パソコン発見!
無我夢中でミルクを嘗めまくっていたので、イケメン茶髪が居なくなったことに気付かなかった。
私はミルクをなめ終わって辺りを見渡す。
「…にゅぅ。…ケプ。」
げっぷがでた。恥ずかし!
今もし人間だったら顔を真っ赤にしていることだろ。私は顔をふりふり左右に振る。
ま、まぁいい、イケメン茶髪は居ないし。
さて、探検するか。
私は、皿を避けて、前のベッドまで歩く。その際匂いを嗅ぎながら動くのを忘れずに。他にどんな危険があるか分からんからね。
ふんふん。
何の危険もなくベッドまでたどり着いた。
だがしかし、ベッドまで高すぎる。
こ、これは昇るのに苦労しそうだ。
人間では膝より少し上位の高さで低いだろうが、精霊の子の私にとっては高すぎる。
「にゅ…………」
どうしようか。…うぬぬ、とりあえず降りられなくなる可能性の方が高いし、ベッドは後回しにすることにする。
次に窓。
ベッドと窓の間にも危険は無い。
窓の下を見たいが、ベランダがあり、見辛い。
前足を窓に置き、後ろ足で立ち上がって下を見ると車が通っている。
そういえば今何時だ?夜で月が上に有るみたいだが。大通りも人は少なめ。車は多いけど。んー。
私は窓から離れ、時計を見るためにくるくる回る。あ、ベッドの上に引っ掛かってる。
今は22時みたいだ。
そっか、店も終わって、寝るか遊ぶか微妙な時間だな。
イケメン茶髪は遊びにいったのかな。夜遊びとか、体に悪いぞ?ふんふん。
「にゅっ。」
何あいつの心配何かしてるんだ、私としたことが。
まだあのイケメン茶髪が味方かどうか分からないんだぞ!もっと警戒しなければ!
私は顔をふりふり左右に振り、いったん休憩する。
「にゅぅ。」
とりあえず何故か電気が付いている。消し忘れたのだろうか。電気代が勿体無いな。
この部屋はベッドの他にパソコンと机椅子がある。しかも起動しっぱなし。
よしゃ、これなら私のこのにくきゅうでもコミュニケーションが取れるかも!
私は椅子に注目した。
「にゅ!?」
こ、この椅子はっ………からからパソコン椅子!!
椅子にタイヤが付いている!?
私の尻尾も膨らむ膨らむ!私が飛んで椅子に乗って椅子が勝手に進んで、椅子が何かにぶつかって飛ばされる状況が思い浮かぶ。そのあと壁に顔から激突。。。
これはダメだ!!
ど、どうしよう!これじゃパソコン使えない!!
「にゅ~~~。」
私はパニックになって辺りをふりふり見回す。
そういえば!
私の尻尾がピンと垂直に張る。
ダイニングに椅子があった気がする。何とか引きずってこれないだろうか。
私はふりふり尻尾を振りながらダイニング目掛けて駆けた。
よしゃよしゃ、とりあえずここまでこれた。私は一番ベッド部屋に近い椅子を選び、顔で押した。
「にゅっ………にゅーー!っ………にゅっ………にゅーーっ!」
んー、痛い。重いし、顔、鼻周りは痛いし。床に嫌な音が響くし、気絶しそうな位嫌な音だし。
くそぅ、諦めないぞ!!
私は額の角に椅子を引っ掛け、押した。先程より進んだ。
「にゅーーっ!」
よしよし、いい感じにパソコンの前まで近づいた。長かった。特に重さと音が響くし、辛かった。ここまで来たらすぐだぞ私!キバレ私!
2回ほど縦に首を振って気合いをいれたあと、からからパソコン椅子を首を一振りして退けて、またダイニング椅子を運んだ。
「にゅぅ!」
疲れた。いったん座って息を整えたあと、乗ることを考える。
この椅子も高い。なんとかならないだろうか。
周りをキョロキョロ見るとパソコンの隣に本棚があった。
その時私は思い付いた!尻尾がピンと垂直に立つ。
この本棚に椅子を近付けて、本棚から飛び乗ろう。
それで行けるはず!!
「にゅっ!」
私は椅子を近づけた後、本棚に前足を乗せ、飛び乗る。倒れないか心配だったが、本が沢山あったのと耐震加工して得るためか全くびくともしなかった。
さすが日本!
体を全部乗せた後、椅子に飛び乗った。一瞬倒れそうになったが持ち前のバランス能力で←え
持ち直した。
「にゅぅ。」
冷や汗をかいたぜ。危ない危ない。
さてここから先が問題だ。パソコンのキーボードが仕舞われている。キーボード用の引き出しを引き出さないと。
うーん、うーん、と悩んでいると足音が聞こえた。
ヤバ!
イケメン茶髪が戻ってきた!多分
後もう一つ足音がある!
不味い、どうしよ、降りられない。
しかも色々移動させてしまった。怒られるかもしれない。どうしよう。
私は尻尾を足に挟んでふるふる震えていた。
すると廊下の向こうの扉が開く音が聞こえた。
「ただいま~!」




