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こうして3日目の営業がスタートした。
確かにステータスで料理は一瞬なんだ
ボタンを押せば完成
しかし、分量に問題がある
自家製で作れば10倍は作れるんじゃない?って分量で消えるのだ
質量保存の法則は私のスキルには無縁らしい
辺境伯様の領地、使用人として3年働いたけど
知らない人沢山いるんだな〜と思いながら今日も仕事です。
辺境伯っていうから辺境でだーれも住んでないんじゃないかななんて馬鹿みたいなこと考えてたんだけど人も沢山いるし
良い人も沢山、ここにきて喫茶店開けたこと凄く有り難いな〜としみじみ思いながらホットケーキを焼く
そして、ホットケーキを蒸らす間にコーヒーを入れる
作ってもらいました。フレンチプレス
鍛冶屋のおじさんめっちゃ張り切って作ってくれたの!
大きめなので一度に3杯はとれるよ
ガラスの筒化が難しかったみたい
細いのはできなかったの
ちょっと大きいんだ
余りは、私が飲んだり
残念だけど古くなったらさようならです。
美味しいのが大事!
でも、ずっとお客様が来てくれるので今のところ捨てる分は無いの
有り難い。
そして私の飲む分も無い…
今は、もう少し大きいガラスでピッチャーを作ってもらってるの沢山
夏は水出しアイスコーヒーと紅茶の販売を目指すわ!
穏やかな時間がお客様にだけ過ぎていく。
「マリーちゃん、コーヒーおかわりね」
「はい、ありがとうございます。おかわり、100ルピ引きですからね。欲しい方は仰ってくださいね〜」
「コーヒーから紅茶に変更は?」
「カップが変わるのでお値段そのままとなります。」
「そりゃそーだ」
ははははっ
と皆さん笑っている
「こっちはコーヒーと、マドレーヌおかわりお願い。」
「はい ありがとうございます。」
「マリーちゃん、帰るよ〜」
「はい、今お会計しますね。」
「800ルピになります。」
「あいよ。」
「はい、200ルピのお返しでございます。
また来てくださいね。」
「また来るよ〜」
「ありがとうございました〜。」
帰ったテーブルを下げて拭いて
「次にお待ちのお客様、こちらへどーぞ」
「マリーちゃん、今度友達と来たいんだけど
席予約できたりしないの?」
「なるほど、いいですね!それいただきます。
予約席作ります」
時間と人数と名前を間違えないように聞いておく。
違うメモに予約用ポスター作成をメモ
さて仕事仕事
「ん?」
裏庭で音がする…
ま、いっか
忙しいからね〜
「はーい、今行きますね〜」
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裏庭では
「にいちゃん、この麻袋凄いね」
「ばか、静かにしろ」
小声で話す小さな影
「そこで何をしている?」
「ふっ!」
「ひっ!」
「「ご、ごめんなさい」」
「それをどうするんだ?」
「こんなに採れるんだから少し貰ってもいいだろ…」
「にいちゃん…」
「売るつもりか?」
「違うよ、自分達で食べるんだ
俺達とーちゃんも、かーちゃんも死んじゃって食べる物ないんだ。」
「孤児院に行けばいいんじゃないのか?」
「孤児院は…もっと小さい子でいっぱいだったし、獣人は眉をひそめられる…」
「そんなことは無いと思うが。分かった、ちょっと待ってろ」
裏口からコンコンコンとして入っていった男の人
「すまない、マリアンヌ突然なんだが」
「あら、辺境伯様の所の…」
「影だ。」
「影さん。」
「あの、兄妹を手伝いとして住み込みで雇って貰いたいのだが」
「人手不足で困ってたの!」
たたたっと出てきた女の人
黒い髪の綺麗な人だった
「ちょっと!影さん!こんな小さな子に仕事だなんて!あら、獣人さんなのきゃー可愛い!
怖くないからね、家で手伝いするー?
あら、こんなに話しかけたら怖いよね
ごめんね。
あ、でも今開店中だから、急いでて!あっ!そだ!影さん!この子たち連れて上の住居スペースでご飯とかお風呂とか世話してあげて!
お兄ちゃんが妹ちゃんお風呂に入れてね。
影さん!ほら、早く!
ご飯は影さんの分も用意して上持っていきますから
はい!ではお願いします!
みんな動いて!」
嵐のように話すとお店に戻って行ってしまった。
「まずは、この麻袋を中に運んで
上にお邪魔しよう。」
「俺達、泥棒なのに」
「にいちゃん…いいの?」
「さっきのはマリアンヌという女性だ
恩を感じるなら、誠意で返せ」
「俺!頑張って働くよ!」
「わたちもー!」
「さ、お邪魔しよう。」
そう言って影は兄妹を連れてマリアンヌの住居スペースへ入って行くのだった
この収穫でじゃがいもが出て大喜びのマリアンヌだった




