第7話 サボんねぇよばーか
「あいつ一ノ瀬って言うんだな。」
「いや、うん。お前は教室中々いないしいる事を知らなかったってのは分かる。たださ、一ノ瀬さんを知らないは世間知らずすぎないか?」
あの女の子そんな有名人なのか?普通に知らないんだけど。
「一ノ瀬さんには敬語使わないと!あとさんもつけて!あの子100年に1度、いや、それ以上かも?まぁそのくらい天才なんだよ?!」
「へー、そうなんだな。」
「けど一ノ瀬さんがお前に話しかけるとか、多分今後一切ないから噛み締めとけ。」
は?なんかバカにされてる気がしてままならないんだけど。
「一ノ瀬ってやつ、そんなに有名なのか。」
「い、ち、の、せ、さ、ん!一ノ瀬さんって言わないと!それと敬語も!」
「えぇ…、めんどくさいんだけど…。」
実際俺は相手が誰でもあんまり使いたくない。なんか色々面倒くさいから、難しいことは嫌いだし。まぁそれでも使う時は使う。
「はぁ、俺トイレ行ってくるわ。」
「え、つっきーサボるつもりー?」
「サボんねぇよばーか。」
なんか後ろから軽く怒ってるような声が聞こえたけど多分気のせいだし無視しよう。
実際トイレじゃなくて俺が行くの屋上だしな。
「屋上ってまじなんもないと思ってたけど、この学校って校長の趣味で庭園みたいな感じなんだよな。」
なんていうか、花壇はあるところはあると思うけど、ベンチとか、東屋とか、パーゴラとか、ほんとに色々ある。
俺は東屋が寝てても見えにくいからお気に入りだ。
「はあー。空気美味すぎ。久しぶりに来たけどやっぱ整備とかされてるし、綺麗なままなんだな。」
今の時間は7時43分、よし、寝れる。30分に1回予鈴もなるし45分くらいは寝よ。
「あー、やっぱ外の方が暖かくて気持ちよくなるな。昼寝にちょうどいい…。」
あ、寝る前に一応8時25分にアラーム掛けとこ。
じゃあ寝るか。
ピピピピ、ピピピピ、ピピピピ
もうそんな時間か?まじ睡眠してる間時間短く感じるな。
「ふぁ~。ねっむ。」
「起きたんですか。」
は?なんでいんだよこいつ。
…手に本持ってるし普通にここで読んでただけか。ここって結構静かだから集中しやすいだろうしな。
「まぁな、そろそろHRも始まるだろ。予鈴なったらすぐに戻りたいしな。」
「サボってたのにそういう所はまともなんですね。根が真面目なんですか?」
「は、どうだろうな。」
それだけ言ってそいつはすぐ本に目を戻した。本ってそんなに面白いのか?それとこいつ、一ノ瀬だったか。
一ノ瀬、そういや席見てる時に一ノ瀬ってあったな。クラスの奴らの名前知らないやつらは知らないから分かんなかったけど。てか俺の席の隣だったよな?
「一ノ瀬だろ、そろそろ…。」
俺が一ノ瀬に声をかけようとした時、
キーンコーンカーンコーン
予鈴が鳴り響いた。
一ノ瀬は予鈴が流れた瞬間、すぐさま本を閉じて立ち上がった。
「月森、さんであってますか?私は先に戻りますね。」
「お、おう。」
いや俺もすぐに戻るんだけど、まぁそんなに関わって期間も過ぎてないし一緒に戻るのは気まずいだろうし少ししてから戻るか。
てか寝たせいで猛烈に眠たい。多分授業中寝る。てか授業にさえ出ればいいしまぁいいか。




