第57話 「マグネット・デストロイ」
バルハレア
「何…!?なんだ、あれは。
まさかあの土壇場で巨壁をだしたのか…!?」
ソライト
「…よし、ヘレス
そろそろ"発射"していいぞ。
みんな伏せろ!強い衝撃に備えるんだ!」
アローライフルを射出した瞬間、
ソライトはヘレスの前に立って盾を構える。
その後巨壁が爆発して、岩の礫となり
ヴァルハレアを襲った。
ヴァルハレア
「グッ…グホッ…ホゲェっ…!!!」
自身の拳サイズの塊が何度も身体を打ちつける。
たまらず体勢を崩しよろめくと後ろには壊していない
ゲートがもう一つ。
ソライト
「前方のゲートが壊された時思ったんだ。
電磁波を発するなら何かしら機械のはずだって。
それが鉄で出来ていたならと願っていたが大当たりだったようだな!」
ソライトは賭けに出ていた。
この危機的状況から逆転できる可能性があるなら
二つの要素がいると考えたのだ。
一つ目がワープゲートが磁石に反応する素材でできている事。
これが当たったのでトロッコの前には大きな岩壁ができた。
弾丸が超強力磁石になるので反応したのだろう。
二つ目はヴァルハレアの得物。
刃先がちゃんと鉄の性質を持っているなら完了だ。
これもクリアしたので岩壁が砕かれた後
ヴァルハレアを直撃した。
ソライト
「お前は今、"引き寄せる側"だ!
俺達が"吸われる側"なら…たっぷり味わせてやるよ!
"ワープゲートの鉄塊"をな!」
バルハレア
「ぐっ…ごはぁっっ…!!!」
やがて出口を閉ざしたワープゲートに衝突し、
何億ボルトもの電流が漏電した後、
ヴァルハレアは気を失った。
ソライト
「いよっしゃあ!!!俺達の大勝利!」
しかし正面には意識を失ったヴァルハレアが。
スズユキが急いで運転席に向かい、
レオファングの元へ知らせた。
レオファング
「青いボタンで発進なら赤いボタンで停止だよね。」
トロッコは鋭い金属音と共にブレーキをかけて
やがてヴァルハレアの前の停止した。
恒例の剥ぎ取り作業の開始である。
バルハレアの柔らかな羽毛やトライデントから
刃先を砕いてもらうと早速装備を新調した。
元々着ていた物に繋ぎ合わせたり、
剣の鞘や弓のカバー材、ブックカバーを作成した。
ロナドームから取れた素材も含めて装備が作られたので
とてもそれらしい熟練の冒険者の姿になった。
アグナルーネ
「フワフワのドレス!素敵だわ!」
女性用はスズユキが担当した。
ソライト
「なーんか親父が見たら嫉妬しそうだな。
こんな豪華な装備、騎士団長クラスじゃないと
貰えないだろうし。」
レオファング
「ソライトはシンプルなのが好きなの?」
ソライト
「いーや、動きやすいし大満足!
でもなんか新鮮な気持ちなんよ!」
レオファングとヘレスは男性ものを担当した。
ソライト
「よし!じゃあ行くか!」
新たな装備を纏ってトロッコレールの道を
歩き始めた。
ソライト達の次の目標はゴール地点ではなく
意識を失ったマモリヒメの元だ。
どこに飛ばされたのかはあらかた目星がついている。
ソライト
「あ、こいつなら良いかもな
アグナルーネ!またドローンの操作頼んで良いか?
今度のはかなり難しそうだけど。」
アグナルーネ
「良いわよ、早く出しなさい!」
ソライト
「“ルセラワオ・ウヨギサノインハウコ・
イタヨキ・タレラツヤア”』
(業務用大型ドローン)が出てきた。付録の操作機に加えてはノートパソコンも付いてきた。
ソライト
「えーと…モニターを見ながらリモコンで
作業してください…か。
誰かこのドローンと一緒に様子見に行ってくれる人ー?」
レオファング
「そんな得体の知れない物と心中なんてごめんd」
スズユキ
「ここは私が行きましょう、
潜入や救出はお任せください!」
取説がわりの図鑑で操作を確認しつつ探索すると
壁に埋め込まれて
ぐったりとしたマモリヒメの姿があった。
スズユキが剥がしとって抱えた事を確認し、
ドローンを戻らせた。
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「ヴァルハレアの武器」
地下深くに大きな炭鉱を作り上げて、その最深部を
住処にしているヴァルハレア。実は本業は槍士では
なく、弓使いや射撃者なんです。
とはいえ本気で怒っても弓を使うわけではありません。
全力を尽くす時は完全に相手の動きをカンで考察し
追い詰める七枝刀を使う二刀流の剣士になります。
その二刀流をしている時に剣で弓矢を作って
神がかりの射撃をしてくれるわけです。




