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3/7

遂に颯介と凛が鉢合わせ!気まずさ1000%!なんかムカつく!!

こんにちは。

あまのじゃくです。

全5話のショートストーリーです。

毎日19時10分更新です!

是非とも、1話だけでよいので読んでみてください!

よろしくお願いします!

13時。

ようやく中入れたな。

「でも颯介といっぱいおしゃべりしてたから案外はやかったかも」

席を案内される。

ボックス席で楽しそうにメニューを開くショートカットに近づく。

おい、おい。マジかよ…。

凛はメニューを眺めていて、颯介には気がつかなかった。

こちらの席へどうぞ。

ボックス席を隔てて、真後ろは凛だった。

最悪だな…。

「どしたの?颯介」

なんか汗かいてるけど。

あ…このパスタ屋、冷房の効き悪くないか?

「そうかな。ま、男の子の方が暑がりだしね」

そういうと芽衣はメニューを眺めた。

颯介もメニューを眺めるが、真後ろの凛の話し声が

どうしても気になる。


「わたし、カルボナーラにしよ」

「じゃあ、俺はペペロンチーノ」

亮と凛の選んだパスタなど興味もないはずなのに。

ふたりはバスケの話をしたり、亮の誕生日プレゼントの話を楽しそうに話している。


気になる、気になる…。いや、考えるな、考えるな。俺。

颯介は雑念を振り払うようにメニューを読む。

ふだんは読むはずもない、パスタの産地やらおすすめポイント。


「あのさ」

どうしたの亮?改まって。

「凛と幼馴染みの颯介ってやつ、本当に何もないのか?いつも一緒に登校してるし」

あれは、家がたまたま隣で、物心つく前から一緒だったから、習慣みたいなもので。

亮が心配しているようなことは絶対にないから!

大丈夫。

なんせ、颯介は

【ただの幼馴染みだから】

【男だなんて思ってもないよ】

そういって凛は笑い飛ばした。

「ならいいが。あんまり気持ちいいことではないけど、一緒にいるなって言うほど俺は束縛なんかしない。凛を信じてるし」

うん。ありがと。わたしは亮だけのものだから、安心してね。


背中から聞こえてきた言葉に、颯介は息が止まりそうになった。

俺だって、凛のこと女だなんて見てねぇし。

【ただの幼馴染み】なんだからな。関係ねえよ。


「ね?颯介、メニュー決まった?」

う、うん。決まった、決まった。

「あんなにメニュー真剣にみる人っている?」

芽衣はケラケラ笑った。

「わたしはね~明太子パスタ!颯介は?」

【カルボナーラ】

やば、咄嗟に凛と同じメニューにしちまった。

何考えてんだ俺…。


先に、ペペロンチーノが運ばれてきた。

「俺のが先に来ちまった」

気にしないで、亮。

冷めちゃうし、先に食べてよ。


その後ろのボックス席。

明太子パスタでございます。

「わたしのが先にきちゃったよ」

芽衣、気にしないで食べろよ。

冷めちゃうし。

芽衣は食べるの遅いし、俺は早食いだからちょうどいいから。

「そうだね。颯介の早食いはすごいもんね。ありがと。たげど、あんまり早食いは体に良くないからね!」


凛はなんか後ろから、聞き覚えのある声がすると思った。

楽しそうに話し、時折、笑い声が聞こえる。

真後ろは見えないので、斜め後ろのポスターを見るふりをした。

芽衣…。芽衣じゃん。て、ことは真後ろは颯介だ。

凛は気にしないようにしたが、どうしても耳は後ろの話し声に集中してしまう。

なにしてんだ、あたし。気にしない気にしない!


「あのさ…めんどくさい女の子って思われちゃうかもだけど」

「颯介と凛先輩ってホントに何もないの?いつも一緒に登校してるし。わたしより一緒にいる時間が長い気がするし」

いや、いや、いや、絶対になんにもない!

なんせ凛は

【ただの幼馴染み】

【女なんて思ってもない!】

きっぱりと言った颯介の声が聞こえた。


なんであたしドキドキしてんだろ。

あたしだって颯介なんて、男として見てないし

【ただの幼馴染み】なんだから、どうでもいいや。


やがて、【カルボナーラ】が2皿運ばれてきた。

亮は、後ろのヤツもカルボナーラか。

人気あるんだな、と何気なく言った。


【カルボナーラ】やっと来たね!

美味しそう!わたしにも一口ちょうだい!

それにしても、ここのカルボナーラって人気あるんだね。後ろの人もカルボナーラだし。


うーん!お腹いっぱい!

芽衣は伸びをした。

颯介は?まあまあかな。

颯介のお腹は底なしだね。

颯介、そろそろ行かない?

そうだな、行こう。

席を立った。


凛、満足したか?

まぁ、バスケやってるし、まあまあかな。

凛はよく食べるな。

凛、そろそろ行くぞ。

席を立った。


あ……。


り、凛もデートだったのか…。少し声が震えている。

ま、まあね。颯介もデートか。同じだね…。

凛もまた少し声が震えている。


颯介は思わず、芽衣から離れた。

凛も思わず、亮から離れた。


芽衣は安心したように、また、颯介を渡さないという意思を込めて、こうして改めて見ると、凛先輩と亮先輩ってお似合いカップルですね!


亮も、颯介も芽衣もお似合いじゃん。かわいいカップルって感じで。このまま結婚するんじゃね?

安心したように、また凛を渡さないという意志がこもった言葉を発した。


じゃ!わたしたちはこれで!

芽衣は間の空いた空間を縮めようと、少し強引に颯介を自分に引き寄せた。


おお、じゃ、俺達も。

亮も凛を引き寄せた。これから、俺の誕プレの下見したいって凛が言うからさ、またな。


颯介と凛は目を合わせずに、じゃあまたな。


それぞれの恋人に引きずられるようにして、人混みに消えていった。


なんなんだよ凛のやつ。

なんなんだよ颯介のやつ。


気に食わねぇ。

気に入らない。


なんかムカつく!!





「最後までお読みいただきありがとうございました!少しでも面白い、続きが読みたいと思ったら、下部の【☆☆☆☆☆】と【ブックマーク】で応援していただけると励みになります!」

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