線画・トレース画は安全ではない (KDP出版者のための注意喚起)
線画・トレース画は安全ではない
(KDP出版者のための注意喚起)
KDPで本を出すとき、
「写真を線画にすれば大丈夫」
「トレースなら著作権に触れない」
こうした誤解をよく見かける。
しかし、これは非常に危険な考え方だ。
実際には、線画もトレース画もアウトになる可能性が高い。
ここでは、その理由をまとめておく。
●線画にしても“元の写真の特徴”が残ればアウト
著作権法では、
「元の作品の本質的特徴が残っているかどうか」
が判断基準になる。
写真を線画にしても、
・顔の輪郭
・髪型
・ポーズ
・衣装
・構図
などが元写真と同じなら、
「本質的特徴を利用している」と判断される。
つまり、線画にしただけでは著作権侵害を避けられない。
●トレースはほぼ確実にアウト
トレースは、元写真をそのままなぞる行為だ。
これは「翻案権の侵害」と判断される可能性が非常に高い。
写真をなぞった時点で、
元の著作物を利用していることになる。
線画よりも危険度が高い。
●有名人の場合は肖像権・パブリシティ権も問題になる
有名人の写真を元にした線画やトレースは、
著作権だけでなく肖像権・パブリシティ権にも触れる。
顔を描かなくても、
・髪型
・衣装
・ポーズ
・シルエット
などで特定できる場合はアウトになる。
「似ているだけでアウト」という判例もある。
●KDPはクレームが来たら即停止される
KDPでは、
内容が合法かどうかをAmazonが判断するわけではない。
ただ、
「クレームが来たら止める」
という仕組みになっている。
線画やトレースは、
権利者から見れば「元写真の利用」と判断されやすく、
クレームが入る可能性が高い。
その結果、
電子書籍が停止されることは珍しくない。
●結論:線画もトレースも安全ではない
線画にしても、
トレースにしても、
元写真の特徴が残っていればアウトになる。
KDPで出版するなら、
写真を元にした線画やトレースは避けるべきだ。
安全に出版したいなら、
・完全オリジナルのイラスト
・顔無し
・後ろ姿
・特徴を消したデザイン
などにするほうがよい。
KDPはクレームが来たら即停止される仕組みだ。
線画やトレースは、そのリスクが特に高い。
これから出版する人には、
この点をぜひ知っておいてほしい。




