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第10話 和歌解説
小倉百人一首 四十二番
清原元輔
契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波越さじとは
約束しましたよね、お互いに涙に濡れた袖を絞りながら。末の松山を波が越えることがないように、二人の仲も決して変わらないと。
「契り」は約束すること。
「かたみに」はお互いにという意味。
「袖をしぼり」は、涙を拭った袖を絞らなければならないほどに泣くことを表している。古典で非常によく使われる表現。
「末の松山」は宮城県多賀城市付近の地名。末の松山を波が越えることがないことから、不変のものを表す。
作者の清原元輔は三十六歌仙の一人。『後撰和歌集』の撰者(梨壺の五人)の一人。『枕草子』などで知られる清少納言の父。




