千文字の殺戮
前回のあらすじ
ファリアとイザベラが仲良くなっていく中、どうやら事件が起こってしまったようで?
クララは屈辱の最中にいた。
婚約者のトーマスが侮辱されたと人づてに聞き、トーマスに事実確認をした。
(トーマスは浮気のことまでは言わなかった。
言わなかったのよ!)
トーマスの片思いの相手にこてんぱんにのされた上、
格下の男爵令嬢ごときに助けられてしまった。
経緯を知っていれば、トーマスの方を諌めたのに。
(授業を欠席したかったけど、
そしたら本当にイザベラに負けてしまうわ)
クラスでもずっと周囲からの視線を感じる。
嘲笑混じりの優越。
ああはなりたくないという侮蔑。
男子生徒に気持ちよかったか?だの
俺はヤギよりあんたがいいぜだの
クララは自分の植物と毎日寮でヤッてるだの
好き勝手言われた。
魔法で姿をくらまされ、文句を言う間もなかった。
優等生のクララにとって
これまでにない居心地の悪さ。
(むかつくのに、今すぐにでも殺してやりたいのに――)
周囲の誰もが、婚約者すら助けようとせず遠巻きに眺める中
唯一クララとイザベラの間に立った、男爵令嬢。
(なんでアイツばっかり目で追ってしまうの!?)
クララの席は教室の最後方、全体をよく見渡せる中央の座席。
ファリアの席はやや遠く、窓際の斜め前。
クララからはよく見える位置だった。
クララとは対照的に、ファリアの株は上がりつつあった。
度々イザベラがやってきては、ファリアを呼び出すようになったのだ。
それをじとりと睨みつけるクララの異様さに気づいた人間は少なかった。
初夏のある日、意を決してクララはファリアの机に手紙を入れた。
――今まで意地悪をしてごめんなさい。
――許してくれるなら、どうか夏季休暇中に遊びにいらして。
感謝しているの。 精一杯おもてなしするわ。 クララ・オードリー
クララはずっと返事を待っていた。
(これまでがこれまでだもの、すぐ返事が来るとは思ってないわ)
夏季休暇中も、先触れが来るかも、もしかしたら突然来るかもと
流行の菓子を揃え、お気に入りの茶葉を取り置きして、
毎日そわそわとファリアの来訪を待っていた。
(……きっと、忙しかったのよ。 きっとそうよ)
夏季休暇が終わり、失意のクララが教室に入ってきた。
そこには、お揃いのブレスレットをして親密そうに笑うファリアとイザベラがいた。
クララは限界だった。
限界まで努力した上で、
婚約者も、はじめて好きになれそうなクラスメイトも、
令嬢としての尊厳さえも全てイザベラに持っていかれた。
クララはイザベラが離れたのを見計らって、ファリアの首をはねた。
残酷描写ありにチェック入れてきますわ~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!




