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千文字悪役令嬢  作者: うたた寧々


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13/64

千文字の出会い

前回のあらすじ。


イザベラさんの時を遡った履歴(表)を見つけたカテジナさん。

今回から当分イザベラの過去回想です。


ここに書いてあることは作中において真実ですが、

ここでは語られていないこともあります。ご注意ください。

イザベラが時を遡りだす前のこと。

彼女は魔法学園女子高等部に所属する一生徒だった。


凹凸のはっきりしたスタイル、

少し冷たくも見える青い目つき。

オーロラに輝く、一つの乱れも見えない長い髪。

彼女は自分の美貌を完璧に理解していた。


それが男達を自動的に誘惑してしまうことも、

同時に女達からの嫉妬と憎悪を買うことも。


「……また手紙。 よくやるわねえ」


余計な摩擦を避け、女子寮から人より少し早めに教室へ向かうイザベラ。

教室の彼女の席には頻繁にラブレターが放り込まれるので

人知れず処分するためだ。


「トーマス・マクファーレン……クララの婚約者の……?」


トーマスはオルスフェーン騎士団に所属しており、

マクファーレン辺境伯家の嫡子だ。

学園の男子高等部に所属している。


――道ならぬ恋だとは存じていますが、あなたに恋い焦がれています。

――どうか今日の放課後、中庭でお会いできませんか。


(何が道ならぬ恋だ。 あれほど上等な婚約者がいるというのに)


軽く舌打ちをするイザベラ。




「こんなものを送られても困りますわ。 ゴミを増やさないでくださいまし」


放課後の中庭。


びりびりに破いた手紙を、

トーマスのぽかんと開いた口に詰め込んでやった。


「貴男とヤるくらいならヤギとでもヤッた方がましですわ」


にこりと微笑んで優雅に立ち去る。


時の魔法使いは原則寿命が来るまで死ぬことはない。

故に男性相手でも二度とゴミを放り込まないよう心を折ることができた。


ただでさえ多感な時期に男達の欲望の的にされ、

また家族から美貌を利用され尽くされる運命のイザベラにとって

告白を断るのは良い憂さ晴らしだった。


想定外だったのは、中等部のクララが思ったより武闘派だったことだ。


トーマスの告白を断った翌日。

高等部クラスの一日の終わりの合同授業の時に、

クララが乗り込んできたのだ。


「イザベラ・ホワイト! 婚約者への謝罪を賭けて私と決闘なさい!」


イザベラはまるで他人事のように、

婚約者に浮気をされたというのに、

健気なことだと感心していた。


魔法での決闘は放課後の因縁の中庭で行われた。


イザベラは時を操る他にも様々な魔法を習得している。

クララはあらゆる植物を操る魔法に長けていた。


結果はクララの惨敗。


中等部と高等部では実力差があるのは当然だが

イザベラはこまめに数秒時を戻しては攻撃のタイミングをずらし続けた。


攻撃しても当たらず、防御しても別の魔法に千変万化する。


クララにとって、相性は最悪だった。

ところで部分的にエッチな展開になりそうな時ってどうすればいいんですの・・・?

規約見る限りぼかすしかなさそうなんですわ~~~~~!!!!!!???????

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