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第23話 来てもなんもしねぇ

 カチ、カチ、カチ


 「…。」


 カチ、カチ、カチ


 眠い…。起きたばっかだけど眠い…。

 2度寝しようか、祝日だし別に寝てもいいんだよな。


 ヴーッ、ヴーッ


 んー、なんの電話だ?

 なんだ、悠真か、無視しようかな。一応出るか。


 『あー、絢星?あのさー、なんか昨日お前の家聞いてきた3年生いたから教えたけど大丈夫だった?昨日電話かけた時は出なかったからさー。』


 「…は?なんで教えたんだよ…。」


 『まぁ、一ノ瀬さんのお姉さんみたいだったし?多分大丈夫だよ。』


 「希空の姉さん…?あいつ3人兄妹だったのか…。」


 『いや…、多分学校で知らないのお前だけだと思うけど…。』


 それもそうだな、俺学校そんな行ってなかったし。

 てかなんで聞かれたんだ…?


 『あ、そうそう。お前が体調崩してるって知ってるぽくてさー、明日家に行く的なこと昨日行ってたから、じゃあ俺彼女とデートだし切るわ。』


 「は?ちょっとまっ…。」


 ツー、ツー、ツー


 意味がわからない。

 

 「いや、は…?」


 頭が理解出来ていないのが今の体調が悪い状況でもわかる。希空ならまだしも知らないやつが家に来るのは…、いや希空は希空でアウトか…。


 「まぁ、昨日よりはずっとマシだし、なんとかなるといいんだけど。」


 とりあえず熱だけ測るか。

 俺は自分の部屋を出てリビングに降りる。体はまだ少しだけだるいが、昨日よりは体が軽い。


 「体温計…、あったあった。」


 ピッ


 「熱はそんなに下がってないと思うけど。」


 ピピピッ、ピピピッ


 38.5℃、昨日よりは下がってるな。

 朝ごはん、どうしよ。

 と思いながら冷蔵庫を開ければ入れた覚えのないご飯があった。


 「…あ、昨日姉さんが作ってくれた卵がゆの残りか。レンジであっためればいいか。」


 ピッ


 姉さんって普通に料理作るの俺より上手いからな、昨日より美味しく感じるかもな。


 ピー、ピー、ピー


 温め終わったし食べるか。

 ん、美味い。昨日あんまわかんなかったけどだいぶ美味しい。母さんに似てるんだろうな


 「ご馳走様。」


 で、今の時間は…、テレビつけるか。

 

 「これおもんない番組だ、まぁ時間見たいだけだしニュースでもいれとこ。」


 今の時間、8時18分か。

 もう少し寝れたな、なんか損した気分。


 「てか、さっきの電話本当なのか…?」


 もし来るならマジで怖い。一ノ瀬家がどんな家か俺知らねぇし、わんちゃん希空の姉ちゃんもあいつと同じタイプかもしんないし、俺消される?


 「体調崩してんだから1人でいさせてくれって話なんだがな。」


 正直医者の言ったことは多分俺には出来ないことだ。頼れる人の傍に、俺が今頼れるのは姉さんだけだ。姉さんも仕事で忙しいし、姉さん以外の誰かが隣にいるくらいなら1人でいた方がマシだと思ってる。


 「来てもなんもしねぇ、てかまず家にあげる気すら…。」


 もう考えるのはめんどくなってきたからやめよう。

 そして俺はそこから2時間近く、ダラーっとテレビを見ていた。

 そして


 ピーンポーン


 俺の家にチャイムが鳴り響いた。

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