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体を入れ替えられて聖女では無くなったけど何も問題ありません  作者: アイ氏
3章真実の愛の結末は?

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結婚に暗雲!?

夢の様な婚約発表から1カ月がたった。


あれから変わった事があるとすれば、セインフォード殿下が、婚約発表後に公爵邸に引っ越して来たこと。


婚約発表のパーティーの時に殿下からその話を聞いた時は、とても驚いたし、また一緒に暮らせる様になって嬉しかった。


最も、以前の様な生活とは少し違ってセインフォード殿下は正式に公爵家跡継ぎなったので、養父である公爵閣下から色々と業務の引き継ぎに追われていて、とても忙そうだ。


本当は少しでも仕事を手伝えれば良いのだけれど、私は私で次期公爵夫人として色々と学ぶ事があった。


アルティミでは、王妃となるべく教育を受けて来たけど、公爵夫人として領地の管理やクリーガァの貴族関係等は、一から学び直さなければならない。


そんなお互いに忙しい日々が続いていた。


それでも殿下と一緒にお食事やお茶の時間を通して色々と話が出来るので、それが忙しい私の今、一番の楽しみになっていた。


今日も殿下と庭でお茶を飲んでいると、殿下が心配そうに話し掛けてきた。


「マリア。無理をして勉強をしてないだろか?」



そう聞かれて、私は少し考える。


学ぶ事は楽しいし、それに、この知識がいつかセインフォード殿下の役に立てるのだと思うと嬉しい。


だから私は笑顔で答える。


「無理はしていませんわ。私なら大丈夫です」


「それなら良かった。でもマリアは頑張り過ぎるから無理はしない様に…」


「大丈夫です。私こう見えても体は丈夫ですし、もし病気になったら、自分の神聖力で治しますから」


そんな風に笑って答えたら殿下は少し困った表情になりながら答える。


「それがダメだ。例え神聖力で体を治せても、私はマリアに、いつも元気でいて欲しいと思っているから」


「まぁ。ありがとございます//」


「話は変わるけど、マリアはフレイヤ公爵の親族関係は分かるだろうか?」


「はい。確か一番近い血筋がベルシュタイン侯爵家、次がノーク伯爵家だと記憶しています」


「そう。それであっている。問題なのはベルシュタイン侯爵が私達の結婚に異を唱えていることだ…」



「え?」

 

殿下の言葉に私は驚き不安になった。


そんな私の様子に気が付きソッとテーブルに置かれた私の手に優しく手を重ねる。


その温もりで私は勇気付けられた。


そして殿下は話を続ける。


「ベルシュタイン侯爵には、一男一女の子供がいてる。

本来ならベルシュタイン侯爵の長男が、フレイヤ公爵家を継ぐ予定だった」


「まぁ?!そうだったのですか」


「ただ、この話には色々と複雑な事情があって、正式に決まってはいなかった」


「そんな時にマリアがフレイヤ公爵家の養女になり、そして私がフレイヤ公爵家へ婿入りする話になったものだからベルシュタイン侯爵が反発してね」


「そうだったのですね。やはり私の身分が問題でしょうか?孤児ですから…」


それはアルティミでも散々言われた事だった。


そう聞けば殿下は困った様に答える、


「いや。その今のマリアは元伯爵令嬢だ。その体はロザリア・ピラカンザのものなのだから。クリーガァの法律から言っても伯爵以上の令嬢で有れば身分に問題はない。王妃にもなれるし王族である私との結婚には何の問題もない。」


そう言われて、私は入れ替わっていたロサリアさんの身分を思い出す。


「あ!そうでしたね。入れ替わった事をすっかり忘れてました」


そう返事をすると、殿下は優しく微笑んで答える。


「私はマリアが別に貴族の令嬢でも平民でも外国の人間でも構わないが…」


「ありがとございます//」


はじめてそんな風に言われて私は嬉しかった。


「それで話しを戻すとベルシュタイン侯爵は私とマリアの結婚に反対と言うよりも、私に彼の娘との婚約を希望して居るんだ」


「え?それはどういう事でしょうか?」


「フレイヤ公爵領はクリーガァ王国に取っては重要な場所ではあるが治めるにはけして良い場所ではない。『黒い森』があるからだ。常に魔獣の危険が伴う場所だからだ。例え公爵の身分があるとはいえ、進んでフレイヤ領を治めたい者は少ない」


「確かにそうですね」


私はフレイヤ領の事を思い出す。 


危険な魔獣が常に現れる場所。


「そんな時に私の婿入りの話だ。ベルシュタイン侯爵としては、息子を養子にだすよりも娘を私と結婚させてフレイヤ公爵夫人にした方が良いと思ったのだろう」


「確かにそうですね。公爵夫人なら魔獣討伐には出ませんし。ご子息も魔獣と戦わなくて済みますし…」


「ああ。だが私達の結婚は既に父上。国王陛下からの承認があるから、ベルシュタイン侯爵が異を唱えたところで簡単に覆らない。だが、そんな話が持ち上がった以上、マリアも社交の場に出る時は嫌な思いをしてしまうかも知れな。何かあれば必ず隠さずに私に言って欲しい。何があっても私が君を守る」


そう言われて、私は嬉しかった。


「…殿下は心配し過ぎです」


「そうだ。私は心配性だからな。だからマリアも諦めて私に守らせ欲しい」


そう再び手を優しく握られながら言われた。


だから私は殿下に心配を掛けまいと笑顔で返事をする。


だけど、心の中では、その話に漠然と将来が不安になった。

7月はまったく更新出来なくて申し訳ありません。


7月の前半は仕事が忙しく後半は病気になり入院してました…。


無事に退院したのですが、少しの間は体調と相談しながら更新していきますので、よろしくお願いします。

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