変わった魔法でもいいよね?
【ファイヤーボール】?なにそれ美味しいの?
「お~、まりょくが、ふえてりゅ!」
あ…、いきなりすぎたね、ゴメンナサイ。
ボクは、お昼ご飯を食べて少し仮眠を取った後、どうやら一般的ではない自分の魔法を知るために、また遺跡のホール?にやってきている。
そして、まず最初に魔力の確認をしたところ、拳1つぐらいの大きさだった魔力が、今は頭1つぐらいの大きさに増えていたのだ。
やったね。
これについては後から判ったことだが、総魔力を空にしてから食事や睡眠を取ると、個人差はあれども魔力回復とともに総魔力の量も増えるとのこと。
ちなみに、ご飯を食べた後眠くなったのは、ご飯を食べてお腹いっぱいになったからじゃなく、ただ疲れていただけ。
そう疲れていただけだ、別にお腹いっぱいになって眠くなったのが恥ずかしくて誤魔化しているわけじゃないよ?
うんホントホント。
ご飯を食べて暫くしたら眠くなったのだ、これはもう疲れていたに違いないね!
ふぅ…、これ以上はボロが出そうだから、話を戻そうかな。
…あれ?何を考えてたんだっけ…………?
あ、そうそう自分の魔法を考えてる最中だったね。
これは、ご飯を食べている時に考えていた事だけど、おそらく、と言うより実体験からすると確実に、ボクは魔力の放出が出来ない、または超極端に不得手なのだろうと思う。
………それで魔法が使えない、という訳ではなかったから良かったけど。
まぁ、結果的に、世間一般的な魔法と、ボクの魔法では発動の仕方が違う様になったのだけれども、そんな事は、どうしようも無い。
だからボクは、早々に魔力放出の方の仕方を切り捨てて、自己流?の方を鍛え上げる方向にしたのだ。
不得手な方を鍛えるよりも、得意な方を鍛えた方が、はっきり言って効率が良いからだね、うん。
さてと、こうやって色々考えていても時間がもったいないから、そろそろやるとしよう。
「よし、まじゅは、とくせーまほー、かりゃだな。」
午前中に青・白・赤の特性魔法は、何事もなく使えたので、今度は黄・緑・紫・黒の特性魔法を使ってみるかな。
という事で、まず前に拾っておいた木の棒に、紫の特性魔法である伝達をやると、木の棒に魔力が流れていくのが分かる、どうやら上手くいったようだ。
それから、流れている魔力に緑魔法の変化を発動すると、木の棒の形がグニグニと変化していく。
なんか気持ち悪いな…。
やがて木の棒はグニグニと、ボクのイメージ通りの形になり、それに黒魔法の浸食で赤いイメージを行うと、《それ》が魔力で、だんだんと赤く染まっていく。
そして、このままでは魔力が、どんどん減っていくので、最後に黄魔法の付加で出来上がった形を定着させる。
あ、強度的な物も忘れずに付加させていかなきゃね!
やがて、それらが無事におわると。
「よし、かんせー!」
ボクの右手に高々と持ち上げられ完成した《それ》は真っ赤な色をした木刀だ。
魔力を3分の2ほど使ってしまったけれども、我ながら良いできじゃないか!
そんな感動に浸りながら、ボクは、できたてホヤホヤのその木刀を数回振り回し、手に馴染むのを確認してから次の段階に入る。
特性魔法は全て無事に使えたから、次は属性魔法の方をやってみなきゃね!
という事で、ボクは木刀に魔力を伝達させ、それに赤魔法の火属性の魔力を注ぎ込む。
すると、だんだんと木刀が熱くなっていくのが感じ取れる。
「なんか、ふしぎな、かんかく…。」
確かに木刀は熱くなっているのに、自分自身は熱いと感じないとは不思議な気分だ。
おそらくは自分の魔力で、つくった熱だからだろうね、と自己判断し、そこでボクは更に木刀に変化の特性を付けてみる。
すると…。
“ボゥ!”
「わっ!」ドキッ!
豪快な音とともに、瞬時に木刀が炎に変化した、と言うより炎が棒状になったと言った方が早いかもしれない。
そして、メラメラと燃える炎を直に触っているのに、やっぱり熱さを感じない。
「ちょっとだけ、びっくりした…。」
あくまで、ほんのちょっとだけどね。
そうやって気持ちを取り直すと、魔力がガンガン減っていくのに気がつく。
湯水のごとくとは、こういう事かと言わんばかりの勢いで、あっという間に魔力が無くなり。
“ボシュ…”
炎の棒が、元の木刀に戻ってしまった…。
「う~ん、まりょくぶしょくか…、しかたないね、まほーは、あしたまで、がまんしゅりゅか…。」
今から魔力回復のために眠ったとしても、実行する時間が無いので、かなり名残惜しいけれども我慢するしかない。
しかし、それだと少し暇になってしまうし、今は本を読む気分にもならない。
う~ん、何しよう?
「あ!」ぱち
しばらく考えて名案が浮かんだボクは手を叩き、合気道の《型》をやる事にした。
こういった《型》等の基本は、何度も何度もやって初めて身に付くの物なのだ、いや逆に何度やっても身になると言った方が正しいだろうか。
…
……
…………
「やばいね、これは…。」
そうやって何度か、型をなぞっていると、ボクはショックを受けざるおえない状況に陥った。
それは前世で文字通り血反吐を吐くまで反復練習した型が、全くと言っていい程、出来なかったからだ。
まるで歯車が合わないと言うか、他人の技術を無理やり、なぞっている感じがする。
今までの苦労が悔やまれるが、そうなってしまったものはしょうがない事なので。
「また、いちかりゃ、がんばりましゅか!。」
まぁ一応1からではないんだけれどね!
それからまた暫く型の練習をして、今日はもう帰る事にした。
お腹すいたな~。
お気に入りが200人こえるとは………。




