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Virus suit actor  作者: 大根屋
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16話 「疑念」

君のことを考えて、今日は栄養バランスを良くしてみたんだ。気に入ってくれたかね?


体は資本である。だから、強い体を目指してみる。


俺も頑張る。


君も頑張れ。


もう少しだからさ。


もう少しで君も目が醒める時が来るよ。

雷電の変身を見た俺たちはその後、願いの箱を持って個人の部屋に行くように指示された。


女子の部屋とは反対らしい。女子にさよならを言って廊下を三人で歩いていた。


「おかしくないですか?」


そう言ったのは篠塚だった。


「どういうことだぜ?」


雷電は何を言ってるのかわからないらしい。けど、俺には何が言いたいか何となくわかっていた。


「確かに…怪しいとは思った。」


「二人して何なんだぜ?」


篠塚が少し声を潜める。


「だって…僕の…僕たちのこともゾンビウイルスのことも知りすぎじゃあないですか?それにあまりに用意周到すぎて…。」


「そうだな。雷電。スーツの着心地はどうだったか?」


「着心地?ちょーどよかったぜ!」


「やっぱり…!おかしいですよ。僕たちの体も調べたみたいだし、ゾンビ対策もすでに出来ている…ゾンビが発生したのはここ最近のはずなのに…。」


ゾンビのことはニュースでもまだやっていない。

つまり一般人に認知されていないということだ。

それなのに何が原因だとか、ゾンビウイルスが何をもたらすかをすでに知っている。

それに原発事故も発生したてだ。放射線が原因でゾンビが凶暴化したはずなのに対策をしているのは流石に早すぎる気がする。


「雨宮さんに聞いてみますか…?」


「それはダメだろ。スーツを使ってるとはいえここの研究員だ。明らかに向こう側だ。何かを教えてくれるとは思えない。」


「願いの箱…これが一番わからないです。思いの力なんて…。これなんか発見と開発に時間がかかりそうなんですけどね…。」


雷電が頭を掻いてる。


「あーもー!わかんないんだぜ!色々考えてても仕方ないぜ!今日は疲れた!寝るぞ!」


長い時間がたっていた。どうしようもなく疲れている。考えてもわかる気配がない。今日はとりあえず休むことにした。


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