表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
10/32

第10話 口外無用でお願いします

 あいつ二、三限目来なかったけど理事長となんか話でもしてんのか?

 なんか世界トップレベルの天才って言われてたし、多分特別扱いされてるんだろうな。けど二、三限目来ない理由になるか?

 後で一応聞くか。嫌そうなら聞かなくてもいいけど。


 「なぁ絢星ー。四限目ペアなろうぜー。」


 「悠真、真横で大声出すな。」


 鼓膜破れるかと思った。俺の周りのやつは俺をなんだと思ってるんだよ。普通に死ぬぞ。


 「だってさー、ペア誰にするか決めてなかったし。絢星ならペアいなそうだし。」


 「お前マジで殴らせろ。後俺もうペア決まってるから。お前とは組まねぇよ。」


 「……?」


 何を言ってるんだこいつって顔してんな。こいつは俺の事を馬鹿にしすぎなんじゃないか?

 

 「え、誰とペアなんだよ!」


 「誰とペアって、希空だけど。」


 「……?」


 また何を言ってるんだこいつって顔してるし。この反応見る限り希空は全部一人でやってたんだな。なんか色々とすげぇな。


 「一ノ瀬さんとペアねぇ。情報の時はたまたま一緒に来れただけだろ?まぁ復帰したばっかでも冗談言えるくらい馴染んできたってことか。」


 「そう思うなら別に冗談でいいよ。今は普通に希空待ってるだけだからお前はさっさと行けよ。俺も希空が来たら教室の場所案内してもらわないとだし。」


 「おう、冗談もう少し上手くなれよ!」


 タッタッタッタッ


 ようやく静かになった。冗談じゃないんだけどな。

 …希空が来る保証なんてないしあいつに案内してもらった方がよかったか?


 「あ、絢星さん。私のこと待ってるかとと思って、一応来て良かったです。」


 「案内してもらわないと迷子になるし待ってたぞ。」


 「…あの、絢星さん。案内の必要はないと思いますが…、朝のHRで体育館と言われてますよ?」


 あー、そういえばなんかそんなこと言ってた気がしなくもない。


 「まぁ、気にしたら負けだな。よし、さっさと行こうぜ。」


 「は、はい、分かりました。」


 コツ、コツ、コツ


 「なぁ希空、少し聞きたいことあるから聞いてもいいか?」


 「なんですか?」


「理事長に用あるっつって2時間連続いなかったけど何してたんだ?」


 聞かれると思ってなかったのか、少し顔を下に向けて悩んでるよう見える。

 

 「嫌なら言わなくていいからな。俺は無理に聞く気はねぇし。」


 「いや、というわけではないですけど…。まぁ、言っても構わないと思いますし…。どうしましょう。」


 そんなに悩むことなら言わない方がいいんじゃねぇか…。


 「絢星さん、口外無用でお願いします。絢瀬さんなら言わないと思ってますので。」


 こいつ何言おうとしてんだよ。怖ぇよ。

 やっぱ聞くのやめようかな。


 「理事長、と言うよりは先生方のお手伝いです。新任の先生方の育成・教育、今後行われる授業準備なとです。他には…。」


 「それ以上はいいわ。普通に頭パンクする。」


 「そう、ですか。」


 そのそんなに話したかなって雰囲気出すのやめて欲しい。俺がどれだけ頭悪いか再認識させられるから。


 「体育館ですし、学用体育靴を取りに1度下駄箱に行きますよ。」


 「あー、下駄箱の個人ロッカーに体育靴取りいかねぇといかねぇのか。」


 「はいら時間にはまだ余裕はありますしゆっくり行きましょう。」


 その後、希空と他愛のない話をしながら、下駄箱に行ってそれぞれの個人ロッカーから体育靴を回収して、体育館に向かうことにした。

 あと希空も普通にこういう話できるんだって安心した。頭使うような話ばっかりだと俺が死ぬし。それに俺が頭悪いって再認識させられるし…。


 コツ、コツ、コツ


 のんびり行ったが余裕を持って体育館についた。


 ガラガラガラ


 なんか全員こっち見てきてるきがするんだが…。


 「俺ら、遅刻してないよな?」


 「はい、遅刻にしては視線が多すぎますし、私は遅刻をしたことが無いですし。」


 さりげなく真面目なところ話せるのすげぇよ。

 俺は真面目なところないから無理なんだけど…。


 そんなことを考えてたら一人の男が近づいてきた。


 「君が絢星くんだね?」


 「希空、この人が美術の?」


 「はい、この方がそうです。」


 すごい、なんか芸術家感否めない。


 「一ノ瀬さんと絢星くんがペアですか。絢星くん、一ノ瀬さんのスケッチブックと挟むようのクリップボード、鉛筆と練り消しゴムをそこの机から持ってって。一ノ瀬さんは先にあちらの空いてる席の方に向かってください。」


 そう言われた希空は少し怪訝そうな顔をして先に席についた。

 さてと、俺もあいつの分取ってさっさと行くか。


 「絢星くん、名前じゃなくてしっかり一ノ瀬さんと呼ぶんだ。そして失礼のないように。」


 急に話かけてくるのやめて欲しい。


 「…はぁ、わかりましたよ。」


 なんも分かってないけど、あいつが名前でいいって言うんだからそれでいいだろ。


 「希空、取ってきたぞ。」


 「…ありがとうございます。」


 やっぱり特別扱いを気に入ってなさそうだな。

 その後も希空と少し話をしているうちに、まだ来てない生徒も来てクラス全員が集まった。

 そろそろ授業始まりそうだな。


 「コホン、今日はペア・デッサンをしてもらう!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ