過去
バイス視点が少し入っています。
「は?ルウと神獣契約したの?君が?チッ、ウザっ。早く帰ってくんないかな?邪魔だから。」
「凄いな!我を神獣と知ってもその態度を貫くとはな!........うん?貴様、暴食の魔王か?だが、暴食の魔王は死んだはずだが?.........あぁ、そう言う事か...........。なるほどな。だから、ルウの代償が大きい訳だ。それに、バイスと契約してるみたいだしな。」
「「は?バイスと契約!?」」
「あぁ、していたぞ?なんだ、知らなかったのか?あの代償の重さなら他の神とも契約しているのではないか?」
「「他の神とも!?」」
「まあ、我にはそれ以上は分からないからルウにでも聞いてみたら良いのではないか?気になるならだがな。ルウなら、はぐらかすだろうがな。」
「チッ、バイスめ!ついに、そこまで.........!」
「あんの、クソ神が!絶対にぶっ潰す!」
「で、出来たぞ!やっとだ!これで俺も安らかに眠れるぞ!さぁ、シウ早く見ろ!そして、早く俺を寝かせろ!」
「ちょっとルキ?どういう事?」
「おい、ルウどういう事だ?」
「え?何........?どういう事.........?」
「氷龍からルキがバイスと他の神とも契約してると聞いたんだよ。一体、どういう事.........?」
「.......シウは覚えてないんだな。」
「え?どう言う事.......?」
「それより、本当なのか!?神たちと契約したってのは!?」
「まあ、うん。そうだな。否定はしない。」
「て事は本当に.......!?」
「う、嘘だろ.......!」
「だから、言ったであろう?まさか、信じていなかったとはな。我はちゃんと見ていたというのに.........!」
「.........見ていた?アスラは、俺の顔見た事あるのか..........?」
「無論、あるぞ?見ていたからな。」
「っ、だ、誰かに似ていたとかは感じなかったか?」
「?.......ふむ、我はルウしか見てなかったからそこまでは分からないな。」
「そ、そうか........!良かった.........。」
俺にはシウにすら言ってない秘密がある。知っている奴はいない。なんせ、他の奴らは俺の顔なんて見せてないからだ。いや、例外がいる。神だ。神たちは、昔からの縁だったからな。当然と言ったら当然か..........。
「そんなに自分の顔が嫌いなのか?」
「......何か問題でもあるか?」
「いや、気になって聞いただけだ。」
「.........俺寝るから。じゃあな。転移。」
分かってる。俺が自分の顔を嫌っているのは無意味。そして、八つ当たりをしているだけだって..........。
「最悪。もしもの時は国外逃亡。」
「へぇ〜、そんなにバレたくないんだね。意外だよ。君には隠し事はないと思ってたんだけどね。」
「ずっと見てるなら分かるだろ?お前に隠し事は通用しない。本当に最悪だ。」
「今日は珍しく気が立ってるね。聞いてあげようか?待って、僕優しくない?」
「全然。鬱陶しい。........俺が紫の瞳でなかったら良かったのか?」
「それは僕にも分からないよ。けど、あの国ではそうみたいだったね。」
「........やっぱり知ってるじゃないか。」
「........そんなに、嫌だったの?過去を知られる事が.........。」
「そりゃそうだろ?それ話してどんな顔をされるか分からないんだからな。」
「ふぅん。そういえば、髪が戻ってるけど良いの?」
「あ........。本当だ。早く言えよ。もし、見られたらヤバいんだけど?特に髪色とか容姿で即バレるから。」
「別に良いと思うけどなぁ。僕は昔の君が好きだなぁ。あ、性格じゃなくて容姿がね。今のように黒髪じゃなくて銀髪で紫色の瞳をして顔が見えてた頃の君だからね?」
「性格は変わってないだろ。」
「言われてみればそうかもね。でも、昔の君には生きる意味があったけど今はないみたいだからね。そこのところを除外したら何も変わってないよ。」
「うるさい。早く出ていけ。」
「綺麗な顔してるのにな〜。勿体無いよ?」
そう言って、アイツは俺の前髪を無理矢理上げてきた。
「ほら、綺麗じゃん。これで、昔の容姿に戻ったね!
やっぱり、僕はこっちの方が好みだな。」
「っ、やめろ!頼むからやめてくれ.........!」
「ご、ごめん。まさか、そんなに嫌いだなんて思ってなくて..........。本当にごめんね?」
「別に.........。気にしてないし。俺は寝るから。」
「うん、おやすみ。良い夢を見てね。」
そう語りかけているバイスを見たのを最後に俺は意識を手放した。
♢♢♢
バイス視点
何であんなに嫌いなのかな?昔に引きずらすぎだよ。もっと、自分らしくいれば良いのに.........!いや、無理だね。ルキウスは、自分らしく生きた事がないから。自分らしさが分からないんだろうね。
「けど、やっぱり綺麗だったなぁ。もう、一回見ちゃお!」
そう言って、僕はルキウスの前髪を上げて顔を覗き見た。
「綺麗!ふわふわなのに艶やかな銀髪に吸い込まれそうになる綺麗な紫色の瞳!そして、何よりこの整った顔!いや〜、やっぱり綺麗だな〜。ふふ、こっそり写真でも撮っておこ!」
「おい、最高神!オレサマたちも混ぜろよ?」
と、僕の大切な時間を脳筋ゴリラが邪魔して来やがった!絶対に許さない!
「チッ、来るなよ。脳筋頭のゴリラが!」
「相変わらず口が悪いわね〜。ルウちゃんが聞いたらびっくりするんじゃないかしら〜?」
ぶりっ子女までいやがる!しかも、喋るのが遅い!ただでさえ、苛立っているのにそんな遅く喋られたら余計にイラつくという事が分からないのか!
「お前はもうちょっと早く喋れぶりっ子女が!」
「まあまあ、落ち着いてくださいよ、最高神様?俺たちだって、ルキウスと契約してるんですから何も問題はないはずです。ですが、あなたは抜け駆けでルキウスの所にいた。最高神様こそ、約束を破らないで頂きたい。」
いつ見ても、真面目な顔をしている堅物眼鏡。真面目過ぎて最早ウザい。けど、コイツらはルウの前では猫被っているから余計にウザくなる。それに、顔もみたくない!僕と同じように顔が綺麗なのはルウだけで良いからね!
「チッ、うるさいよ!堅物眼鏡が!」
「め、眼鏡........!?」
「やっぱりいつ見ても綺麗よね〜?もらって良いかしら?」
「ダメだ!ルキウスは、僕のなんだから!」
「お前は相変わらず独占欲強すぎだろ?別に良いだろ?少し顔を見るくらい。」
「この脳筋と同意見なのは癪ですが.........別に問題はないはずですよね?」
「う、ぼ、僕が嫌なの!だから、見るな!近寄るな!そして、帰れ!」
「綺麗ね〜。見惚れちゃうわ〜。」
「ですね。最高神様より綺麗ですし。それに、最高神様より話が分かりますし性格が良いです!」
「だよな。そして、強いと来た!これは、文句のつけようがないだろ!」
「ん.........。う、るさい!」
♢♢♢
ルキウス視点
うるさい。
『綺麗.........!』
「て、天使❤️天使が舞い降りたわ!」
「神々しいですね。最高神様より神々しくて綺麗です!」
「マジで綺麗だな!いや〜、柄にもなくマジで天使が舞い降りたのかと思ったわ。」
「ルカは僕のなのに.........!」
「千の氷剣!」
「うわっ!あ、危なかった〜!もう、何するんだい?酷いよ!」
「今、俺の名前が呼ばれた気がしたから?気のせいだったかも........。ごめん........。」
「落ち着いたみたいだね。」
「別に........。いつも通りだけど.........。」
「なんか取り乱してたからね。」
「バイスのせい.........。」
「起きたのね〜?久しぶりね〜?」
「久しぶり.........リング。」
「久しぶりですね。お元気でしたか?」
「うん.........シリルも元気そうで良かった.........。」
「久しぶりっす!いつ見ても綺麗っすよ!」
「ありがと.........イルもカッコイイよ。」
「勿体無いお言葉っす!ありがとうございますっす!」
「相変わらずイルは馬鹿みたいに忠犬だね。」
「髪、戻して。」
「何で?せっかくの銀髪なのに勿体無いよ?」
「........顔は見せるから黒にして.........。」
「うん!それなら、良いよ!」
そう妥協案を出したらすぐさま食い付いた。そして、バイスに魔法をかけてもらって俺は銀髪から黒髪に変わった。
「うん、黒髪でその顔は新鮮で良いね!」
「綺麗だわ〜。お持ち帰り出来ないかしら?」
「.........天使!」
「で........じゃなくて、ルキウス様綺麗っす!」
「嬉しくない.........。」
「まあ!そんな事言わないでくださいな!本当に綺麗なんですから!」
「無理。自分の顔見たくないから鏡も全部捨てた訳だし..........。」
「はいはい、とにかく!早く学院にいきなよ?じゃないと、シリウスに怒られちゃうよ?」
「あ........。そうだった.........。じゃあ、行ってくる。」
『行ってらっしゃい。』
♢♢♢
「いた!あなた昨日の言葉はどういう意味!」
「.........誰?」
「あなたね!........はぁ〜、セルティア・ヘキドールよ!思い出したかしら?」
「あぁ、そういえばいたな。そんな奴.........。」
「.........ありがと。あなたのおかげでお父さんと話せたわ。だから、感謝してるわ。」
彼女は頬を赤に染めながら礼を言った。
「........何の事?」
「惚けなくて良いわ。昔、お父さんから聞いた事があるの。あなたを.........。それで、お父さんが礼を言ったらって言ってきたから..........!」
「そうか...........。良かったな。色欲と話せて.......。」
「え、ええ、本当にありがとう。それじゃあ、それだけだから。」
そう言って彼女は去って行った。
俺はもう少しここで寝ておこう。おやすみ........。
次回もお楽しみに!




