似てない双子でもいいよね?
時間が戻りますよ!
人物紹介~
ヨグ(もしかしたらソートス?)
性別・男
身長・250cm
容姿・体が150cm程の巨大な卵でできており、足のかわりにミミズ的な触手が殻を突き破り大量に生えているのが、ちょっとアレ…。
顔は卵の上部に彫刻のように存在し、なかなかのイケメン。
一声・とっても便利な運搬屋さん“転送双魔”の片割れ。
ちなみに自分が兄なのか弟なのかわらないどころか、どっちがヨグでどっちがソートスなのかすら、わからずにいる………。
ソートス(ヨグかもしれないけど…?)
性別・男
身長・230cm
容姿・上半身は筋肉ムキムキおっさんで、下半身は毛がもっさもっさに生えた吸盤の無い蛸足なのが、ちょっとアレ…。
肌は赤めで顔は濃いめだが、なかなかのイケメン?。
一声・とっても便利な運搬屋さん“転送双魔”の片割れ。
ちなみに自分が兄なのか弟なのかわらないどころか、どっちがソートスでどっちがヨグなのかすら、わからずにいる………。
「ちちうえ!」
「ム、どうしたルアズ。」
「学術院では何を学ぶのですか!?」
学術院へとむかう道中、ルアズは1つの疑問を父にぶつけてきた。
ガイン・ラヴル・ヴォルヘイムは、息子のそんな疑問に答えるか少し悩んだが「どうせ後から知らなければならない事なのだから問題ないだろう」と結論付け、口を開く。
「ム、その前にルアズ、…お前に言っておくことがある。」
「なんですか!?」
「ム、それはな---
そうして、我が息子に〈魔法〉と言う物の存在を説明していく彼だったが、堅い性格と元々口下手な事が幸いし、要所要所は妻であるリディアに手助けしてもらう形になったのは御愛嬌と言えるだろう。
その様にして〈魔法〉の説明を聞ていくのだが、いきなり〈魔法〉の存在を知り興奮と困惑が入り混じった心境の彼は、父と母の話を半分も理解できずにいる。
夫婦それをさとり、今は特に重要な箇所を伝えるだけに留める事にした。
---とゆう訳なのよぉ、解ったぁ?ルアズちゃん。」
おおまかにだが説明を終えたリディアが、若干何かを期待をしたような目でルアズにそう聞いた…。
「う~ん、だいたいは…。」
が、彼は話をあまり理解できなかった為か、もしくは両親の期待に応えられなかった為かはわからないが、良い返事はできなかった…。
そんなルアズを見たガインは彼の頭に手を置いてから、いつもの口調で話し掛ける。
「ム、さっき話した事は後から学術院でも学ぶのだから今はそれぐらいで丁度良いだろう。」
「そうねぇ~。」
2人のそんなフォローに、話が解らず若干落ち込んでいたルアズは、すぐに元の元気を取り戻し、新たに沸き上がった疑問の質問に移った。
………ちょっと単純な性格だなと思うが、そこが彼の良い所だと言えない事もないだろう。
「ちちうえ!もう1つ質問があります!」
「ム、何だ?」
「どうして、魔法の事をもっと早く教えてくれなかったのですか?」
「ム、それは体内の魔力が安定していない子供が魔法を使うと、その魔法に自分自身が押し潰されてしまう事があるのだ。
そのため法律で『魔法師法』と言う法が定められ、〈特殊的な条件を除き10歳未満の子供には魔法を使用させてはならない〉と決められているのだ。」
ガインは、ひとまず教えなかった事への前フリを話した後、本題に入るための一呼吸を置いてから続きを語り出す。
「そして姓を持つ者は魔力が総体的に高くてな、それはまだ幼い子供にもあてはまるため、より魔力の暴走による事故の発生率と、被害率が拡大化してしまうのだ。
そのため姓を持つ者に対しては更に厳しく〈姓を持つ子供は魔力がある程度安定する10歳までは魔法の存在そのものを教えてはならない〉と定められているのだ。
まぁ、これらが理由だな。」
「………?」
父から教えて貰えなかった理由を聞いたルアズだったが、あまりの堅苦しさに脳が処理できずにいた…。
それを見かねてか、ガインに呆れながらに簡潔に話すリディア。
「………つまりぃ、偉~い人達がまだ10歳になっていない子供には教えちゃぁ駄目って言うぐらいに危険な事で、それでルアズちゃんが怪我しちゃぁいけなかったからよぉ。」
「へぇ~。」
「ム…。」
そんな妻のフォローと息子の反応に「やはり自分の説明では堅すぎて息子には、まだ理解してはもらえんか…。」と、ガインは心の中で呟き。
そして、その心の片隅に「娘なら理解するだろうな…。」とゆう気持ちが浮かび上がったが、それは2人の子供を嫌な意味で比較する事になってしまうため、ガインはすぐにその思考を振り払った。
そんな事を考えながら歩いていると。
「あなたぁ。」
と、妻の一声で自分が思考に没頭していた事と、既に目的地についていた事に気付いたので、気持ちを切り替える事にした。
ついた場所は6m四方程の大きめな小屋が建っており、こちら側からは屋敷の屋根の先端がかろうじて見えるぐらいしかない程に屋敷から離れている。
するとガインが正面に有る大きな引扉に近付き、鍵替わりにかけている魔法を解消して。
ガラガラ~
と、開けると…。
中には、厚みのある円盤が下に4つ付いた、中がソファと椅子を合わせた様な椅子が4つ入っていたり、様々な装飾?がされていたりする所々がガラス製の四角い箱があった。
「ちちうえ…、これはいったい何ですか?」
「ム、これは〈車〉と言う名の魔導具だ。
これに乗り、とりあえず“転送双魔”と呼ばれる双子の魔人が住む場所まで移動する。」
ガインは魔導具の名を言ってから、とりあえずの行き先も伝えるが、初めて魔導具らしい魔導具を見たルアズは、目を輝かせ〈車〉をペタペタと触っている。
その様子から父の会話の後半部分を聞いてないことは明白だが、仕方ないと言って終えば、仕方ないのかもしれない。
そうやって車をペタペタと触っている息子を急かす感じで3人は中に乗り込み(娘にばれる可能性が有るので)来た道とは違う道を走り出す。
走り始めるとルアズは「おー。」や「ひゃー。」等と、はしゃいで居たが途中で疲れてしまったらしく、スヤスヤと眠ってしまった。
それをチャンスと言わんばかりに、暫く車内は夫婦の甘くひっそりとした会話だけが流れていった………。
…
………
………………
「ルアズちゃん、着いたわよぉ。」
「ふぁい…。
………?………!!?」
あれから途中で休憩を入れたものの、予定時刻に目的地に無事に到着し、まだ眠っている息子をリディアは起こした。
しかしルアズは寝ている所を起こされた不快感で不機嫌そうに顔を歪めながら体を起こすと、ふと自身の隣に誰かの気配を感じ、そちらに目を向けると…。
そこには星形のピンク色をしたサングラスと、アフロが目立つ色黒の男---そう、バルドゥが何故か居た…。
彼?を見たルアズは、あまりの衝撃を不意にくらった為なのか硬直するも、それは直ぐに溶けた。
「あら☆おっは~、お・ね・ぼ・う・さん♪ウフ。」くねくね
…バルドゥのこの一声で。
「ドロボー!」
「な!ひ、酷すぎるわ~、ワタシ泣いちゃうから~、しくしく。」くねくね
と、くねくねするバルドゥに対し更に一歩引くルアズ。
そもそも何故彼?がこんな所に居るかと言うと、ガインが車の事を頼んだからだ。
理由としては、“転送双魔”の住まいに駐車スペースが無く、邪魔になる事と。
その辺に停めていると、高級品である車は直ぐに盗まれてしまうからである。
そして、丁度バルドゥが仕入れの為に車を貸して欲しいとの事だったので、パメラやグラリエルスでは無く彼に頼んだのだ。
「ム、息子がすまぬなバルドゥ。」
ルアズの無礼に対して、ガインは直ぐさま謝ったが、バルドゥはギラリと邪な視線をガインに移した。
「すまないと思ったなら~、今度デートしn---」くねくね
「フフ、バルドゥさん…?」ゴゴゴ…
「…な、何でもないわ~(汗)。」くねくねくねくね
不審者扱いされた事につけ込んで、何か言おうとしたが、どす黒い魔力で空間を歪めているリディアに対して生命の危険を感じたので、すぐにとぼけて誤魔化すバルドゥ…。
「ではぁ、バルドゥさん車をよろしくお願いしますねぇ。」ゴゴゴ…
「…ワタシに任せて♪」くねくね…
「ム、よろしく頼む。」
そんなやりとりをした後、バルドゥはリディアを見ながら急いで車に乗り込み、その場をあとにした…。
彼?は後にこう語る、「あれほどの恐怖を感じたのは初めてよ…。」…と。
「ム、では行くとするか。」
そんなバルドゥの事をほんの少しだけ気の毒に思いながらも、ガインは後ろに振り返り目的の建物に近付く。
それは円筒形をしたレンガ造りの建物で、窓はおろか扉すら無いとゆう奇妙な造りをしており、更に何個か一個の割合に“転送双魔”と掘られたレンガが、その奇妙さをより引き立てていた。
建物に近付いたガインが文字の掘られたレンガに触れ魔力を送ると…。
ヴゥゥゥ…
と、ハエの羽音のような音と共に、不安定な2つの魔法陣が現れる。
その2つは今にも崩れそうにしていたが、お互いにゆっくりと混ざり合い、やがて安定した1つの形になって、輝きだした。
しかし、暫くして魔法陣は一瞬で消える。
家族3人と共に…。
…
……
…………
「ム、着いたぞ。」
転送の魔法によって20坪程の広間に現れたヴォルヘイム一家。
すると周りをキョロキョロ見渡したルアズが一声。
「ちちうえ!ここが学術院ですか!?」
「ム、…違うぞルアズ。」
ルアズのその一声に、「やはり話を聞いていなかったか…」と、ガインは少し落胆しながらも再度説明をしようとするが。
「おやおや」「ガインのダンナに」 「リディアさん」「ではないですか。」
と、この部屋の主達に中断されてしまった。
だが、中断された事を気にするでもなくガインは声の主達に挨拶を交わした後、奥に案内されていく。
「ム、しかしヨグにソートスよ、実に久方ぶりだな。」
「あぁーそう言えば」「そうですな」「しかしガインのダンナの」「ご子息が」「もう学術院へ行く」「年齢とは」「いやはや」「時の流れとは」「早いものですな~。」
ヨグにソートスと呼ばれた2人は器用に代わる代わる話していきながら、うねうねと移動している。
その様子はバルドゥより異質なものだったが、ルアズはバルドゥを見た時より遙かに落ち着いて---と言うより正直言って普段と変わらず、落ち着きなく周りをキョロキョロと見回しながら皆の後ろをついてきている。
「ムゥ…、そうだな…。」
そんなルアズの様子に「はっきり言って彼らの姿の方が怪しく思えるのだがな…」と不思議に思いながら(ぶっちゃけ失礼な考え)、ヨグとソートスに返事を返した。
「ですが」「それ程の月日が過ぎたと言うのに」「相も変わらず」「リディアさんは」「お美しいですな。」
「あらあらぁ、お褒めに預かり光栄ですわぁ。」
「ム!リディアはいつも美しいに決まっている!」
「まぁ…♪」てれり
ヨグとソートスの2人はガインの反応の薄さに若干の不満を感じ、会話の矛先をリディアに変えたのだったが、先程とは違うガインの反応の良さに少々驚きながらも苦笑した。
そんな談笑をしながら、本日2ヶ所目の目的地である、部屋に到着する。
すると、ヨグとソートスの2人は今までの雰囲気とは違う、緊張感漂うキリッとした表情に一瞬で変わり、その部屋の床に書かれた魔法陣の両端に移動してから、鋭い眼光を部屋の外に待機している一家に向けて、口を開く。
「…それでは」「ガイン・ラヴル・ヴォルヘイム殿」「リディア・ヴォルヘイム殿」「ルアズ・ヴォルヘイム殿の」「御三方よ」「魔法陣の中央部に」「御立ち下さい…。」
「……。」
先程と同じように代わる代わる話すヨグとソートスなのだが、そのナイフの様な鋭い雰囲気にルアズは気圧されている様だ…。
それを察したガインは、ルアズの背に手を当て「安心していい」等の言葉を1つ2つ掛けながら、魔法陣の中央に移動していき、その移動が終わるのを確認し終えてから、ヨグとソートスは魔法陣に魔力を注いでいく。
すると黒い線で書かれた魔法陣は、段々と青白く光り始める。
「…では」「ガイン・ラヴル・ヴォルヘイム殿」「こちらの準備は」「整いましたので」「いつでも構いません。」
そんな2人の言葉にガインは妻と息子を見てから。
「ム、宜しく頼む。」
そう言葉を発す…。
それを聞き入れたヨグとソートスの兄弟は、魔法陣から発せられる光でヴォルヘイム一家が見えなくなるぐらいまで、更に魔力を魔法陣へと注いでいく。
そして最後に青白い光に包まれたガイン達へ。
「それでは」「良い旅を………。」
と、いつもの言葉を掛け、彼等を見送った。
大変遅くなりまして申し訳ないです………。
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