第31巻、Into The Future/3027年、機械仕掛けの巨大都市《サイバーポリス》にて
前回のあらすじ3行。
「ぽんぽぉ〜こぉ〜、ぽんぽこぉ〜、茶釜が燃える」
「回せ回せよ〜 茶釜」
「……アルジとキネシスは無事、『新約・分福茶釜』の世界を脱出することができた」
※サイバー太郎の立ち絵がございます!
『第26.5巻、A white lightning bolt tearing through the darkness/白いアンドロイドは発明家との夢を見るか』をぜひチェックしてみてください!
「高っけーつうか、この辺は橋みてーっつーか、下が見えねえというか……」
3027年、
「綾瀬さんの居た池袋と全然違うね……」
アメリカ、
「橋みたいな歩道の上も下も車が飛んでてさ、文化レベルがまるで別物というかよ」
サイバーポリス。
朝方のような高層ビル群を縫うように吹く強い風なのか、単なる地鳴りなのか。
賑わいで土地に響く、音という音の数々。
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『本物の肉を30%配合!いつもお得に――バウフーズ食品』
『先日発表したダイバートポロジムのインプラント医療では、人工心臓への置換により死亡リスクが――』
『SSPからのお知らせです。最近シティ地区ではパンサースミスの電脳ドラッグ取引が横行しています。見つけ次第通報を――』
『2日前に発生したネットバーサーカーのスーパー襲撃事件で4人が重傷、店長を含む2人が死亡しました。SSPの発表では――』
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街灯に浮かぶホログラムモニターで肉製品の缶詰コマーシャルの後、次々と情報量の滝を浴びせてくるジャーナルの数々。
浮遊する信号機を見る限り、車道という車道が空にあるせいか何層にも連なる橋のようなこの歩道は広々としている。
「お使いのクローズちゃんだな、え~料金は入金済っと……。はいよ、いつものペーストサラダラップだ」
(カラス……型ドローンか。そういやここに来たばかりだが、本物の鳥をまだ見かけてないな)
道端では肉のような何かを焼く黄色いグリルの屋台やちょっとした売店なんかも立ち並ぶ。
『コオロギのペパロニ一つと、それからトニックウォーターも』
『はいよ、11ダラスだい』
売店の店先では聞き慣れない飲食物のやり取りが進められていた。
行き交う人々は髪型・服装ともに奇抜なファッションが多く、人種も多種多様だ。
――――今までとまるで空気感が違う。
明るい時間帯なのだろうが、どうにも街の雰囲気が暗いように見受けられるように思えてならない。
「アルくん。この世界、なんか怖いね」
真紅の帯と白玉模様の着物を着た半透明の相棒は橋の手摺りに手を掛けている風にやっている。
……いや、幽霊なので突き抜けている。
「まぁ、そのうち慣れるだろキネシス。……こういう未来的な、サイバーな物語を訪れるのは初めてだが、正直言ってゾクゾクするような特有のワクワク感があるよな」
相も変わらず黒っぽいオフィスカジュアルに身を包むてんっさい発明家のオレ、アルジ・キミヒトは視界いっぱいに広がる未知のテクノロジーにはやはり興味を惹かれるばかり。
(あとで恒例の着替えタイムと行きますかねぇ)
「ふーん。男の子の趣味って解らないなぁ〜」
「いずれ解るさ、いずれな」
「ま、アルくんが良いんならいいんだけどね」
どの世界に行こうと紡がれる他愛のない会話。
いつしかそんな時間が愛おしく感じていたこの頃。
――――「キェキェキェ、クェーヘッヘッヘッヘ!!!!ヒャーハッハッハッハー!!!!!!」
平和は耳をつんざくような奇声の爆弾で消し飛ばされた。
『おいヤバいぞ、ネットバーサーカーだ!俺達殺されるぞ!!』
『逃げろぉぉー!!』
『きゃあぁぁー!?』
一斉に散り散りとなった通行人達。残されたのはオレらと不自然に全身バキバキ筋肉の2メートルはあろうかというタンクトップ姿の大男。
「気色悪いなぁ〜、よだれまで撒き散らしやかってコイツ……」
「アルくん、この世界での目的はサイバー太郎を見つけることだよね?何もあんなのを相手にする必要は無いのに……」
「確かに目的とは無関係だ、それは認める。…けど、それで誰かが傷付いたら?まだ観光だってしてねーのに荒らされちまったら、心底満足出来ねえっての。『変身キャストドライバー』、オレと相棒との時間を邪魔したことを後悔させてやるか……『アドフォルテ』」
戦う意志を見せ付けるように選んだ主人公画面を銀のベルトに翳すと、いつもの手癖でキャストパスを3回クルクルとさせる。
「――――昆楽……!?」
『Search/
Interception/
Destroy/
Dive in the mission――さあ、任務を遂行しよう』
「白い…アンドロイド……!!」
「あれが、本物のサイバー…太郎……!?」
突如、何処からともなくオレ達の視界を瞬くようにして現れた白い稲妻のような何か。
ボロボロの黒いマントを翻し、全身のメタリックな白い機体を走るオレンジラインが街の影を引き裂くように迸る。
「ウェーヘヘヘヘ!!――ヒャハー!!!!」
興奮する狂人が両手を突き出しながら、胸部プレートに『SB1-TR001』と青緑色の三角ロゴマークが刻印された彼へと向かってゆく。
『Hack…incineration』
――――直後のことだ。
「――――!?ヴァァ〜!!!!」
大男は脳内にノイズでも走ったのか頭を抱え……そこから突然の出火を引き起こした。
『……Complete』
まるでダイナマイトにでも点火したような爆炎と衝撃の余波がサイバーポリスを震わせた。
ネットバーサーカーの爆発を背に、仕事を終えたからか足早にその場を去ろうとするサイバー太郎と思しき彼。
「サイバー太郎!――――今のすげぇな、どうやったんだ?」
『サイバー太郎?――――認証…否定。自身はダイバートポロジム製造のSB1-TR001……傭兵だ』
そう言うと、白いアンドロイドは驚異的な跳躍力を以て建物から建物へと飛び移り、瞬く間に存在を視界から消失させていた。
「もしかして…他人の空似?」
「んなワケあるか、ありゃどうみてもサイバー太郎本人で間違いねーっつ〜の。…ただ、引っ掛かるな」
……そういえば分福茶釜から抜け出してこの世界に入る直前、物語が初期状態に戻るような機械的現象が起きていたのをゲートの先から視認していた。
「まさか……、別人だとか記憶を消されたというより、本来の『本編開始前』に来てしまったのか?オレ達は」
「そ、そんなぁ〜」
そこは新たな世界。トントン拍子でそう上手く事が進む筈が無かった。
――――――――――「ここで一息お着替えタイム!」――――――――――――
「せっかくだから、年甲斐もなくヴィジュアル系って感じのスタイルにしてみたわ」
キャストパス内蔵のオレ開発のアプリ、ドレスアッパーによる光子変換の衣装替えは一瞬だ。
『AK』との刺繍が入ったニット帽に始まり、背中にドクロが描かれたオーバーサイズの黒いレザージャケットとインナーには赤黒の横ボーダー。そして首から下げている本型ペンダントだけはそのまま。
ジッパーが2、3本入った黒のスキニーパンツにはボリューミーな黒いシューズを合わせてみた。
「アルくんお待たせ〜って、何それ!パンクだねっ」
「そう言うキネシスも随分ド派手だが」
彼女がアイスドールに施したファッションには流石に驚いた。
紫のリップとトゲ付きのチョーカー、黒いネコ耳フード付きのゴシック目なジャケットのトップスにはフードの紐用かムーンの金具があしらわれており、深々とそれを被った奥から青みがかったいつものおさげがある銀髪ロングと雪だるまの髪飾りが覗ける。
正面にラメのドクロ絵があるモノクロのヘソ出しシャツとパンクなチェーン付きベルトのある黒いレザースカートとショートブーツで今までの印象から大きく掛け離れた、世にも珍しいストリートパンク系雪女の完成である。
(やべえ。キネシスのやつ、普段とのギャップあり過ぎるけどガチで可愛いなおい……)
「どう?周りのニンゲンを少し参考にしてみたんだけど」
「か、可愛いと思う…」
「よっしゃ!……着替えも完了したことだし、これからどうする?」
内心、その見た目と澄んだ青い瞳で見上げてこられると平静を保つのでやっとなのだが、それはそれとして気になっていたアレだろうか。
「サイバー太郎…というか例のアンドロイド探しをメインとしつつ、未来の技術も気になるからマシンパーツも見に行きたいかな。付近のショップかマーケットでアイツの聞き込みもしながら、観光がてら買い物といこうか」
「へへ〜、デートだねデート!楽しみ〜」
早速、左腕にキネシスの細い腕が絡んできた。布越しでも判るひんやりとした感覚に思わずドギマギとさせられてしまう。
(平常心…、平常心……」
「?アルくん何か言った?」
「言ってない、言ってない!…それより行こう!買い物が済んだらその辺のファーストフードでランチでも頂くか」
「うん!」
まだ身支度だけだが、すっかりサイバーポリスに溶け込めた……気がする。
―――――――――――ここは、とある事務所内。―――――――――――――
「ボス。例の宝石の入手に成功しました」
「ああ、ご苦労。…下がれ」
「はっ……」
黒いモダンの応接間に漂う葉巻の煙。
「素晴らしい。霹靂の頂き物、痺れるほどの白と紫のコントラスト。……実に美しい」
一握りのゴツゴツとした白い表面、漏れ出したように生える神秘的な紫水晶が特徴的な宝石。
デスクを照らす陽射しに翳し、その輝石の屈折を堪能する。
「通常の雷管石は6億ボルトの落雷を浴びたその地点の砂や土の溶解によって生まれるガラスのような鉱物。……しかし、これは違う」
ロックのウイスキーを傾け、それを通して齎された光を肴に格別の味を喉奥に流す。
「――100億ボルトの力。美しくあり、それでいて力強さも感じる。ダイバートポロジムめ、このパンサースミスに濡れ衣を着せたことを後悔させてくれる。しかし堪らない。この滑らかな手触りといい、触れるたびに弱い電気を感じるこの唯一無二の感覚……んっん〜」
ピンクサファイア、レッドダイヤモンド、アメジスト塊。
宝石庫と化していたこの応接間で恍惚の表情を浮かべるのはサイバーポリスにて暗躍するマフィア組織、高級な黒スーツを羽織るパンサースミスのボス『レアード・マッケンジー』58歳。
「ネットバーサーカーが暴れたおかげで傭兵の注意が引かれたらしい。哀れなダイバーめ、よもや運送用トラックを襲撃されるとは思いもよらんかったとはな。はっはっはっはっ……」
社会の深淵は獲物を狩り得たような獣の如き形相で嗤っていた。
―――――――――――――2人はどしたの?―――――――――――――――
「ふーむ…。こっちのパーツなら伝導率も優秀だが、新しいアイテムに使うとなると耐久性がいささか不安か……」
無敵のネガフォルテや魔物ブラウニー・ブラウニーに限らずだが、今後も世界の難敵との連戦が続くとなるとダブルクロスコネクターだけでは少々手札不足だ。
「お〜い」
「やはり変身先に属性を付与するタイプの拡張用コネクターは必要不可欠。キネシスが居るのなら、やっぱここは『アルく〜ん』炎とか電撃とかの『来て来て〜!』――もうさっきから何呼んでんだよキネシス!…キネシス?」
ここはネットバーサーカー襲撃現場近くのエレベーターから降りた2層目。
時々例のアンドロイドについて聞き込みをしていたものの、結局飽きて街中のマーケットで開発用パーツを漁っていると緑色のカップアイスを2つ持ってきたバッドガールな姿の相棒がウキウキしながらこちらへと向かってきていた。
「へへ、アルくんのお小遣い使って買ってきちゃった。ピスタチオのアイスだって!」
マイペースなヤツ、とは思ったものの。
「美味しそうだな。――すまん、このパーツ2つともくれ!……そこのベンチで食べよっか、キネシス」
「やったっ」
善意でわざわざ買ってくれたんだよな。オレは甘いのかもしれないが、買い物を済ませるとありがたくアイスを享受することに決めた。
「こりぇかりゃどうひゅるの?りょうひょうひぇんひぇんふふぁふぇらさっふぁんらふぇろらぁ〜」
「ヘラ咥えながら喋んな。……そうだな、アンドロイドの有力な手掛かりはゼロ。強いて言えば、謎の武装集団が同じ頃に引き起こしたらしい無関係そうなトラック襲撃事件ぐらいか」
ネットバーサーカーとかいう意味不明な相手をしていたせいで知らなかったが、街ではそちらの方がより騒ぎになっていたらしい。
エネオプへの復讐のためもついでにマシンオーガの目撃情報も探ってみたものの、遠い昔に鼻のインプラント代わりに手榴弾を取り付けていた伝説の人物について語られてしまう始末。……心底どうでも良過ぎる。
……今更だが、サイバー太郎の世界は何だか治安悪過ぎではないのだろうか。
「…………」
「えっ、気になるのか?オレのアイス」
無言だが、確かに今うんうんと頷いたのを見た。
「ーっと、食べるか?」
(オレの金だけど)買ってきたのはキネシスだし、まあいいかとカップを手渡そうとするが、今度は首を横に振ってきた。
「あー……」
親鳥の餌付けを待つ小鳥のような顔で待機の姿勢に入るキネシス。
「ほれっ」
あーそういうことね、完全に理解したわと言わんばかりにヘラで一口分掬って口に入れてやる。
「んぁ…あむ。……美味しい。アルくんの味もする」
「余計なこと言わんでいいから!……!?」
あぁ〜、そこまでは理解出来てなかったわ。キネシスのやつ、最初から間接キス狙いとは恐れ入った。
(全身むず痒いっていうか、急に恥ずかしくなってきたな……)
……オレは思わず頭を抱え込んでしまった。
――――『強盗だー!逃げろ〜!』 『パンサースミスだわ!』『うわぁぁ〜!?』
突然の悲鳴。
「へっ、はっ?な、なにっ?…何だ今の?」
完全に意識外から不意を突かれてしまい、思わず変な声が出てしまった。
「びっくりしたぁ〜。――アルくん、今の声はきっとあのお店からだよ!…普段と違って取り乱してるなんて、かぁ〜わい〜」
「急に頬を突くな!(可愛いのはお前の方だろうが……)何か手掛かりになるかもしれない、行くぞキネシス!」
「……!う、うん!」
事件はオレ達の視界にずっと映っていた、王冠を被った流れ星の奇妙なネオンと『Neo Satellite』(ネオサテライト)と表示されたガラス張りの店舗だった。
外からも見て取れる通り、ヒョウ柄の作業服と赤いベレー帽とかいう悪趣味にも程があるアジア系の3人組…と金髪で赤いエプロン姿の黒人男性がレジを挟む形で何やら言い争いをしている様子だ。
「おい強盗ども!そこで何を…して……?」
「店長界のキングとはこの王、ジェイク・マキシムだ!」
「「(うっわ、クセ強っよ……)」」
カラス型の『OPEN!』とある掛け札がある開いたままだった扉を潜ろうとしたオレ達の足にブレーキが掛かった。
「知らね〜よお前みたいなやつ」
「本物の店長呼んでくんね?」
「つーかさっきからキングキングうっせ〜よ。現役店長というより、そのノリじゃ元店長の方が相応……」
「――何が元キングだ!このコーヒーメーカー界のキングでもあるこの……」
――――「もういいだろ、ジェイク。……お前の一人称は、くど過ぎる」
物静かな口振りとともに作業用スペースのような場所から溶接用の仮面を外して出てきたのは、職人気質ながら若そうな青年の日本人だった。
「おい、竜星!」
……オレンジ色の円ラインが入った群青色のエプロン?この店の従業員服、統一感ゼロかよ。
「へっ、出てきたぜ。たぶんこっちが本物の店長だ!」
「態度が完全に店長のそれだもんな!――おい店長!今日こそ俺達にみかじめ料を支払ってもらおうじゃね〜か!」
ガシャン、とレジ横にある工具コーナーに一発の蹴りが入る。
「…………」
『駆導』と記された名札を持つ青年は動じなかった。
「怖気付いたのかぁ〜?個人用の宇宙船とかいう鉄クズで呑気に営業しやがって、このサテライトのクズ野郎が!」
――「おい、」
「何だよ!文句があるなら言ってみやがれ、サテライトのクズが…」
「――――おい、買い物しろよ」
【Cyber Police World Guide (サイバーポリス ワールドガイド)】
『Life/Environment (生活・環境)』
全4層からなる、橋のような道が連なる黒いビル群の大都会。
コロンビア川を塞ぐようにその上から構築された長方形の超巨大多層土台、メガプラットフォーム型。
オレゴン州のアストリア周辺からポートランドにかけてのコロンビア川河口エリアを開拓する形で立地しているが、昔から厚い雲と雨、そして濃霧が発生しやすい 。特に10月から3月にかけて雨が多い。気温は年間20度前後。
高層ビル群の間をホバーカーが飛び交う空中レーンが縦横に走り、地上でも未だに車輪のある自動車が走行している。
上空では医療用インプラントなどのホログラム広告の光で常時明滅しており、監視用のドローンが何台も飛行している。
街は大きく上層のシティと下層のアンダーの二区に分かれている構造。
シティ区の最上層では主に企業ビルやタイムズスクエアのような街並みが展開され、二層ではアンドロイド製造工場に電子部品の下請け企業・商業地区でひしめき合っていて、安価な合成食肉を出す屋台なども出店している。
一方のアンダー区では主にシティ区で出たゴミの回収・分別作業などが行われており、三層では行き場を失った貧困層が辿り着くサイバーポリスのでの受け皿にもなっているスラム街として機能している。
最下層では汚染された河川の傍にスクラップ場と、不良品が殆どのジャンクや生ゴミ同然の食糧を取引する闇市が存在する。
各地に設置されているエレベーターや階段で容易に瞬間的なフロア移動が可能だが、基本的に犯罪多発の無法地帯のためシティ区在住の住民は物好きか犯罪者以外誰も近寄らない。
『DivertopoloGym (ダイバートポロジム)』
AI開発・治安維持用傭兵アンドロイド製造で現状アメリカのトップに君臨するメガコーポ。
都市の警察権、電力、水道、ネットワークインフラのほぼ全てを掌握し、事実上の国家として君臨している。
『Panther-Smith (パンサースミス)』
違法電脳ドラッグの流通や風俗街にてカジノ、クラブなどをシノギとして運営しているアジア系マフィア組織。
特に路地裏にて高値で売り付けている脳幹インプラントを改造して直接読み込ませるナノチップ・エクスタシーは容易にアッパー的快感を得られる一方で、過度な使用は各インプラントへの負担に繋がる。
最終的に肉体・精神に暴走をきたし『ネットバーサーカー』化するリスクを孕んでいるものの、依存性の高さも相まって年々社会問題化してきている。
『Citizen (市民)』
現在は多様化社会で、数多くの人種が混在している。
ノープラントと、医療用インプラントによる肉体改造が施されたインプランターが存在し、まだノープラントが7割を占めているものの分け隔てなく生活している。
最近ではAIや現場作業用にもダイバートポロジム製のアンドロイドが動くようになったため、手に職を付けていない人間は失業率の高さに悩まされている。
また、シティ区もアンダー区も共通として、ネットバーサーカーやパンサースミスによる暴動・強盗には一苦労。




