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アルジキミヒト ―巨大企業に追われた発明家のオレが【主人公】の力を借りてヤンデレ系雪女とバグった物語を巡るカオスな異世界変身冒険譚―  作者: ユッキング加賀
第7章、サイバー太郎編『Dive in the mission――さあ、任務を遂行しよう』

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特別編、Happy Birthday!/アルくんに聞きたい5つのこと。(挿絵付き)

アルジ、9/13の誕生日おめでとう!

色々と大変だろうけど、これからも長旅頑張ってな。

「はいどうも~司会のキネシスです。よろク~ル~!」

「え? なになにこれ、どうなってんの。キネシス、ここハンバーガーショップだよな?どうした急に」


「というワケでですね、本日9月13日は『わたしの』アルくんことアルジ・キミヒトの誕生日なんです!

ショップ内の皆さんも拍手~!!」


 何だこれ、何なんだこれは……?

竜星とジェイクが店で子どもらに囲まれて忙しくしているからって、この黄色と赤のコントラスト強めな飲食店を提案されたワケだが。


――――ワーーー!!


――――誰だか知らないけどおめでとう!


――――何でもいいから酒代ツケにしてくんね?


イマイチ状況が……って、誕生日?


「えーっと……あ、ありがとう……(ていうか、最後のツケって関係ないだろ)」

「誕生日記念と題しましてね、この際だから色々と相棒として根掘り葉掘り聞いてやろうじゃないかっていう企画なんだよね、これ」

「いやコレじゃねーし、知らんわっての。……ま、まぁ別に?祝われること自体は感謝するとしても根掘り葉……」

「はい、ここでサブタイトル回収です。『アルくんに聞きたい5つのこと』はい、どんどん、ぱふぱふ~」

妙な企画名を口走ったと思えば、突然キネシスがオレのキャストパスへと顔を近付けてきた。

「さぁ、今これを読んでいる読者のあなたも、気になって仕方がないでしょ!!」


挿絵(By みてみん)


「おいこらキネシス、急に第四の壁を超えて驚かせるような真似はすんなよ」

「あはは~、ごめんごめん」

とりあえず、大人しく着席してくれたはいいものの。

「はぁ、カウンター席空いてるのにわざわざボックス席にしたのって、こういう暴れ方をしたかったワケか……」


というか、本筋の流れ的にカジノの裏で001とまだ結託したばかりのような。


「はい、じゃあそれでは一発目!」

こ、コイツ……!


Q1.ぶっちゃけ、具体的に好きな食べ物とかないの?


「……は??」

「ちょ、ちょっと落ち着いてねアルくん。――――スタッフ~! ダイエットコーラのラージ2杯お願いしまーす!……あとソフトクリームも!」

「急に注文し始めるな! フリースタイルにも程があるだろうが!!」

「まぁまぁ……。だってアルくんさぁ、本編11話目の幕間に入った質問に答えないと出られない部屋の答え、いちいち曖昧だったじゃん。手料理だけじゃ味の好み解りませ~ん! 未来のお嫁さんであるわたし、めっちゃ気になりますが……」

「急に嫁確定させたり照れんのやめろ、貰い照れするだろうが。

…………そうだな、正直この前の総集編通り何でも食えるんだけど――チャーハンかな」

「へぇ~初耳だ。どっかのエピソードで食べたことあったっけ」

「ない」

「即答だし……。火使う料理かぁ~、わたし雪女だしなぁ~~~」

「……無理、しなくていいんだからな?」


Q2.発明以外に好きなことってある?


「マジでさ、質問ディープ過ぎるだろ。芸能人でこういう番組の企画やったとしてもド深夜レベルじゃないのこれ」

「……答えて」

「何で急にマジトーンになるんだよ、これそんなに重要度高かったのかよ。……まあいいや。

ブックワールドに住んでいたチェンジノイドなんだし、普通に読書だな。

といっても、徹夜してでも速読して冊数読み込む派なんだけどな」

「言うほど普通?……そういえばアルくんの脳内ってだだっ広い図書館みたいな状態だったんだけど、ジャンル問わず読むタイプなの?この前覗いたら、脳内本棚に女性向けファッション誌まであって驚いちゃった」

――――お待たせいたしました、コーラとアイスです。……チップどうも~。

「あ~~~それか。オレ元々エネオプの商品開発部に勤務してたんだけど、女性向けの商品だって時々担当してたからな。参考までに『ちゅうぅぅ……』――話してる最中にコーラ飲んでんじゃねーって」

「はぁ~うんまい。ああ、そうだよね。仕事の参考用に読むことだってあり得るか。そかそか……」

「話聞いてるんだか聞いてないんだか……」


Q3.今までで一番衝撃だった変身先ってなに?


「アルくんってさ、いつものベルト使って色んな主人公に変身するワケじゃん。

ヤバいヤツとか……今までにいなかったの?」

「……いつか話そうと思ってたヤツがいるんだったな。――ロビンフッド」

「……? 一見普通の主人公っぽい響きだけど、何かあったの?」

「あれはちょうど、ヘンゼルとグレーテルの世界に来たばかりのことだったな」


 キネシスはその世界に向かう直前、クトゥルフ達の瘴気に当てられて気絶してたっけな。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


『――――汝、このロ(・)ビ(・)ン(・)フ(・)ッ(・)ド(・)より選択肢を賜わろう。このロビンに触れて自己を失うか、触れずにこのロビンの力のみを借りるのか、それとも何もせず一分間を過ごすのか』

林檎型寄生生命体RNG……自認ロビンフッドっていうクセ強主人公だったな。


『何かの間違いか?ロビンフッドといえばイギリスに伝わる義賊の英雄で、少なくとも人間だったハズだが』

『どうした。愚かな人間らしく、このロビンフッドの質問に答えてみるといい。因みに残り四十五秒だ』


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「今思ってもな……あんな真っ赤な林檎みてーな生き物、どう見ても地球上のヤツとかじゃないだろってよ。絶対どっかの宇宙から飛来してきたやべーヤツだってアレ」

「こ、こっわいなぁ……その生き物」

「なんかさ、顔面にくっ付いてくる林檎の感じ。なんだろうな……客観的に言うと『超現実主義』的な」

「何だろうこの……未知の情報を滝行みたいに一気に浴びたような感じ……」


Q4.好きな女性のタイプは?


「まぁ、聞くまでもないよね――――ハンバーガー2個お願いしま~す!」

「自分から話しかけてる最中に料理の注文するヤツがあるかよ。……目の前に居たわ」

「へぇ~、やっぱわたしがタイプなんじゃん」

「ちっげぇ~よ! 自分から話題振っといて急に注文とかし出すやべーやつのことを言ってんの!」

「ちぇ~。……ところでさ、アルくん」

「……どうした」

突然真剣な表情に変わるよな、キネシス。

「今のめっちゃ悪ふざけしてくるわたしって、どう。――はーい、アルくんの財布からチップ~」

…………まったくコイツは。

「……苦手だったら(もぐもぐ……)頑張って直そうかなーって(もぐもぐ……)思うんだけど。うまっ」

「世界のどこにハンバーガー食いながら喋るヤツがいんだよ。しかもチップまで勝手にオレの金で払っちゃうし。――こういうとこ、せっかく慣れてやったのに今更直されても困る」

「なにそれ」

「深く考えんな。……冷めねえうちに食べちまわないと。――キネシスはちゃんとふーふーしないとダメだからな?」

「分かってるって。……はむっ。~~~っ!」


Q.5復讐以外にやりたいことってなに?


「そりゃ、わたしと幸せ家族計か……」

「――今みたいに、日常を抜け出した非日常……だな」

「……そっか」

「だから、いつもありがとう。キネシス。……ずっと、そばにいてくれて」

「…………!」

「キネシスが居るのと居ないのとじゃ旅の楽しさがちょうど倍ぐらい違うし、オレが変なことしそうになったら本気で叱ってくれるし。そういうヤツ……ずっと周りに居なかったからこう、嬉しくってさ」

「めっちゃ褒めてくれるじゃ~ん。毎日言っていいんだよ、アルく~ん」


「――そういう相変わらずのバカキャラなのも、やっぱキネシスらしくていいな」

「誰がバカなんだよアルく~ん! バカって言った方がバカなんです~!」

「お前なんか雪女の世界からずーっとそのノリじゃねーか!バーカバーカ! IQの意味も知らない語彙不足がよ~!」



…………このどんちき騒ぎはもう少し続くことになる。

「合計で21ダラスです」


「ゴチになりました、アルくん」

(おかしい。誕生日って普通、何かしらプレゼントとか貰えるような日だったハズじゃ……)

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