ロシアはウクライナに勝利するが滅亡する
ロシアはウクライナに勝利するが滅亡する
「ロシア滅亡」は歴史が証明している――。
そんな刺激的なタイトルの記事が、プレジデントオンラインに掲載されていた。
この記事の核心は、プーチンがウクライナ戦争を「短期決戦」で終わらせられると考えたこと。そして、その作戦が失敗した場合の「次の一手」を十分に用意していなかったことにある。
2022年、ロシア軍は圧倒的な軍事力を背景に、短期間でウクライナを屈服させるつもりだった。
ところが、予想は大きく外れた。
ウクライナは激しく抵抗し、西側諸国から武器や資金などの支援を受け、戦争は終わらなかった。
短期決戦のはずだった戦争は、いつの間にか長期の消耗戦になった。
ここで重要なのは、戦争は「戦場で勝てば、それで勝利」ではないということだ。
仮にロシアがウクライナの一部を占領し、領土を獲得して戦争を終わらせたとしても、その代償として兵士を失い、若い労働力を失い、軍事力を消耗し、経済にも大きな負担を残せば、ロシアという国家そのものが弱体化してしまう。
この記事は、歴史上の戦争を例に挙げながら、そこを問題にしている。
戦争に勝った国が、その勝利によって国力を使い果たし、その後に衰退することは歴史上、決して珍しくない。
つまり、ロシアにとって本当に恐ろしいのは「ウクライナに負けること」だけではない。
たとえ戦場で勝ったとしても、その勝利のためにロシア自身が疲弊し、将来の国力を失ってしまえば、それは国家としての敗北になり得る。
この記事の核心を一言でいえば、
「プーチンはウクライナを倒そうとして戦争を始めた。しかし、その戦争がロシアそのものを弱体化させる結果になるかもしれない」
ということだろう。
歴史を振り返れば、戦争には「勝った国」と「その後も生き残った国」が必ずしも一致しない。
プーチンがウクライナ戦争で犯した最大のミスは、ウクライナの抵抗を読み違えたことだけではない。
「この戦争が終わったとき、ロシアはどうなっているのか」
そこまで考えずに戦争を始めてしまったことなのかもしれない。
ウクライナ戦争は、ロシアの領土拡大の戦争であると同時に、ひょっとするとロシア自身の衰退を早める戦争になっているのではないか。
歴史は、戦争の勝者が必ずしも国家としての勝者ではないことを教えている。




