千文字の準備
前回のあらすじ
夢の中のファリアは魔法を多数使いこなす強い存在のようでした。
夢の記憶は薄れ、ついに尾行作戦決行の日がやってきます。
ドゥーイ伯爵。
イザベラ様の使い魔が調べた結果、彼は定期的に神聖院の中央教会へ赴くことがわかっている。
神聖院はオルスフェーンで信仰されている精霊神教の元締めの組織だ。
国にとって必要な組織であり、貴族とはまた異なる権力を持つ。
国内各地に神聖院が建てた教会がいくつも存在する。
信仰を広め、国の助成金や寄付金で孤児院を経営し、身寄りのない者、貧しい者への施しや仕事の斡旋などを主に行う。
中央協会は、学園が存在する王都内の少々寂れた地域にある。
林に囲まれ、白と銀の模様で装飾された、シンプルな建物だ。
今日は正式に外泊許可を取り、イザベラ様の部屋で作戦会議を行っている。
尾行作戦の決行は今日の夜。
地図、教会の見取り図、ナイフなど最低限の護身用具がテーブルに並ぶ。
(皆無事に帰ってくること。 絶対に無理はしないで)
カテジナはイザベラ様のスケッチブックを見て首を傾げていた。
「あなた達、よくそれでやり取りできるわね」
先程からイザベラ様は身振り手振りで何とかカテジナに説明し、理解を得るまでに数分かかるの繰り返しだ。
「透明化して、ドゥーイ伯爵の後を追えばいいのよね。 ……イザベラ様はともかく、ファリアは危ないんじゃなくて?」
イザベラ様が筋骨隆々の私の絵を自信満々にスケッチブックに描いた。
(ええ……それはちょっとどうかなあ)
「ファリアも困惑してますよイザベラ様」
さすがに私も否定的な視線をイザベラ様に投げかけるが、イザベラ様は私が強いことに確信しているようだった。
イザベラ様は文武両道、時間遡行魔法の他にも各種の中~上級魔法を多数使いこなす。
男性であれば優秀な魔法武官として務めることも可能だったろうと言われる実力の持ち主だ。
カテジナはどちらかというと魔法より白兵戦の方が得意だ。
剣術や武術を学びつつ、諜報や尾行に使える魔法に特化している。
私は、魔法は使えなかったのに、何故か学園に入学してからそこそこ使えるようになった。
料理のために火をつけたり、髪を洗うのがだるい時に雑に水を頭に流したりは可能だ。
全力でパンチしたら多分手首の方が折れるほどの実力を持つ。
(いざという時の囮は……私にお任せください!)
イザベラ様は私の自信のなさに憤慨し、カテジナは妥当だという顔をした。
情けない話だが囮以外の自分の用途が思い浮かばなかった。
イザベラ様とカテジナさえいれば、次の調査も可能だろう。
日は沈み、いよいよ尾行作戦決行の時が来た。
早くチートファリアを書きたいですわ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




