第17話 生徒会長ですよ
「一ノ瀬さん、持ってきていただいてありがとうございます。月森くんもありがとうね。」
「いえ、構いません。」
俺と希空との対応の違いありすぎだろ。まぁ希空はすごいやつらしいし当然か。
「では失礼します。」
ガラガラガラ
「なぁ希空。」
「…なんですか?」
…前の冷たい感じに戻ってるな。
「いや、少し機嫌悪そうだからなんでだろうと思ってな。」
「別に機嫌悪くないので気のせいです。」
「ふーん、それならいいけど。」
絶対嘘だろうけど、こういうのは深入りしない方がいい気がするし、これ以上聞くのはやめとくか。
「とりあえずもうやることないだろうし帰ろうぜ。」
「それもそうですね。帰りましょうか。」
コツ、コツ、コツ
話すことねぇ。それになんか気まずい。
てか、こいつの兄ちゃんって誰だ?兄弟姉妹の事は今聞いても大丈夫、だよな?
「なぁ希空、お前のお兄さんって誰?」
「…生徒会長ですよ。」
希空と同じで頭いいのか…?いや生徒会長だからといって絶対頭いいって訳じゃないか。
まぁ希空と血繋がってるし頭良さそうだけど。
「すみません。私、先に帰りますね。」
「ああ。また明日な。」
「はい。」
んー、話したくなさそうだな。
俺も荷物取り行って帰るか。
ガラガラガラ
よし、荷物も取ったし、帰るかー。今日なにつくろうかな。生姜焼き食べたいし生姜焼き作るか。
そんなことを考えて廊下を歩いていれば急に後ろから話しかけられた。
「君、初めて見る顔だけど誰?妹にくっつく虫?」
は?こっわ、てか妹って…。
「お前、一ノ瀬か?」
「振り向けばわかることだろう?」
「振り向かなくてもわかるだろ。俺が話してるやつ1人しかいないし。」
「思ったより頭回るみたいだね。馬鹿にしすぎてたかな。」
発言の一つ一つが腹立つな。
そいつは歩いて俺の前に立った。
白くて短い髪、そして青い目。この特徴なら、
「一ノ瀬だと思うけど、誰?」
「生徒会長の名前と顔知らないって…、君今まで何してたの?」
「生徒会長なら一ノ瀬確定だな。」
「そうだね。じゃあ僕の質問にも答えてよ。君は誰なんだい?」
誰なんだいって、名前だけ言って帰るか。
「月森絢星。他に特に言うことはないと思うけど。」
「月森絢星、ね。覚えとこう。もう一つ質問。妹にひっつく虫であってる?」




