お嬢様の6歳の誕生日と魔法
「なぁルック。なんで僕たちはここにいるんだ?」
今日はお嬢様の6歳の誕生日。つまり、魔法スキルを手に入れる可能性があり、「鑑定」する必要がある。
しかし、「鑑定」スキル持ちの旦那様(領主)が、昨日ギリギリに帰ってきた。
そして今、「鑑定」を執務室でしており、メイド長や執事長などの重要な人たちが執務室の前で立っている。
場違いな僕たちも…
「俺は、奥様の筆頭従者。お前はお嬢様の筆頭従者だろ。」
「え、そうなの」
「ほぼ確定。だって学園に一緒に行くだろ。」
「確かに。
ただ、魔法スキルってこんなに厳重にしなきゃならないのか?」
「はぁー、当たり前だろ。もし、魔法スキルを持っていないってなったら、貴族の社会じゃ笑われるぞ。」
「魔法って貴族の中じゃ当たり前なのか?」
「魔法スキルをってのはな、遺伝に関係するんだよ。
昔は魔法スキルを持つものを貴族、そうでないものを平民としていた。だから今でも、貴族=魔法って思ってる奴がいる。
まぁでも、最近では平民でも薄く貴族の血が入っているやつが多いから、昔よりも魔法スキル持ちは多いはずだ?。」
「お前、詳しいな。」
「ったく、そういうのは先生に聞いとけよ。
あ、中に入るぞ。」
中にはガイブ辺境伯家の3人が少し嬉しそうに立っていた。
「娘マリアは、魔法スキルを「火魔法」と「全魔法」の2つを持っていた!」
「「「おぉーーー」」」
思わず全員が驚いた。
僕も何かわからないけど驚いた。
「今回の件、他のものには「火魔法」だけを教えるつもりだ。口外は控えろ。」
「「分かりました。」」
「よし、今日は誕生日と、魔法スキルに祝って、豪華な宴会を開くぞ。」
「「はい、旦那様」」
「我が娘が6歳になり、「火魔法」のスキルを授かった。この事を祝福にして、宴会を開催する!!」
「「おめでとうございます、お嬢様。」」
「みんな、ありがとう。」
「さて、私からのプレゼントはこの指輪だ。これは、魔法を弾いてくれる。これからも健やかにな。」
「ありがとうございます。」
「私からはこの本よ。」
「これは、まさかスキルブックですか?」
「そう、なんのスキルかはお楽しみよ。」
「お母様ありがとうございます。」
その後は豪勢な食事が振舞われた。
良い家族だなー。
次の日の授業、
「いいですか?
まず魔法には火、水、土、風、闇、光の6つの基本魔法と特殊魔法に分かれています。お嬢様の「全魔法」は間違いなく、特殊魔法です。
特殊魔法は、基本魔法より強いと言われています。相手を一瞬で殺す即死魔法、空間を操る空間魔法などが例として挙げられます。」
はぁ、即死魔法とか空間魔法とかチートかよ。勝てるわけないじゃん。
「特殊魔法強すぎじゃないですか。」
「はい、ただ基本魔法は最初はノーマルスキルから始まりますが、使っていけばレジェンドスキルにまでなれます。
しかし、特殊魔法はユニークスキルから変わりません。
まぁ、レベルの数だけ魔法を使えるので、ノーマルからレアへとスキルの階級を上げれば、使える魔法が減りますが…」
え、それ最後まであげるまで大変じゃね。魔法ってイメージだけでなんでもできるって思っていたけど、違うんだ。
「そんなことより、「全魔法」の最初の魔法ってなんですか?非常に気になります。」
「僕も気になります。」
「えーーと、{完全治癒}です。」
「えーー!!!!本当ですか!!?それって、「光魔法」のユニークで手に入るスキルですよ!生きてさえいれば、欠損など関係なく治すんですよ!」
「お、落ち着いてください。」
お嬢様が引いてる。
まぁ、無理もない。あんなに清楚系な先生が急に変貌したからな。
しかし、{完全治癒}すごすぎね。俺の「魔手」より絶対強いじゃん。
「ただ、魔力を消費しないかわりに一日一回しか使えませんけど。」
「いや、何を言っているんですか?本来の{完全治癒}は1ヶ月は使えないらしいですから。」
「「は?」」
僕とお嬢様は口をあんぐりと開けて固まった。
お嬢様、あんた聖女か?
マリアだし。




