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花とたゆとう ふたたび  作者: 御通由人
54/86

第54章

 たった一度きりではあったが、肌を合わせた女性の死を知って、正夫の気分は沈んだままであった。

 

 夜のニュースで、美鈴のことが報道されていた。

 店に貼られていたのと同じ顔写真が写り、「鈴木美知、二十六歳、風俗店勤務。警察は痴情のもつれか金銭トラブルが原因の顔見知りによる犯行だと断定。被害者の交遊関係を中心に犯人の割り出しに全力を挙げている」とのことだった。


 名前と年齢と風俗店勤務の五文字だけで彼女の人生が語られているようで、切ない思いがした。

 美人で、背が高く、すらりとした素晴らしいスタイルをしていたので、運が良ければ、モデルやレースクイーンとかになれただろう。上手く行けば芸能界で成功したかもしれない。

 それでなくても、男性にもてただろうから、もっと幸せな人生は送れた筈だ。 

 そんな彼女が、若くして、無惨にも命を絶たれた。彼女の無念さを思うと心が痛んだ。

 

 生まれついた環境や、何かのきっかけや、人との出会いなど、ほんの少しの運があるかないかで、人間の一生なんて大きく変わってしまう。

 そう思うと、やるせなかった。

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