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フェイドアウト断章  作者: 石藏拓(いしくらひらき)


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出版トラブル  返品された本は、どこへ行くのか。

出版トラブル  返品された本は、どこへ行くのか。


書店から戻ってきた本は、出版社の在庫になる。


ここで著者が知らないといけないことがある。


「在庫には、お金がかかる場合がある」


本は倉庫に保管される。


そして契約によっては、一定期間を過ぎると、著者に倉庫保管料が請求される。


過去の出版トラブルの事例では、出版から2年後に、在庫について約8万円の倉庫使用料を請求されたケースが報告されている。


つまり、


本が売れない。


↓


書店から返品される。


↓


出版社の倉庫に入る。


↓


在庫が残る。


↓


倉庫代が発生する。


ということになる。


出版するときには、


「本を作るためにいくら必要か」


という説明は受ける。


しかし、


「売れなかった場合、毎年いくらかかるのか」


という説明まで確認しているだろうか。


本は紙でできている。


場所を取る。


100冊、500冊、1000冊と残れば、それだけ保管する場所も必要になる。


だから出版契約では、


「売れ残った本はどうなるのか」


「何年保管されるのか」


「倉庫代はいくらなのか」


「最終的に処分する場合、費用は誰が負担するのか」


ここまで確認する必要がある。


「本を出版する費用」だけを考えてはいけない。


売れなかった後に、何が起きるのか。


そこまでが出版契約なのである。


次回は、


「では、売れ残った本を処分するとき、どうなるのか?」


返品の最後に待っている「在庫処分」の問題を見ていく。


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