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閑話休題:18年という短い人生
見渡す限りに広がる空色の空間、そこにポツンと木枠が漆喰色の海外にありそうなガラス張りの電話ボックスが浮いている。
その中には硬貨の投入口と受話器しかない、漆喰色の電話機が1台置かれていた。
それを前に、手もとに残るコインの枚数を数える。
(……あと7枚。繋がるなんて思ってはないけど――)
――そんなに焦らなくても、ここには余るほどの時間がある。
どこからか、まるでこちらの焦燥を見透かした口ぶりの声が聞こえてくる。
――無視、か。
だけど、反応を示されないことにため息交じりの口調へと変わる。
――……まあいい、その心残りが成就されることを祈っているよ。
さらには嘲笑うようにして、遠ざかっていく。
「ふぅ」
短く息を吐き、ゆっくりと瞼を閉じる。
そして祈る、この想いが一方的でないことを。
「栞凪」
僅かに震える指先で1枚のコインを投入口へ、そして受話器を耳にあてた。




