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第8話 ポケモン全部やる ④ 『ポケットモンスター ブラック』

 引き続き、ポケモンを全作やる計画だ。前回も述べたが諸事情あって『銀』を後回しにするため、先に『ブラック』が来る。


<先に……>

先に断っておくが物語の正当な続編である『ブラック2・ホワイト2』のプレイは見送る。これまでマイナーチェンジやリメイクを除いてプレイしているし、もし『剣盾』『SV』のDLCをやらないで突っ切る、となると3月中に9作全部やれる可能性が出てきた。こっちも考えたい。間に合わないようならSWITCHの二つの作品はDLCも考える。

何故マイチェン作品をやっていないかというと新規DL不可の『赤緑』世代、『金銀』世代は俺が3DSに入れたのが『赤』と『銀』だったから『黄』や『クリスタル』が出来ない、第三世代を選ぶ時も『エメラルド』の値段がDSの値段を超えるという凄まじいプレミア価格だったこと、第四世代『プラチナ』は手元にあるが、『プラチナ』には前回話したように愛用しているヤミカラスが出現しないなどそれなりに理由はある。『ブラック2』も手元にはあるんだが……。

この後話すが、実はこの第五世代は個人的に“合わない”ゲームであるからな……。


<ごっつい焼きそば>

 次に来る『XY』が俺の寵愛を受けた愛人作品である(その『XY』愛は次回)から、今までに何度も書いた『XY』レビューで『XY』最大の長所を語る際に、その長所を持たず、逆に短所になってしまっている『BW』に辛口評価をしてしまっていた。

 残念ながらその評価は変わらない。

 実際『BW』は決して駄作ではない。……と思う。ポケモン作品でもシンプルに出来が悪い作品は、「ある!」と断言しておこう。だがそれは『BW』ではない。

 前回ちょっと話して「間違ったな」と思ったが、開発側が「『赤緑』世代と共に走ろう」と思って最後に作ったのは『ダイヤモンド・パール』ではなくこの『BW』だったのだろう。

 この『BW』からストーリーの濃度が増し、世界観のスケールがムービーによって拡大した。ストーリーも……使いたくない言葉だが所謂中二病的、友達キャラのベルは「やめたげてよぉ」など語尾を伸ばしたり明確に萌えキャラとして作られている気がする。確かにこの頃、急激に深夜アニメというものが俺の周りでも流行りを超えて文化になり始めた。そういう深夜アニメ的なノリが強く、それが俺には合わなかった。謂わばごっついカロリーの焼きそば。これはもたれるし、周回プレイにも向いていない。実際周回回数も少なく、最新の『SV』でももう五週しているのに『BW』は『B』が今回含めて三週、『B2』は二週しかしていない。

 一篇のストーリーとして観た時は悪くないのかもしれない……。ただ合わないし、俺はポケモンシリーズにはNPC連戦といろんなポケモンでの周回プレイの楽しさを求めているため、カロリーが高すぎて周回向きではない『BW』の評価は低め。この辺りで俺が何故『XY』をあんなに高評価しているか、『銀』の進捗が遅れているかの一端が現れているだろう。


<プラズマ団……>

 今作の悪の組織はプラズマ団。モンスターボールに収まっているポケモンは不幸だから開放すべきというメチャクチャ踏み込んだことを教義とする今までとは一線を画したテロ組織であり、暴力だけではなく演説や工作を介した洗脳を行うヤベェ組織だ。そして

「じゃあモンスターボールの中のポケモンは不幸なのか?」

 これにキッチリ答えを出していないように見えた。プラズマ団の教義には主人公、ジムリーダー、主人公の友人チェレンとベル、チャンピオンのアデクなど様々な人間が立ち向かう……ように見えて、実際は下っ端が行った暴力行為に対する嫌悪感から「プラズマ団を許してはいかん」と結局暴力への対抗にすり替わっており、プラズマ団の教祖的存在N、司祭のゲーチスに対してはアデクもチェレンも

「違う思想を受け入れろ」

 と最終的に「モンスターボールのポケモンは不幸か?」に対して答えを出せていない。


 このシリーズの最後にある<151の思い出>パートでも触れるが、俺のPNは三篠森・N。だがこのNはこのポケモンのNとは全く無縁で、むしろNは個人的にポケモン好きなキャラランキングを作ったら相当下位だろう。最下位かもしれない。

 俺は異次元最強キャラがあんまり好きではなく、『シャーマンキング』のハオ、『呪術廻戦』の五条悟、『刃牙』シリーズの範馬勇次郎なんかのキャラもあんまり好きじゃない。そういう規格外の設定を背負ったのがプラズマ団の“英雄”としてポケモン解放を試みるNだった。

 早口で話す、ポケモンを「トモダチ」と呼ぶ、ポケモンと話せる、この世のすべては数式であると考えるなどとにかく濃く中二病なキャラであり、しかもこいつは最後の最後に「ゲーチスが全部悪かった」ということで裁きも受けずにいなくなり、『B2』ではシレっと味方顔して出て来ていた気がする。しかもアデクを倒し、史上初のシナリオで戦えないチャンピオン(チャンピオンがいない作品を除く)になってしまった。これはちょっと……メアリー・スー案件だろう。

 これはキャラ貶しではなく本当に感じたことなんだが、同じ例えが続いて恐縮だがNは『シャーマンキング』のアイアンメイデン・ジャンヌっぽいキャラだと思った。人並み以上の力はあるが、Nにはゲーチス、メイデンにはマルコとXX(ネタバレ予防)というプロデューサーがおり、集団の核となる“英雄”“聖女”と自身に、そして民衆に思い込ませるための思い込みの強い子供なのかも。実際Nもメイデンも強かったが……。

 だがNはポケモンと話せると言っているが、他にポケモンと話せる人間がいない以上Nが「自分はポケモンと話せる」「ポケモンがこう言っていた」と“思い込んでいる”だけの可能性もあるんだよな……。繰り返すがこれはキャラ貶しではなく、むしろそうだったらプラズマ団では俺の心にブッ刺さった方のボス・ゲーチスの悪さが際立っていい。

 ゲーチスは「他の人間にはポケモンを放棄させて自分だけ使う」ということを目的とし、実は教義などどうでもいいクソテロリストなのだが、こういうシンプル邪悪悪役はかなり好きだ。歴代ポケモン悪の組織大集合の『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』の『エピソードRR』でも、マツブサ、アオギリ、アカギ、フラダリが出ない方がマシだったくらいヒドい扱いだったのにゲーチスはある意味で大ボスのサカキ以上に目立ち、とにかくポケモンシリーズ最大級の悪役であった。特別な設定は特にない強いだけの悪人。こういうタイプが好き。Nとは真逆だが、これはどっちが刺さるかだ。

 ……多分、Nを悪役と認識している時点で俺はちょっと違うんだろうな。

 ちなみに『BW』舞台のイッシュ地方は『スカーレット・バイオレット』の有料DLCで登場し、次作『XY』の舞台は『レジェンズ Z-A』でがっちり描かれた。そこでは『XY』の悪の組織フレア団団員の子供世代が宗教二世じみた立場で登場するのだが、プラズマ団の宗教二世はダークすぎるしプラズマ団自体が危険すぎた。後日談を作るにもプラズマ団がいろんな意味で危険な存在であるため、プラズマ団問題をどうにかしない限り『BW』には未来はないだろう。

 あと、プラズマ団には愛嬌がなかった。Nとゲーチスがシリアスすぎ、一般的下っ端は確かにいつもの悪の組織の下っ端と同じようにちょっとコミカルでも、あれだけシリアスな組織が「下っ端がちょっと滑稽」だけだとシリアスを打ち消せず、なおかつ今までの「陸地増やそうぜ!」「海増やそうぜ!」「俺たちはヤクザだ!」よりもちょっと考えさせられる「モンスターボールの中のポケモンは幸せか?」というプレイヤーに考える余地を与える目的、Nの悲劇性のためプレイヤーを侵食してくるんだよな

 悪の組織はあくまでもバカにされ、否定される滑稽な悪の組織でなければならなかった。それがプレイヤーを考えさせて取り込もうとしてきたのは個人的にはあまり好きではなく、それもNを人気キャラにしようとすべてがNを中心に回っているのが『BW』の印象だ。


<パーティ>

①ミジュマル→フタチマル→ダイケンキ

歴代で最も周回回数が少ない作品だが、これで『B』では御三家を全部使ったことになる。

この作品……水ポケモンがミジュマル系統、オタマロ系統、コアルヒー系統、プルリル系統、ヒヤップ系統、バスラオ……これで全部か? ミジュマルとコアルヒー以外使い勝手が難しい上にルックスにも問題がある。残酷だけどルックスって必要なんだよ。ルックスが劣悪な俺が言うんだから説得力あるだろう?

印象としては鈍足、そこそこ耐久、中火力って感じだ。思っていた以上に使い勝手は悪かった。水タイプのダイケンキで処理したい岩タイプはほとんどがこの世代で強化された特性『頑丈』持ちで、特にダンゴロ系統は必ず『頑丈』。だからどうやってもワンパン出来ず、なら他のメンバーでやっても同じじゃんということで活躍出来ず。俺の周回回数が少ないからか有用な技マシンを発見出来ず、範囲の広い習得技も活かしきれず。早い段階から高威力の『シェルブレード』を覚えてくれるのは有難い……。のだが、あの威力なら命中100でもよかっただろうしPPも少なく、その上で↑の『頑丈』、ステータス上の火力の低さ、外しもあって思った以上に早くPPを使い切る。なんか終盤は『学習装置』を持たせたり、入れ替え戦で有利相手に繰り出したりするだけで介護されるような状態になってしまった。

 ちなみにこの世代では俺はみんなにディスられているエンブオーがかなり好きである。特に『レジェンズ Z-A』でのパンチモーションのカッコよさにはほれぼれした。


②ダルマッカ→ヒヒダルマ

スーパーゴリラ。ダルマッカ時代は特性『はりきり』によって常に命中率に0.8倍補正がかかってしまうが火力には強化が入るため、パワーでとにかくゴリ押せる。進化したヒヒダルマはスーパーゴリラ。ほぼすべての敵をワンパンチで殴り倒すゴリラ火力! 旅パでこの火力はとにかく破格といっていい。

ハチク戦では全員ワンパンチ!


③メグロコ→ワルビル→ワルビアル

イカすワニ。特性は『自信過剰』を選んで抜き性能を高めた。エースというには地味、いぶし銀というには派手。四天王戦で無双。


④バチュル→デンチュラ

第五世代をプレイする時は絶対入れているクモ。『チャージビーム』で火力を高めてから、特性『複眼』により技の命中率が上がる低命中の電気タイプ最高威力『雷』を連打出来る。こいつもワルビアルと一緒でいぶし銀というには派手、エースというには地味。

フウロ戦で全員ワンパンチ!


⑤傭兵 – 不在

四天王戦以降は特性『頑丈』で二回使える壁のガントルを二匹入れたが戦闘員が強すぎて出番はなかった。


総じてダイケンキ以外がかなりの火力の持ち主かつ足も速く、道中苦戦はなかった。所謂大器晩成……というか、どのポケモンも最初は習得技や特性、ステータスで苦労するが、最終進化するとめちゃくちゃ強い印象。

殿堂入りまで13時間55分。かなり短い。


<その他>

 イッシュ地方という舞台自体は嫌いではなく、ヒウンシティの今までのスケールからは考えられない大都市には当時かなり感動した覚えがある。

 ジムリーダーがしっかりとストーリーに参入し、ジムの外でもお会いする機会があったり、とびっきりの最高演出であるラス1でのカットインからの激アツセリフ&BGM変化は当時の多感な俺には刺激が強すぎた。

 ポケモンのデザインは両極端で、↑でも話したが水タイプはミジュマル系統とコアルヒー系統以外はどこか生理的にきつい見た目のポケモンばかりだ。その一方でシャンデラやウルガモスといった歴史的にみても目を見張る良デザインのポケモンも多く両極端だ。

 また『BW』の段階ではシナリオでは新規のポケモンしか出現しないというのもチャンレジングかつ、もう一度初心で「誰が強いのか」を見極めながら旅をするのも楽しかった。

 異色作というよりも、↑でも話した通りに「『赤緑』時代に子供だった今の大人に捧げる作品」がすべてなんだと思う。それを悪いとも思わないし、当時の俺には刺さっていた。そのノスタルジーの極致が『BW2』の歴代ジムリーダー全員集合で、あれは狂ったようにやっていた。


<151の思い出>

①あの頃終わっていた俺は……?

前回、『ダイヤモンド』をやっていた頃に発症した睡眠障害でニート化した俺だが、一年半程完全ニートをして高卒認定をとり、『BW』発売時には大学受験を控えて予備校に通っていた。そして予備校の自習室で『BW』をやっていた。俺は少しマシになったがやっぱり終わっていた。そのためあまり偏差値の良い大学には行けなかったが、結果的に満足のいく大学生活は送れた。


②ココロモリ、無念のリストラ……

当時の俺は旅パにおけるクロバットを信頼していた。あの素早さがあれば先制して一撃入れるでも状態異常入れるでも仕事が出来るし、ステータスも高い。だから序盤の洞窟で出現するココロモリがクロバットの後継ポジションかと思っていたのだがあまりにも非力……。無念のリストラの後、そのポジションにはアーケン→アーケオスが座った。


③はじめてのバイト

大学生になり、俺はツテを使って某所で働き始めたのだが、「バイトではなくインターン」という扱いになり最低賃金を下回る金額で働き、時給よりも往復の交通費の方が高かった。そこはイケイケの場所であり、寝てない自慢、昨日までとファッションと化粧と髪型が変わって明らかに何かあった女性職員などが日常茶飯事だった。最終的に俺は「自分、この仕事向いてへんで。……バイタリティないやん、自分」とクビを告げられた。だがバイト代で買った3DSで『B2』を迎えた。


④はじまる大学生活

二年遅れで大学生になった俺だが、周囲ではポケモンが大流行り。対戦でもほぼ勝っていたが、リベンジ戦では完全にメタられて負けた。


⑤はじめてのランダムマッチ

ネット対人戦にはじめて行ってみたのだが、あまりにも俺は弱かった。スカーフヒヤッキーとナットレイの交代に上手くつり出されてスターミー、ウルガモス、ガブリアスを全部スカーフヒヤッキーに倒される屈辱、お互いのラス1で残ったゲンガーとラッキーの泥仕合で相手に降参してもらうなど、もうネット対人戦はしまいと誓った。ここから俺はバトルサブウェイ、バトルハウス、バトルツリーのみを戦場とした。


⑥オリジナルのジムリーダーを考え始めた二十歳の男

この『BW』はキャラが濃かったこと、先述のラス1演出もあってとにかく印象に残り、俺はオリジナルジムリーダー+四天王を考え始めた。そして十五年後の2025年。そのジムリーダーたちは別サイトに投稿しているポケモン二次創作『ゴロンダ、白黒つけるわよ!』にて実装されたが、あまりの人気のなさにプロローグで打ち切った。この『BW』で感じたジムリーダーは人格者、四天王はちょっと人間的におかしいというのも反映されているぞ。


⑦キャラの名前になった。

拙作の怪奇作品『Daughters of Guns』の主人公の名前はナツメ・シキミ。その相棒の名前はヒノデ・キクコ。

怪奇と超能力の作品だからそれに因みたいと考えた時、イッシュ四天王でゴーストタイプ使いの「シキミ」とカントージムリーダーの「ナツメ」を組み合わせてナツメ・シキミにした。もう一人はカントーのゴースト四天王「キクコ」、名字はイッシュのエスパー四天王カトレアの和名・日出蘭からヒノデ・キクコ。

ゲーチスはちょっと無理があるが、拙作『アブソリュート・トラッシュ』1部ラスボス外庭数ゲテイカゾエの元ネタになった。ゲーチスを無理に漢字にするなら外庭数しか思い浮かばなかった。


⑧俺のNではない。

ポケモン好きで俺のPNが三篠森・NだからNはこの『BW』のNかと思われるかもしれないが、実際はNaive(ナイーブ)Negative(ネガティブ)Nervous(ナーバス)、さらにニートだった時期もあるし出生地と出身地の頭文字がNだからだ。

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