第44話 同一人物とは思えねぇ
「絢星さん、これとかお姉様に似合いそうじゃないですか?」
現在、俺と希空はFleurirという店で海音さんに渡す誕生日プレゼントを選んでいる。
「あー、確かに。海音さん、こういう感じのアクセサリー好きそうだよな。」
「お姉様が喜んでくれそうですし、私が渡すものかこれにしようと思います。」
希空が選んだのは、小さな花と透明感のある石が使われた銀色のネックレスだ。
「このお花と石が綺麗ですね。絢星さんはどれを買うんですか?」
「ん、俺何がいいかわかんないし、別の店でハンカチでも買うつもりだけど。」
「それなら後でお姉様の好みに当てはまりそうなハンカチを選びましょうか。」
こいつ、生徒会長に渡すプレゼント選んでる時と変わりすぎだろ。同一人物とは思えねぇくらい変わってるし。
「絢星さん、大丈夫ですか?」
「ん、大丈夫。」
それにしてもこの店結構アクセサリーとか色々あるんだな。ぱっと見た感じ全然作り込まれてるし。
…小さめのパールに星がモチーフのスリーピン、これ、希空に似合いそうだな。付けるとしたら髪色的にベースはピンクゴールドか?値段は……1700円くらいか。これくらいなら普通に買ってやってもいいけど。
…なんで俺買ってやってもいいって思ったんだ?一応こいつ他人なんだけどな。まぁ、とりあえず買っといて飯食う時に渡すか。
「じゃあ希空、俺そのネックレスの会計してくるから、外で待っといて。」
「はい、分かりました。」
希空は…、行ったな。じゃあとりあえずこのヘアピンも買うか。そう思いさっき希空に似合いそうだとみていたヘアピンを手に取る。そしてネックレスと共に会計を済ませた。
金、家帰ったら返すって行ってたけど、流石にこのヘアピン分は渡して来ないで欲しいが。
「絢星さん、買えました?」
「ちゃんと買ってきたから。じゃ、先渡しとくからカバン入れときな。」
「ありがとうございます。そういえば、この後はお昼ご飯を食べに行くんでしたっけ?」
「一応ご飯食べたら俺が海音さんに渡すようのもの買って帰るつもりだけど。」
「そうですか、なら早く食べに行きましょ。絢星さんらお腹減ってるでしょうし。」
「お前、結構言ってくるようになったな。」
「なんのことでしょうか。」
希空は少し微笑んでそう言う。
「ちなみにフードコートとレストラン街、どっちがいいとかあるか?」
「私、フードコート行ったことないので慣れてるレストランとかの方が嬉しいです。」
フードコート行ったことないって…、いや一ノ瀬家くらいの金持ちなら行ったことないのも無理ねぇか。
「じゃレストラン行こう、俺は希空に合わせるから、どの店がいいか選んでくれ。」
「はい、分かりました。」




