幼馴染みのデート現場に鉢合わせ!いや、俺もデート中なんだが…。
こんにちは。
あまのじゃくです。
全5話のショートストーリーです。
毎日19時10分更新です!
是非とも、1話だけでよいので読んでみてください!
よろしくお願いします!
7時30分
ピンポーン。
颯介、凛ちゃん来てるわよ。
「よ!おはよ!あたしを待たせるなんていい度胸だな颯介」
せっかちだな、いつも凛が早すぎるんだよ。
まだ7時20分だぜ?
「ほら、ほら、10分前行動っていうじゃん?」
学校で習っただろ。
「それ言うなら5分前行動」だろ。
あと、これ。
スマホ。
俺の部家にスマホ忘れてくんなよ。
彼氏から電話でもきたらどうすんだよ。
大丈夫、寝てたって言うから。
それに、そんなことでグチグチ言う人じゃないんだから、亮は。
颯介と違って器がでかいんだよ。
それでも男の部家にスマホを忘れるのはあり得ないだろ。
一応、俺も男なんだぜ?
そうかなぁ~。別にそんなこと考えたこともないからなぁ。
ま、細かいことは気にすんな!
凛は颯介の背中をバシバシ叩いた。
颯介のクラスメイトが横切る。
「颯介と凛っていつも一緒じゃない?」
「お互いに付き合っている人いるのに」
「わたしだったら嫌だな~」
「それ、普通の感覚でしょ」
そう。颯介と凛は普通ではない。
他人から見たら理解できないだろう。
しかし、それを、生まれたときから一緒だという特別な関係が上書きしてしまう。
8時。
凛は校門に入っていく亮を見つけて走り去った。
「亮!おはよ!」
「バスケのデータ持ってきたよ」
亮の腕に自分の腕に絡ませた。
颯介はなんだかいい気分ではなかった。
「颯介、おはよ」
芽衣が駆け寄った。
「ん?なんだか朝から疲れた顔してるけど?」
い、いや、昨日の夜ゲームし過ぎたからなぁ。
「もう!ほどほどにしてよ!」
芽衣は颯介の腕を自分の腕に絡ませ歩く。
「ねえ!ねえ!今度の日曜日、楽しみだね!」
俺はパンケーキ屋いったことないからな。
楽しみだな。
日曜日。10時。
凛は颯介の部家の窓を物干し竿でいつも通りコツコツと叩く。
返事はない。いつもなら、すぐに窓を開け、
「うるせーな。俺の部家に入る前に足の裏を拭け、と雑巾を渡してくる」
あ、颯介のやつ、今日、芽衣とデートだったな。
つまんね~。
凛はなんだか取り残された気分になった。
スマホが鳴る。亮からだ。
「凛。この前、日曜日は予定があるって言っちゃったけど、予定がなくなってさ、どっか行こう」
うん!うん!
亮からの電話のおかげで、凛の【取り残された気分】が晴れ、自然とテンションが上がった。
「凛、やけに元気だな」亮は笑った。
だって、亮とデートできるなんて、彼女なら当たり前にうれしいでしょ!
「俺も凛と会えるから嬉しいわ。凛?行きたいところあるか?」
んーん。亮と一緒ならどこでもいいんだけど、ショッピングモールで買い物しながらブラブラしたいな。あ、亮の誕生日プレゼントの下見もしたいし。
「誕生日プレゼントって普通、サプライズだろ?」亮は笑った。
だって、ちゃんと亮の好きなものにしたいし。
「じゃ、いまから凛の家まで迎えにいくから」
そういうと電話が切れた。
凛はいそいそとクローゼットを開けた。
亮はスカートの方が好きだったな。
上はノースリーブにしよ。
うーん。ちょっとスカート短すぎるかな。
でも、こっちの方がかわいいか。
かわいいスカートとノースリーブの横に、デニムとTシャツが掛かっている。
これ、邪魔だな。颯介とでかけるならなんでも良いんだけど。皺になっても大したことないから、タンスに突っ込んじゃえ。
11時。
亮が凛を迎えに来た。
ごめん、ごめん。メイクしてたら遅くなっちゃって。
「いいよ、10分くらい。」そう言って亮は微笑んだ。
「凛、学校ではメイク禁止だけど、やっぱ凛がメイクすると余計にかわいいな」
凛は少し顔を赤らめて、もう、亮、それずるい。
凛は自然に亮と腕を組んだ。
12時。
時間も時間だから、先に昼飯食べるか?
何食べたい?
「今日はパスタの気分」
亮は行列を見て、混んでるな~。
凛、大丈夫か?
「うん。亮とと一緒なら退屈しないし」
そっか、亮は凛の髪を撫でた。
「パンケーキ美味しかったね~」
うん、俺は初だったから、余計においしかった。
だけど、男ひとりだと入りにくいな。颯介は苦笑いした。
「大丈夫!わたしがいるじゃない」芽衣はにっこりとして颯介を見た。
それもそうだ。また一緒に行こうな。
「うん!デートコースにいつも入れちゃう?」
さすがに太りそう。颯介と芽衣は顔を合わせ笑った。
「うわ~お昼時だからどこも混んでるね」芽衣はため息をついた。
芽衣、なにかリクエストはある?
「うーん。今日はパスタな気分」
じゃ、並ぶか~。
芽衣、けっこう並んでるけど大丈夫か?
「颯介といるとこんな時間も楽しいんだ」
そっか。颯介は芽衣の体を自分に引き寄せた。
うん?どっかで見たことあるヤツ並んでるな。
背がわりと高くてショートカット。
うわ、やべ。凛のヤツじゃん。
やけに楽しそうだな…。
それに、バッチリメイクなんかして。
…凛ってこんなにかわいかったっけ?
と、取り敢えず見ないことにしよう。
「まだまだ後ろに並んでくるね。ここって、こんなに人気あったんだ?」と凛は後ろの行列を眺めた。
あれ、どっかで見たヤツいるな。
ちょっとチビでセンター分けのやつ。
うわ!颯介じゃん。
アイツ、あんなオシャレな服持ってたのかよ。
あたしと出かける時は、短パンにTシャツだろ。
なんかかっこよく見えるな、颯介のくせに。
それに、芽衣との距離、近すぎだろ。
とにかく、バレないようにしよう。
「凛、どうかしたか?」
あ、あ…。すごい混んでるなって。
凛たちの順番が来た。
凛は颯介に見られないように、亮の後ろにピタリとついて顔を隠した。
やがて、颯介たちの順番が来た…。
はたして、ふたりは出会ってしまうのか?
「最後までお読みいただきありがとうございました!少しでも面白い、続きが読みたいと思ったら、下部の【☆☆☆☆☆】と【ブックマーク】で応援していただけると励みになります!」




