ツンデレでもいいよね?
グラリエルスさんが…。
“ガタガタ…”
“ゴトゴト…”
「ん?なんの、おとだろ?」
外出禁止になっての1日目、ボクは屋敷探索をやっていた。
その理由は、自分の家なのに、ボクは自分の行動範囲外の事を知らないため「これは如何なものだろうか?」と思ったから。
そんな最中に物置…(いやおしゃれにウォーク・イン・クローゼットと言おう。)ウォーク・イン・クローゼットから物音がしたのだ。
“ガラガラ~”
と、物音が気になったボクは、ウォーク・イン・クローz-(長いからやっぱ物置で)の扉を開けて中を覗くと。
「誰だ?」
そこには、な、な、なんと泥棒さんが!
きゃーお助け~!
…なんてふざけた事は無く、普通にグラリエルスさんがいた。
ふざけてごめんね、だって暇だったんだもん…。
気を取り直して物置の中を覗くと、壁の一部分から外の風景が見える事から、ここの物置は外からも出入りが出来るようだ。
「ふん、なんだお嬢か、珍しいな、こんな所に来るなんぞ。」
「うん、ちょっと、おうち、さんさくの、とちゅーなの。」
「そうか、しかしここはお嬢みたいなガキが来て良い場所じゃないぞ。」
「はーい。」
そう言われながらも、チラリと中を物色するように見ると、鎌や鉈等の農業用の刃物を始め、何に使うのかよく分からない楕円の形をした3m位の巨大円盤や、何やら《モーニングスター》?みたいなトゲトゲが付いた鎖付き鉄球なんかもある。
………なんだここ?
パッと見、一風変わった武器屋にしか見えないんだけれど?
そんな事を考えながら、少しづつ少しづつ中に入っていっていると、ボクの知らない間に近づいてきたグラリエルスさんに、不意に脇腹を両手で挟むように持ち上げられた。
「ふひゃっ?ふひひゃひょ!ち、ちょっと、ぐらっりえる、ふひゃひゃひゃ、はなして~、ひゃひゃひゃ。」ぱたぱた…
グラリエルスさんはちょうど?軍手みたいなやつをしているためか、ただでさえ敏感な脇腹に糸がコショコショといい感じ?で刺激しやがるもんだから、くすぐったいくすぐったい!もう勘弁して~!ふひゃひゃ。
ボクは、そのままの状態で廊下まで運ばれ、ようやく解放されるが、まだ、お腹がコショコショする感じがする。
今日はスポーツブラにホットパンツという服装〈恥ずかしいから嫌だったんだけれど、鼻息をふんふんしているパメラさんに着替えさせられた〉だったため、防御力0状態のお腹には、かなり効いた…。
まだ違和感がある、お腹をさすりながら、グラリエルスさんを見上げると、険しい顔をしている。
うん、ちょっと怖いね…。
「危ねぇから入ってくるんじゃねぇクソガキが!」
「ご、ごめんなしゃい…。」
う~ん、厳しいお言葉だけど、不思議とそんなに怖くないのは、本当に心配してくれているためだと思う。
口は悪いが心は優しい、そんな貴方の名前はーーー、そう!グラリエルスさん!
………ボクは何が言いたいんだろうか…。
あ、そう言えばグラリエルスさんに、この前のカボブレンの件でお礼を言わないとね。
え?話をそらした?ソンナコトナイヨ!
“ガラガラ~”
ボクはグラリエルスさんが閉めた扉を再度開くと、険しいお顔のグラリエルスさんが、こちらを見てくる。
「だから、入ってくるんじゃねぇよ。」
「ぐりゃりえりゅしゅしゃんに、いいたいことが、あって。」
「…なんだ?」?
「このまえは、おみまい、ありがとーございましゅ。」
「ん?……!あぁあれか…、わしはただ仕事で買い出しを頼まれただけだ、だからくだらん気遣いはいらん。」
「でも、おしごとだっていうなら、わざわざ、おへやまできてくれないでしょ?」
「!………気まぐれだ。」てれり
「でも---」
「気まぐれだと言っている!さあ、これ以上言いたい事がないんだったら、危ねぇから早く出て行け!」てれり
「わ!」
“ガラガラ、ピシャリ、ガチャン!”
おそらく本心を突かれたためだろうか、グラリエルスさんは、なんか緩みそうな顔を赤く染めながら、半ば無理やりボクを追い出し、扉に鍵まで閉めたらしい。
ま、まさかグラリエルスさんがツンデレだったとは…、びっくりだぜぃ。
そんな新たな事実に衝撃をうけながら、ボクは自宅探索を続けた。
ちなみに今日も、ご飯にブロッコリーが出てきた…。
…
……
…………
「ままま、ましゃか…!」かばっ
外出禁止の二日目の朝、ボクはまたおもらs---ゲフンゲフン、まぁあれだゴニョリとでも言っておこうか!ゴニョリをやってしまったのだ。
沈む気持ちでパメラさんに謝ると『いえ、私の方も眼福d---ゲフンゲフン、気にしておりませんよ?』と鼻息を荒くしながらだけど言ってくれたから(最初、別の事を言っていたようだけど、気にしない方向で)気持ちが楽になる。
たぶん原因は、夜ご飯の時にでてきたブロッコリーを、無理やり飲み物で流し込んだからだろうね…。
おのれブロッコリー許すまじ……(怒)
そんなこんなで、パメラさんに迷惑をかけっぱなしだなと思ったボクは、今パメラさんの、お手伝いをやっている最中だ。
最初、仕事を手伝いと伝えた時は断られるかも?と考えたけど、ボクのスキル向上に繋がると思ってくれたのか、パメラさんは2つ返事で快く了承してくれた。
別に良いことしてブロッコリー免除を期待しているわけじゃないよ?ホントだよ(汗)!
という訳で、お手伝い中なんだけど正直言ってボクのやれる事は、ほぼ無いに等しく、ぱたぱたと叩く、はたき棒を片手に、ボクが届く範囲の所をぱたぱた叩くぐらいしかない。
それでも頑張るボク、これならブロッコリー免z---おっと何も考えてない、何も考えてないよ?フヒヒヒヒ。
“ぱたぱた”
“ぱたぱた”
“ぱったぱった”
「ん?あれは…。」
掃除を始めて暫く経ち、2階の窓の辺りを掃除していると庭にグラリエルスさんの姿が見えた。
この時間にこんな所にいるなんて珍しいな?
などと思いながらグラリエルスさんを、じっと見ていると、何故かあちこち汚れていて腰には《ロングソード》みたいなやつを帯刀し、どことなく疲れた表情をしている。
ボクは更に観察していると、後ろからパメラさんに声をかけられた。
「レイお嬢様。」
「えっ、なーに?」
「私は少し下に行ってまいりますので、少しの間お任せしてもよろしいでしょうか?」
「うん、だいじょーぶ、まかせて!」
「はい、お願い致しますね♪では行ってまいります。」
「うん!」
ボクは、そのままパメラさんが廊下の角を曲がるまで見送り、再度グラリエルスさんに視線を戻すと。
先程いなくなったパメラさんが、グラリエルスさんと何かを話していた………。
パメラさん…、貴女はいったい何者なんですか…?
次回もグラリエルスさんのターン




