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千文字悪役令嬢  作者: うたた寧々


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34/64

千文字の連帯

前回のあらすじ


ドゥーイ伯爵のあとをつけ、神聖院の中で行われているのが転生費用と、預かった令嬢を利用しての娼館まがいの商売だと知る3人。 ドゥーイ伯爵に襲われかけた少女が助けを乞うが……

アシュレイ・メイヤード嬢がベッドの上から助けを求めてきた。

変声魔法も重ねがけしていたため、彼女からは透明人間の男が二人、ドゥーイ伯爵を襲ったように見えていたろう。


相手が何者かもわからないのにはっきりと助けを求める。


肝が座った子のようだ。


(でも……)


普通に考えれば、ここで助けるのは悪手だった。


相手はおそらく使い慣れない体に無理やり精神を憑依させられている。


まともに動けるとは限らないし、どんな洗脳や魔法、催眠を受けているかわからない。


「お願いします。 叫んだりもしません。 足手まといになったら置いていって構わないわ」


「……ここで見たことを、証言できるか?」


「余すことなく」


イザベラ様の問いにアシュレイがまっすぐ答えると、手枷と足枷が破壊された。


「ありがとうございます!」


カテジナが魔力温存のため透明化と変声魔法を解く。


「ふう疲れた。 モノより、人間のほうが消耗するのよね」


「えっ、お、女の子!?」


素っ頓狂な声をあげたアシュレイ。

一応動きやすい男性向け平民服を着てきていたが、体型を隠せるものではなかった。


「イザベラ・ホワイト公爵令嬢まで? びっくりしたわぁ。 あなた達勇気あるのね!」


アシュレイはドアの内側に掛けられていた何枚かの札を取り、『取り込み中』の札を外側にかけた。


「これをかけたら誰も入ってこない。 数時間なら誤魔化せるわ」


「詳しいんだね」


カテジナの感想にアシュレイは首を横に振る。


「それが……私は瓶に捉えられていたはずなのに、さっき目覚めたばかりなの。 室内の使い方は給仕が説明してくれたけど……」


意を決してアシュレイは尋ねる。


「ねえ、今って、いつなの?」





アシュレイは悲嘆にくれている。


彼女の最後の記憶がある日から、2年もの月日が経っていた。


アシュレイの記憶がないのは何故か。


どういう状態で出し物をさせられていたか。


「何なんだよ……どいつもこいつも、自分の欲望のために好き勝手しやがって!」


おそらく、()()()()()()()()()を望む者が多かったのだろう。


(忘却か……もしかしたら時間魔法かも)


時間魔法はホワイト家の秘伝の魔法だ。


他に使える者がいないわけじゃない……でもこれだけの集団の時間を巻き戻しているとしたら、相応の魔力の持ち主は限られてくる。


ちら、とイザベラ様の方を伺う。


顔は見えないけど……きっと苦虫を噛み潰しかけてるような顔をされてるだろう。


そんな気がした。


「時間がない。 呪いの手がかりが欲しい」

時間系の魔法を見るたびに悪用されたらそうなるよなあ……と思っていたことを全部ぶち込んでいますわ~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!

一番悪いのは作者なんですわ~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!(泣)

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