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ボロボロの洋服の幼い二人
お兄ちゃんが小学1年生くらいの大きさ
妹ちゃんは幼稚園の年少さんと言われても違和感のない背丈だった
影はあちこち見回しつつ
思案顔だお風呂に入れたところで、着替えは?
しかし、お風呂に入れねば汚くて座らせることもできない。
「二人でお風呂に入ることはできるか?」
ぶっきらぼうではあるが敵意はない言葉だった。
「俺、できるよ。大丈夫。」
「にいちゃん、凄いね。可愛い部屋〜♪」
「洗面所がここだろう」
マリアンヌの住居スペースは1LDK迷うほど部屋数は無い。
洗面所の先にお風呂場があった。
兄妹を連れて行き、お風呂を3人で見る
「これは、どうやって使うのだろうか?」
「兄ちゃんも知らない事あるんだね。」
「私は、ここの住人ではないからな。」
「ここじゃない?」
影は何でも知っていると思ったのか
影に聞く
妹ちゃんが閃いたとばかりにシャワーのレバーを上げた。
ジャーーー!!!
「わ!お湯出た!」
「ごめんしゃい!ごめんしゃい!」
「大丈夫だ、熱くはない。このまま洗うか?」
「皆で入るー!」
ワイワイきゃいきゃいと楽しくお風呂タイムとなった。
レバーを上げればお湯が出ることさえ分かれば
影にも使う事ができた。
シャワーをかけつつ、蛇口から湯船にお湯を溜め
ボロボロの洋服や自分の濡れた洋服を脱ぎ
ついでに手の空いている者はボロボロの洋服も一緒に洗う。
獣人兄妹はよほど汚れて居たのかなかなか泡立たない。
何度も洗ってようやくモコモコと泡だった。
シャワーで流して3人で湯船に浸かる
「きもちー!」
「はー」
「ははっ、影さん。おじさんみたい」
妹ちゃんが気持ち良くて感想が素直に出る
影も思わず息をはいた
お兄ちゃんがおじさんみたいだとツッコんだ
「バスタオルここに置きますね〜!着替えは直ぐに用意するからちょっと待っててね。」
お風呂の扉の向こうからマリアンヌの声がした。
買っててよかったバスローブ
夢の喫茶店に浮かれ、たいして使いもしないのにバスローブを洗い替えとともに3着も買っていたマリアンヌ
無事着るものが無い!という事態は免れた
風呂から出ると、影の服は干してあり
ラビングのテーブルには牛乳瓶とオレンジジュース、りんごジュースが置いてあった。
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お風呂上がりにどうぞ
ご飯はダイニングテーブルの上ですよ
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とメモと共に。
獣人兄妹の頭を拭きながら
「風呂上がりに飲めどのことだ食事もある
あっちで飲みながら食べるか?
腹、減っているのであろう」
「「いいの?」」
「ここの店主の好意だ。いただこう」
ダイニングテーブルにはところ狭しと料理が並んでいた
BLTサンド、クロワッサンサンド、タマゴサンドが3皿ずつ
ポテトサラダ
マドレーヌが山盛り
クレープが色んな種類でお皿に積まれ、ポテトチップスが山盛り
「わー!凄い!天国みたいね!」
妹ちゃんが声を上げた
「これ、本当に食べていいの?」
影を見上げるお兄ちゃん
「ああ、いただこう」
3人で仲良く食べた
「美味しいね…」
「どうした?どこか痛いのか?」
涙ぐむ妹ちゃんに影が驚いて尋ねた。
「こんなに美味しい物食べたことない。お父さんとお母さんにも食べて欲しかった…」
ぐすっ…ずずっ
鼻をすする音が響いた。
「キキ、ぐずぐずしてると兄ちゃん全部食べちゃうぞ」
「だめー!キキ食べる!」
話を上手く逸した男の子をみて影は感心した。
「流石、兄だな。」
そういってお兄ちゃんの頭をなでるのだった
「へへ。」
「く、苦しい…」
「もう食べれない…もっと食べたいのに…」
「無理するな、お腹痛くなるぞ」
「お待たせ〜!服買ってきたよ〜!」
マリアンヌが洋服を抱えて上がってきた
「影さんの分も1着ありますから、帰りだけでもこれ着てくださいね。それ外に着ていく服ではないので。」
「すまない。いくらだ?」
「いいですよ〜、こんなに可愛い新しい店員さん連れてきてくれたじゃないですか」
「いや、請求してくれ」
「いいえ、いりません。」
「いや、困るのだが」
「いいえ!さぁ、二人とも新しい洋服よ
サイズ合うといいんだけど。着てみて!」
「いいの?」
「俺達、金持ってない…」
「うちで手伝いしてくれるんでしょ?
そうね、お給料の前払いよ!」
「ありがとう」
頭を下げる男の子をみて妹ちゃんも
「ありがとう!」
ペコリ
耳!尻尾!触りたい!
手がついついワキワキしてしまう。
(変態)
(サファイア、なんてこと言うの)
(獣人の耳と尻尾は番くらいにしか触らせない。無理強いダメ)
(わ、わかったわ!雇い主ならパワハラよね。我慢するわ)
1人と1羽が目で会話していと
「ふっ。」
「影さん、どうかしました?」
「いや、なんでもない」
「あ、大変!お店放置しすぎた!じゃ、ゆっくりしててね〜!」
走って店へ戻るマリアンヌだった




