↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界召喚された俺は、パーティから追放されたい  作者: まるた


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/11

第6話 VS キングオーク①

「ボォォォオオオアアアア!!!!」


 金棒を持つキングオーク。その叫び声で、床や壁は地震が起きたように震動する。


「ぐあっ!」

「耳が……」


 冒険者たちは耳を塞ぐ。その瞬間、キングオークはその場から姿を消した。

 ——いや、消えたのではない。


「はやっ……!」


 キングオークは、冒険者の先頭に立つミナトの眼前に移動していた。

 振り下ろされる金棒。

 すんでで避けるミナト。

 それは、耳元で風を切る。

 すぐに翻ると、ミナトはキングオークに手を翳した。


「ウィンド!!」

「ボウッ」


 キングオークの顔面に命中する。が、その体躯だ。嫌がるような表情を見せるが、微動だにしない。


「グオオオ!!」


 その雄叫びに合わせて、再び金棒が向かってくる。キングオークの薙ぎ払いだ。ミナトは掌を広げると、今度は地面に翳す。


「ウィンド!」


 地面に向けられた風魔法は、突風となりミナトの体を持ち上げた。ふわりと舞い上がり、キングオークの金棒を避ける。

 ミナトを見失ったのだろう。キングオークは眼下で激しく首を振っていた。


 ——今だ。


 キングオークの頭上から、ミナトは自由落下していた。剣先を真下に向け、頭蓋を狙う。


「トツ・スタブッ!」


 ミナトの剣先はキングオークの頭を掠め、右肩に命中した。


「ブオオアアア!!」


 くそ。ギリギリで避けたか。

 ミナトは風魔法を駆使し緩やかに地面へと降りると、バックステップで距離を取った。

 キングオークの肩からは、血が流れている。しかし、動きを確認するように右腕を動かすと、先程と変わらずに金棒を握り直した。


「はあ、はあ」


 致命傷には至っていないか。あの大きさ、火力が足りない。どうにか冒険者の中に高火力を出せるやつは……。

 ミナトは後ろに首を回した。


「な、何だよあれ……」

「無理だろ、あんなの」


 しかし、冒険者はほとんどがD級。高火力はおろか、武器を構えているものさえ少なかった。

 ……どうする。俺だけじゃ良いとこ互角だ。

 すでに観客と化した後ろを見限るように、ミナトは視線を前方に戻した。

 すると、キングオークは、何やら不気味な表情を浮かべた。


「ブヘァァアア」


 なんだ。細めた目と這い出る舌。

 まるで……いや、そうだ。あいつ、笑っている……?


「バアッ!!」


 ミナトが気づいた時には、すでにキングオークは天高く跳躍していた。

 は……? あいつどこに……?

 それはミナトを軽々と越え、背後に着地する。


「うわ! こっちに……!」


 冒険者の声。

 くそ、そういうことか!


「逃げろ!」


 ミナトは叫ぶ。しかし、キングオークはすでに金棒を振り上げていた。


「ウィンド!!」


 ミナトは背後に掌を向けると、その突風で飛ぶように駆け出した。しかし、遠くに映る視界には、すでに振り下ろされる金棒。

 ダメだ、間に合わない……!

 その瞬間、視界の端から何者かが横切った。


「ディフェンサー!!」


 響いた声は、女性のものだろうか。直後、振り下ろされた金棒と同時に爆発音が部屋を覆う。


「きゃあっ!!」


 女性の叫び声と同時に、キングオークの陰から人影が吹き飛ばされる。

 あの攻撃を受けたのか……? 何にしろよくやった。

 ミナトが走りながら目を凝らすと、そこには見覚えのある盾姿が映った。


 まさか、あいつは……!


「アホタンク!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。