674/679
転校の思い出 先生から公開処刑
転校の思い出 先生から公開処刑
四年生だったか。
ぼくは作文で、先生から公開処刑のような扱いを受けた。
ぼくの作文を黒板に書き出し、皆の前で批判したのだ。
その作文は三人称で書いていたが、
先生は「作文はあくまで一人称で書くものだ」と言った。
それ以来、ぼくは文章を書かなくなった。
音楽に興味をもちはじめた。
現役で早稲田大学文学部に合格したが、
「文才がないから」と、ためらいもなく辞退した。
この処刑のような体験が、ぼくにとって良かったのか悪かったのか。
どちらにも転び得る出来事だっただけに、今も複雑な心境になる。




