第14話 帰ってきたら少し詰めるか
「あやせにいちゃん、これ買っていいー!?」
「2つまでな。あとお菓子買うなら栞と瑞雪の分も買えよ。」
「はーい!」
スーパーで昼ごはんの買い物に来たのはいいけど、やっぱ寄り道というか、子供だからお菓子とか買いたがるよな。
「栞ねぇは甘すぎるものは苦手だからダークチョコとかでいいと思うよ。」
「琉生はなんか買わなくていいのか?」
「俺お菓子そんな食べないんだよね。果物とかの方が好きだし。」
「なら果物買ってきていいけど…。」
「まじ?ならみんなで食べられるようなやつ取ってくる。俺一人で大丈夫だから亜樹のところにいてあげて。」
ちゃんと自分以外のことも考えるの偉いな。
「あやせにぃちゃん!取ってきた!」
「俺も取ってきた。」
「はいはい、じゃあ会計行くぞ」
姉さんから貰った金だけで足りると思うけど、まぁ足りなかったら俺の金出すか。
ピッ、ピッ、ピッ
「はい、お会計8567円です。1万円からですね。ではお釣りの1433円になります。ありがとうございましたー。」
「あざす。亜樹、琉生、帰るぞ。」
「はーい!」
ガチャ
「ただいまー!」
「おかえり。瑞雪はまだ寝てるから静かにしてよ。」
昼ごはん作るか。唐揚げ作るのは確定として、他にはまぁコンソメスープとサラダでいいか。トマトとか好きだったよな。
言うて唐揚げ揚げるだけだからすぐできるんだけど…。
先に油の温度上げとくか。昨日来るって言ってたから鶏肉をタレにつけといたからさっき買ってきた片栗粉まぶして、よし、揚げるか。
バチバチバチ!
油めっちゃはねてる。さっさと揚げてやりたいけど鶏肉だからちゃんと揚げないとだよな。
ゴボゴボゴボ…
カラカラカラ
よし、そろそろか。
衣サクサクだといいんだけど、お腹減ってるだろうしさっさと網で掬うか。
「栞、運ぶの手伝ってくれ。」
「うん、昼ごはん唐揚げなんだ。」
「唐揚げ!?早く食べたい!」
母さん俺の料理食べたいって言ってたけど唐揚げって持ってけるのか?まぁ持ってけるか。
タッパーに唐揚げ入れてっと。
「絢星にぃ、それ残しとくの?」
「いや、母さんに持ってく用、今から行ってくるから大人しくしてろよ。」
「絢星、行くのはいいけどご飯食べなくていいの?」
「3人が食べきれなかった分あったらそれ食べるからいいよ。それと栞、瑞雪が起きたら瑞雪の分の白米とコンソメスープとサラダ用意してやって。じゃ行ってくるから。」
「行ってらっしゃーい!」
ガチャ
「…唐揚げって父さんも好きなんだけどなぁ、帰ってこいよ。まじで。」
いつまで放置されてんだろ。金は通帳に入れてくるから家に帰ってこない。母さんに聞いてもお見舞いに来てないらしいし。
「帰ってきたら少し詰めるか。」




