出版トラブル【「Amazonでは売らせません」】
出版トラブル【「Amazonでは売らせません」】
こんな話をされた著者がいる。
「Amazonで自分で販売したい」
すると、
「契約がありますから、勝手にAmazonでは販売できません」
と言われる。
ここで、一度立ち止まって考えてみたい。
なぜなのか。
出版契約では、出版社が一定期間、作品の出版・販売を行う権利を持つ場合がある。
つまり問題は、
「Amazonだからダメ」
なのではない。
「誰が出版・販売する権利を持っているのか」
ということだ。
実際、自費出版の契約例では、契約期間中は出版社側に出版権があるため、他の出版社から出版できないと説明されている。
さらに、ある公開された事例では、約200万円を支払って出版したものの、出版権が1年間だけ。
1年後には、
Amazonでも販売できない。
楽天でも販売できない。
書店からの取り寄せもできない。
実質的に絶版。
しかも残った在庫は著者に返却され、倉庫保管料まで別途請求されたという。
これは重要な問題だ。
著者がお金を払って本を作った。
ところが契約期間が終わると、
「もうAmazonでも売れません」
となったらどうするのか。
本を売り続けたい著者にとっては、大きな問題になる。
だから出版契約をするときは、
「Amazonで販売できますか?」
だけでは足りない。
聞くべきなのは、
「Amazonで誰が販売するのですか?」
「私自身がAmazonで販売できますか?」
「販売権は出版社に独占されますか?」
「契約終了後は、自分でAmazon販売できますか?」
「契約終了後、出版権は誰に戻りますか?」
ここまで確認する必要がある。
そして、口頭の説明ではなく、
契約書に書いてあるか。
ここが一番大切だ。
「Amazonでは売らせません」
と言われたら、
「なぜですか?」
ではなく、
「その根拠は契約書のどこに書いてありますか?」
と聞く。
出版は夢である。
しかし、出版契約は法律上の契約でもある。
夢を見ることと、
契約書を読むこと。
この二つは別に考えたほうがいい。




