810/865
出版トラブル 返品
出版トラブル 返品
本は、そんなに売れない。
これが出版の現実だ。
まして、無名の著者が初めて出した本なら、なおさらだ。
書店に本を並べても、読者が知らなければ手に取ってもらえない。
そして、売れなかった本はどうなるのか。
返品される。
書店から出版社へ戻されるのである。
出版した著者からすれば、
「せっかく書いた本が、書店から戻ってくる」
ということになる。
問題は、ここからだ。
返品された本は消えるわけではない。
出版社の在庫になる。
そして、その在庫を保管するために、契約によっては倉庫費用が発生する。
つまり、
売れない
↓
返品される
↓
在庫になる
↓
保管される
↓
費用が発生する
という流れになる。
本を出版するとき、
「何冊作りますか?」
という話はされる。
しかし、本当に確認しておかなければならないのは、
「売れなかった本はどうなるのですか?」
という質問ではないだろうか。
返品された本は、誰のものなのか。
いつまで保管されるのか。
保管費用はいくらなのか。
最後には処分されるのか。
出版契約を結ぶ前に、ここまで確認しておきたい。
本を作ることは、出版の終わりではない。
売れなかった本が返品されたときから、
もう一つの問題が始まる。




