第24話 別に看病してもいいよ?
ピーンポーン
またチャイム鳴った、無視してぇ…。
ピーンポーン
「はいはい、なんすか。」
少し苛立ちながらインターホンに出る。
「なんか怒ってる?まぁいいや、ここ絢星くんの家で合ってる?」
「そうっすけど…、誰っすか。」
モニターを見ればウェーブヘア?の女性が立っていた。白髪で青い目をしているから一応見当はついている。
「いやほんとねー、うちのお兄ちゃんが迷惑かけないかなーって、とりあえず中に入れて?」
「無理です。」
「私いつまでも玄関の前にいてもいいんだよ。」
すっごい迷惑。お前の兄ちゃんよりもお前の方が今迷惑なんだけど。
「入れるのはまだしも誰なんすか。」
「入れてくれたら話すよ。」
めんどくさー、すごいめんどくさい。
けど来た理由は聞いてから…、いやこの人の性格的に言わなそうだしもう入れるか。
「今鍵開けるんで待っててください…。」
「はいはーい。」
俺はインターホンを切って玄関に向かう。
ガチャ
「おー、もう体調は大丈夫そうかな?」
「いや、まだ熱はあるっすけど。」
「風邪とかじゃないの?」
「ただの疲労からの熱らしいんで大丈夫っす、移んないと思いますよ。」
「ならいいや、じゃちょっと待ってて。車に希空待たせてるから。」
は?希空もいんのか…。
まぁ別にいいか。先にソファ行っとこ。
ガチャ
「絢星さん、急に来てしまって申し訳ないです。お姉様がどうしても行きたいと言うので。」
「んー、だって昨日会いたかったのに休んでたんだもん。陸斗説得するなら今日までしかなかったんだよ。」
「とりあえず座って貰えます?」
「おっけー、ありがとー。」
なんか、すごいやりずらい。
希空の方が話しやすいなこれ。
「とりあえず誰なんすか。希空のお姉さんっすよね。」
「うん、そうだよ〜。分かってんじゃん。」
「お姉様、名前を聞いてるんだと…。」
「あー、名前、名前ね。私は海音だよ〜。あと別に無理に敬語使わなくていいからねー。」
「ならやめるわ。で、なんの用なんだ?」
「わお、適応早いねー。」
いや使わなくていいって言われたら使うのやめるだろ。なんかおかしいか?
「まぁ本題はー、私が絢星くんに会いに来たのは、私が絢星くんのことを信頼できるか確認しに来たんだよー。」
信頼?何の話だ?
「いやさー、希空が今退学になるかどうかの狭間にいるんだよねー。」
…この人は何を言ってるんだ?
なんで希空が退学なんて…。
「…あぁ、そういうことか。」
「お、理解早くて助かるー。私はもう信頼できる人間だって一目見てわかったかなー。」
「そうか、ならもういいだろ。」
「ん?まだ体調崩してるんでしょ?別に看病してもいいよ?」
「お母様やお兄様が心配しますよ…。」
「大丈夫だって、希空も含めて友達の家に泊まるかもとは言ってるから!」
は?意味わかんない。
いや、近くの友達の家か。
「看病はいらない、一人でいた方が楽だし。」
「泊まり込みで看病するからさ!」
いやそっちの方が意味わかんない。
なんで泊まろうとしてんだよ。
「帰ってください。」
「そうですよ。お姉様、帰りますよ。」
「なら昼ごはんとかは作るからさ、まぁ看病するのは希空だけど。」
「聞いてないです。」
「看病いらないから昼ごはんだけ作ってくれ。」
「めんどい事だけさせようとするじゃん。」
「作るって言ったのはそっちだ。」
「まぁ作るから12時まで希空と遊んでてー。私冷蔵庫の中身みて足りないものあったら買い出しに出ないとだし。」
俺自分の部屋戻って寝たいんだけど。
まぁ一応聞くか。
「希空、俺自分の部屋戻って寝るから。ご飯の時に呼びに来て。」
「はい、分かりました。では休んでてください。」
「ありがと、じゃおやすみ。」
なんか久しぶりに家がうるさくなった気がする。
こういう方が好きかもな。




