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異世界で勇者として召喚されたけど雑談系生主してる件  作者: なりあき0079
第2章 配信業も忘れずに!
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第9話 壮大な巻き込まれ冒険の始まりは

今俺たちはガイナスの王都に来ている。

王都はトポロジアから北にある山間を2日ほど歩いてたどり着ける場所にある。

王都は城壁で囲まれいていて、まさに城塞都市とでもいう感じだ。

正面にはつならる城壁、そして後方は山間に守られているという感じの天然の要害に位置する巨大王都だ。


兵舎に通されて、責任者を待っているけど、なんかあまり歓迎されてねーなあ、って感じがする。

お茶のひとつも出されてないし、粗末な客間だし、もうかれこれ1時間は待ってるし。


そうこうしてるうちに一人の偉そうな服装をした男が部屋に入ってきた。


「私は参謀本部諜報局参事官付きのゼーレン卿である。本日はご足労であった」


一礼してきたので、俺たちも立ち上がり一礼する。


「次の任務をおって沙汰するゆえ、ゆるりとお待ちいただきたい」


そう言い残すと男は部屋を去っていった。



「はぁ?俺たちガキの使いぱしりすか?なめてんの?」


「貴族なんてみんなこんなものよ。仕方ないわ」


「馳走にありつけると思ったのじゃがのう。にしてもあの輩、臭い匂いがプンプン匂っておったわ」


「えっと、まあ・・・」


とまあ、俺たちも愚痴しかでないわね・・・

にしても俺たち何用で呼ばれたんだ?



とりあえず、俺たちはもうしばらく待った。

西日が差し込むころあいくらいは待った。


すると衛兵が部屋に入ってきた。


「長い間、何もお構いなくお待ちいただいて恐縮でございます!夕げの用意が整いましたことをご報告します!ご案内しますのでこちらへ!」


お、待ってました!

これを期待して俺は朝から何も食べてないんだよね!

そもそも俺この世界にやってきてさ、安い大衆料理屋しかいかないし、何気に期待してたからな!



俺たちは王宮に入って、今度はゴージャスな客間に通されて、くつろいでいる。

うん。まじで調度品とかカーテンとか高貴な感じがする。

なんか場違いな気持ちもある。


「なぁ、ルチアさん。この客間って相当な高貴な人物が通される場所だよな」


「そうね。まさかこんな好待遇されるとは思ってなかったわ」


「はわわ、えっと、はい!私はこういう空間はどうしても落ち着きません!」


「わらわのようなやんごとなき血筋にはふさわしいのじゃがのう」


メルちゃんは我が家のようにくつろいでるよ。

一方のイレールは田舎っぺ丸出し状態。

でもなんかルチアさんは落ち着き払ってるよな。

来たことあんのかな。


俺たちはすごい広い晩餐会場に通されて、それぞれ席に着いた。

とても4人では広すぎる。

つか、一体誰が来るんだ?


すごい貫禄のある男性と若い美女が通されてきた。

すると会場の空気が張り詰めた。

あれ、もしかして、王様とお姫様じゃないの?

いいのか?こんな馬の骨ともわからない冒険者と同席で。


「アランドロ国王、そしてリーナ姫君、ご来場!」


うわわ、本当に王様とお姫様だよ!

どうするんだよ!

粗相あったら殺されるんじゃね?ってくらい場の空気がピリピリしてるよ!


しばらく沈黙が続いた。

沈黙を破ったのは国王からだった。


「久方ぶりだな。森の剣士よ」


「国王陛下に置かれましてはご機嫌麗しく」


「他人行儀はよせ。剣術指南殿」


「そうですか、ではそういたしましょう」


なんかルチアさんと国王は顔見知りの用だな。

ほっと胸をなでおろしたよ。


「そちらのうら若き少女がかの伝説の魔王メルフェディールであるか」


「いかにも。ゆえあってアキナリと共にしておるでな」


「さすがは魔族の王である。気品に満ち溢れておるではないか」


「うむ。苦しゅうないぞ」


つかこの国王さ、メルちゃんのご機嫌の取り方知ってるよ!

メルちゃん満面の笑顔だよ!


「そなたが聖十字教団から派遣されてきたという神官どのであるか」


「え、あ、はい!神官見習いイレールと申します!」


「ちょうど、我が娘と同じくらいの年頃ではないか。これを期に娘と仲良くしてくれ」


「え、あ、えっと、そんな!私のような身分の者には恐れ多いことでございます!」


あーあ、イレール縮こまっちゃったよ。

ただでさえ緊張してたのにね。


「そして、そなたが勇者アキナリであるか」


「ハッ!」


「苦しゅうないぞ。ゾーラ要塞での奮闘は聞いておる。さすが100年前の大戦において魔王を封印した勇者アキナリの末裔である」


「ハッ。もったいなきお言葉!」


そういや、俺の祖先?とやらがメルちゃんを封印したんだよね。

でもメルちゃんそんなこと一言も言わないし、言わないから俺もそれ以上触れないけど、内心俺のことどう思ってるんだろう?


「とにかく、今日は無礼講じゃ!たくさん食べて飲んで言ってくれたまえ」


こうして俺たちと国王は談笑をかわしながら晩餐を共にした。

時間が流れるのは早く、あっという間の晩餐会だった。

しかし、お姫様は何もしゃべらなかったな。

笑顔は可愛かったけど。


つか、あーいうタイプは高根の花ってやつだよね。

ルチアさんは姉御肌でとっつきやすいし、メルちゃんも慇懃無礼なところを除けば人見知りしないし、イレールは結構尽くすタイプって感じでコミュニケーション能力高そうだしね。

お姫様は見た感じ、やっぱり住んでる世界が違いすぎるな。


晩餐が終わり俺たちは客間でくつろいでいる。


「つかルチアさん、国王とどういう関係なの?」


「あの国王が元服するまで、剣術指南をしてたのよ」


「ルチアさんってもしかして顔広い?」


「まあ、長年世界をとびまわっていたからかしら。それなりに人脈はあるのじゃないかしら」


「その人脈づてで剣術指南?」


「そうね。腕の立つ剣士をちょうど王宮が探していたわけよ。あたしも特にやることがなかったし即OKしたのよ」


「理解したよ」


ルチアさんの経緯もあって国王と面通りできたってわけだな。

やっぱ、俺このハイエルフさんについてきてよかったよ!


談笑してると扉がノックされた。

入ってきた男は見た感じ親衛隊か?


「国王から仰せつかってまいりました。この杖をメルフェディール様に献上します」


「ほう、これは見事な杖じゃな」


「エンデミオの杖と申します」


メルちゃんは自分の背もあろう杖を受け取る。

杖の柄に埋め込まれた宝石が怪しく光っている。


「なるほどな。マナを貯められる杖なのじゃな。これはありがたい貢物じゃ。礼を言うぞ」


もしかして、これでメルちゃんの戦闘力あがったか?

それはうれしいことだ!

これで俺は楽ができる。


「そして勇者様一行にはお願いがありまして。付いてきてください」


親衛隊の人に手引きで客間を後にした。


人気のない廊下をただひたすら歩いてゆくと、明かりがこぼれる部屋があった。

使用人が休憩に使うような部屋だ。

そこへ親衛隊の人に案内された。


そこには、


「あ、あれー。あなたは!?」


「しっー。アキナリさん、声が大きいでございます」


旅人風の服装のお姫様が鎮座してた。


「どうして姫様がこんなところに」


「わたくしはどうしても大地神ガイアーラの神殿へむかわねばなりません」


「そんなのあなたのやることじゃないでしょ?」


「いいえ。わたくしにしかできない役目なのです。大地神の血を引くこのわたくしにしか」


「だからその理由はなんなんです?」


「ゾーラは今悪魔召喚の儀式を行い、再び世界を厄災へと貶めようとしております。その儀式にわたくしの肉体がひつようなのです。ですからわたくしは先手を打つためにも大地神ガイアーラ神殿へ赴かないといけないのです」


やべえ・・・

本当に大事に巻き込まれたよ。

少ない情報で考えると、姫様の行幸を知ってるのは親衛隊などごく一部。

となると、知らない人から見たら、俺は姫をさらった大悪党ってことになったりしないか?

やばいやばいやばいぞ!


そうこうしてるうちに、一人の男が親衛隊の人の元へやってきた。


「隊長、まずいです!この場所をゼーレンの一派に嗅ぎつけられました!」


「むう。勇者殿急がねばなりません。はやく姫君を連れてこちらへ!」


ゼーレン?そういえば参謀本部のなんたらのゼーレン卿ってのがいたな。


うん。あんま頭よくない俺でもわかる。

完璧に俺たちは政争に巻き込まれた。


もう、こうなったら逃げるしかないな。


「仕方ない。みんな、ここから逃げるぞ。隊長さん、水先案内頼みますよ!」


「はい、了解した!」



とにかく、俺たちは姫様を連れて、城の裏門を目指して走った。

追手はすぐ近くまでやってきている。

急がないと絶対にやばい。


「裏門の衛兵が手引きしてくれるハズなのでここまでくれば安心です」


親衛隊長は城壁の衛兵に合図を松明で送る。

しかし。


「グオッ・・・!」


新鋭隊長は門の衛兵に矢を打たれた。

なんてこったい!

ゼーレン一派に買収されてるじゃん。

大丈夫なのかよ、この国!


「アキナリよ、こうなったら強行突破しかないようじゃな」


メルちゃんはすでに臨戦態勢とってるし。


「オーケー。ただし誰も殺すなよ。あとあと面倒だからな」


「うむ、それではわらわはここに道を作ればよいのじゃな」


メルちゃんの周囲に魔法陣が浮かび上がる。

メルちゃんは魔法を詠唱し終える。


「天を焦がせ!メギドの業火よ!」


あたりが真っ白に輝いた。

次の瞬間、城門が木っ端みじんとなっていた。


「どうじゃ。死人はでておらんじゃろ?しかしこの杖は見事じゃて。まだ体内のマナが充填されておるでな」


確かに死亡者はでてはいないみたいだけど・・・

これ絶対俺たち悪者になってしまうシチュエーションだよなあ・・・


とにかく。俺たちは壊れた城門を通り抜けて王都を後にした。



俺たちは徹夜で強行軍で歩きとおした。

どうやら追手は着てはいないようだ。

近くの洞で俺たちは暖を取ることにした。


「そういえば姫様、なんとお呼びしたらよろしいですか」


「うん。僕の呼び方はリーナでいいよ。よろしくな」


「ぼ、ぼく?」


「そうだよ、僕、ずっと同じ年頃の庶民の友達がほしかったんだ。だからこのしゃべり方でいいででしょ?」


僕っ子きたよ!


「まあ、確かにそのほうがいいかもしれないね」


「だから僕のこともみんなリーナって呼び捨てでお願いするよ」


「で、姫様」


「だから、僕のことはリーナと呼んでよ」


「わかったよ。リーナ、俺たちは今後どうしたらいいんだ?」


「とにかく東方にある大地神ガイアーラの神殿のあるエルドニア国を目指すこととなるね」


追手が来るかもしれないし、もうトポロジアには戻れないか。

とにかくエルドニア国を目指すことになるのか。

しかし、この姫様、最初にあった時と全然印象変わったよな。

服装としゃべり方だけでこうも変わるもんなんだね。


「そろそろ日が昇ってくるわ。とりあえず近くの町でエルドニアを目指す旅支度をしなくちゃね」


「え、あ、はい!ウツラウツラ眠ってしまってました!」


「リーナとやら、戦闘になった際の手段は持っておるのか」


「一応、僕剣術は得意だよ」


「なら大丈夫か。よし、みんな、旅に出るぞ!」


一人仲間が増えて、俺たちは新しい旅に出ることとなった。

まあ、メルちゃんがパワーアップしたようだし、俺は俺で勇者の力のコントロールも効くようになってきたし、このガイナス、もといトポロジアでは狭くなってきてたのも事実だ。

でもなんか、元の世界へ戻るどころか逆行してねーかって話もあるけど、本当にこれでいいのだろうか?


とりあえず、ノートPCを立ち上げてネコ生を起動する。

大方のあらすじを掻い摘んで説明した。


*異世界巻き込まれ勇者のほうがタイトルよくね?


もっともなコメントを書かれて少し凹んだ。


でも、


俺たちの戦いはこれからだ!

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