前へ目次 次へ 673/679 転校の思い出 集団リンチの回避 いじめの親玉とタイマンすることになった。 いじめてくるのは親玉の手下どもで、複数でリンチにあう予感がした。 そこでぼくは親玉を呼びつけ、運動場の真ん中でタイマンを申し出た。 三対一になる空気の中で、ぼくは親玉に言った。 「一人ずつタイマンだ」。 そのあいだに、運動場には五十名以上の生徒が輪を作って囲んでいた。 今思うに、いじめるやつは気の弱い人間だったのだろう。 だから、タイマンになっても怖くて殴ってこない。 こちらは容赦なく張り倒した。