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レベル1鍛冶師だけど、ゴブリン倒すために聖剣を作ります  作者: zephyrusu
第5章 レベル1鍛冶師だけど、ついに聖剣を超える剣を作りました
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17話 ガント村へ


「――そういうわけだから、なんとかなると思う」


 カント村で魔物のような『何か』が暴れ、ガント村が壊滅したことを伝えに来てくれたサラさんに、俺がその『何か』を倒してくると伝えた。

 すると、俺の実力を知らないサラさんは無謀だと俺を止めてきたのだ。

 心遣いは嬉しいけど、行くことに決めたので、サラさんを説得すべく『カメリア』の名前を出して説明をした。

 サラさんも『カメリア商会』の名前は知っていて、さらに剣核開放という切り札もあることも伝えた。


 結果的には、ガント村の生き残りが助かる可能性が高くなるという結論で、サラさんは納得してくれた。

 例えば、今から冒険者ギルドに行き事情を説明して討伐隊が結成されることになったとしても、最低でも10時間は時間が掛かってしまう。

 それだと、もしガント村の村民――ダークエルフたちの中で生き残りがいたとしても、助かる可能性は低くなる。

 一応、折り合いが悪かったとはいえ、サラさんはガント村の出身なので、知り合いが助かる可能性が高い方がいいという結論になったのだ。


「それで保険としてだけど、もし俺が午後までに戻らなかったら、事態を皆に説明して逃げてくれ。ミミとココネとシェーラもそれでいいね?」

「――待ってください!」

「私たちも行くの」

「シロウ様をお一人で行かせませんわ」


 ――心配してくれるのは素直に嬉しく思う。

 だけど、相手の実力もわからないので、3人の実力では不安が残ってしまう。

 ただし、3人はその程度の理由では中々折れてはくれないだろう。


 そこで、サラさんに聞こえないように、小声で3人に耳打ちする。


(もし、相手が予想以上に強かった場合、3人じゃ足手まといになるかもしれない。俺一人なら聖剣の力もあるし、最悪逃げることぐらい出来る)

(――ですが、、、)

(それに、サラさんやウルズさんとルウをはじめ、この町の人たちに被害が出るのも嫌だ、だから、もし俺に何かあった場合は、冒険者ギルドやこの町の貴族たちに、俺が聖剣を使えることを話してでも避難させてくれ)


 死ぬつもりはないけど、もし相手が予想以上に強くて俺が勝てなかった場合。

 俺のことを知らない人たちにとっては、魔剣を持っているとはいえ、ただの鍛冶師が返り討ちになっただけなので、この町の偉い人たちは討伐隊を編成して『何か』迎え撃つという行動をするだろう。


 しかし、それでは徒に冒険者や兵士を死なせるだけだし、逃げ遅れた町の人にも被害が出てしまうかもしれない。

 それを防ぐには、俺が聖剣を使えることを明かせばいいというわけだ。

 聖剣を使える俺が負けたとなったら、その負けの意味は変わってくる。

 聖剣の実物と、ウィルドン王国のお姫様であるシェーラが説明すれば、信じてくれる人もいるだろう。

 ――そのために、シェーラたちはここに居た方がいい。


「仕方ないです、不満はありますが納得はしました」

「しょうがないの。でも帰ってこなかったら承知しないの」

「シロウ様なら大丈夫だとは思いますわ。ですが、お気をつけてください」


 渋々ながらも、3人は納得してくれたみたいだ。


 ――ともかく、すぐにガント村へ行こう。


◇◆◇


 サラさんにガント村の場所を聞き、すぐに宿屋を飛び出した。

 町を抜け、人目が無くなったのを確認してから、装備していた魔剣を聖剣に替える。

 これで、恩恵の値が上がりるので移動速度も速くなる。


 道中、数体の魔物と遭遇したが、無視できるものは無視することにした。

 それ以外の魔物は、走っている速度を活かした聖剣の薙ぎ払いで殲滅していく。

 素材の回収は諦めて、死体の処分は丸投げだ。


 魔物の死体を放置することは、あまり推奨されない行為だ。

 理由としては、ゾンビの発生につながることと、疫病などが蔓延するかもしれないからだ。

 しかし、魔物の死体は聖剣の薙ぎ払いで体の大半が吹き飛んでいるのでゾンビになることもなく、場所も森の深いところなので、疫病が広まる可能性も低くなる。


 ――一応、時間があったら帰りにでも対処しよう。


 そんな感じで、トップスピードを維持しながら森を駆け抜けていく。

 ガント村までの道のりはサラさんの場合1日ほど掛かったらしい。

 だけど、走り始めて2時間ほど経った頃。


「――あれは、、、」


 はっきりと見えるわけではないが、遠目で煙が上がっているのを見つけた。

 サラさんから聞いていた場所とも合うので、あの場所がきっとガント村だと思う。

 やはり、聖剣2振りの恩恵は、文字通り桁が違うみたいだ。


 ――俺は、少しペースを上げて煙が上がっている場所を目指した



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