない事をしていたみたいで..........。」
「言っておくけど、勘違いだと思うぞ?俺はお前たちの主人じゃない。記憶だって、ちゃんとあるしな。失っていない。だから、俺に構うな.........!俺は1人で良い.........!1人じゃなきゃ守らなくて済む..........。」
「.........その考えは否定はしません。ですが、私たちはあなたが元主人だから一緒にいるのでは、ありません!」
「じゃあ、何が目的で俺に近づいた?お前たちの目的が俺にとって邪魔なら俺はお前たちを斬る!」
「.........目的はないわ。」
「っ、嘘だ!何故、赤の他人の俺をお前たちが助けるんだ!?目的があるからに決まっているだろう!目的がなければ一体何の理由で俺のところに来るんだよ.........!」
「それは殿下を1人にしない為っすよ。殿下は繊細っすから1人だと壊れそうで見てられないっすよ!」
「意味が分からない。俺はずっと1人だったんだぞ?別に繊細でもなんでもない。それに、壊れるとはどういう意味だ?壊れたならまた治せば良いだけの話だ。」
「........そういうところよ。私たちがあなたの側にいる理由は.........!」
「何で今こんな事を聞いたんだい?」
「っ、〜〜〜!べ、別に.......!何でもないっ!行くぞ!シウが心配だ。」
「ふふ、本当にシリウスの事になると過保護だよね。」
「........理由は分からないが何故かシリウスを護らなければと思ってしまう。シリウスに最初に会った時もそう思ったんだ。何故、だろうな.........。」
『...........。』
「ふぅ〜、すまないな。変な話をしてしまって..........。切り替えて行くか..........。ふわぁ〜、眠い......。」
「全然、切り替え出来てないじゃん!」
「眠いから仕方ない。それに、今仲間を守ってるんだ。このくらいの睡魔は許せ。」
「っ、君は本当に........!」
「?......何か変な事を言ったか?」
「いや、面白い考えだなぁって思っただけだよ。」
「.........それはバカにしてないか?」
「まさか!そんな訳ないよ。」
「本部に向かうか.........。転移。」
次回もお楽しみに!




