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レベル1鍛冶師だけど、ゴブリン倒すために聖剣を作ります  作者: zephyrusu
第5章 レベル1鍛冶師だけど、ついに聖剣を超える剣を作りました
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15話 待ち惚け


「――それでは、さっそく。出来上がった刀を見せて頂けませんか?」


 美術品に目が無いというダークエルフとの交渉材料として刀を打ち始め、およそ2週間で完成した。

 しっかりとした刀を打つべく、丁寧に作業をしたのだが、魔法などによる異世界補正のおかげで本来よりも早く作業をすることができた。

 そして、ガント村の村長と交渉をしてきてくれたサラさんに、その刀を渡すべく機会を設けてもらったのだ。


「はい。――これです」


 今回の刀は、刀身はもちろんのこと、つばや柄、それに鞘、さらには鞘に入った刀を入れる布製の袋までも、結構手の込んだものを用意した。

 こちらの世界で、オリハルコンやアダマンタイトなどの異世界金属に触れたからなのか、日本にいたときよりも鍛冶の腕も上がったような気がする。

 おかげで、武器の攻撃力などや恩恵の値はともかく、見た目だけならば俺が打った刀の中でも群を抜いている。


「――抜いてもいいですか?」

「もちろんです」


 サラさんが、袋から取り出し、まずは鞘に入った状態の刀を眺める。

 そして、暫く見つめた後、鞘から刀を抜き放った。

 わずかな光さえ反射する刀身は、一切の曇りがなく、その鮮やかな刃紋を見せるだけ。

 それは『刀』という存在を極限まで濃くしたようで、刀身を抜いただけで、体感温度が下がったような気がするほどの存在感を醸し出していた。


 ――我ながら、なんど見ても良い出来だな。


「これは、、、 とても一言では言い表せませんが、とにかくすごいです」

「ありがとうございます。それで、交渉は上手くいきそうですか?」

「これほどのものでしたら、問題ないと思います!」


 少しヒートアップしているサラさんが、クールなキャラを多少崩しつつ、話を勧めてくれる。

 そして、村長との『神鋼』の交渉を任せることにし、その日は解散となった。

 サラさんが言うには、移動と交渉の時間と『神鋼』を準備する時間を考えると、2週間ぐらいかかるみたいだ。


 ――2週間か。

 長いような短いような。

 まあ、首を長くして待っていることにしよう。


◇◆◇


「――暇だし、お礼がてらに何か作るかな」


 『神鋼』が手に入るまで、あと2週間。

 その間、特にやるべきこともないので暇だ。


 一応、ミミとココネとシェーラと、後なぜかルウとも、一緒に町を散策することになっている。

 ただ、それを踏まえても暇なのに変わりはない。


 なので、お世話になったウルズさんとサラさんに何かお礼をしようと思ったのだ。

 特にサラさんは、俺が打った刀を熱く見つめて褒めてくれたので、刀関係のお礼をしたいと思う。


「――でもなあ、冒険者でもない女性に、刀をプレゼントするのはどうかと思うんだよな、、、」


 サラさんの私生活については、何も聞いてはいないが、たぶん刀を贈ったところで邪魔になってしまうだろう。

 刀というのは、意外に重いし長いし、置き場所に困るものなのだ。

 それこそ普段から身に着けているか、観賞用に飾っておく場所でもないと厳しい。


「――そうなると、何がいいかな、、、」


 俺の専門は刀や剣などの刃物など。

 女性が使う刃物と言えば、、、


「――そうだっ! 包丁とかいいかもしれない!」


 もしかしたら、サラさんは料理をしないという可能性もあるが。


 この世界にはコンビニみたいな便利な店はないため、外食となると、しっかりとした店屋に行くか、屋台やパン屋などの店屋しかない。

 比較的安い店もあるのだが、やはり自炊するほうが安く済む場合がほとんどだ。


 なので、冒険者で宿暮らしの場合や料理の腕が壊滅的など、よっぽどの事情が無ければ、例え独り暮らしの男性でさえ自炊するのが普通である。

 したがって、普通に考えればサラさんも自炊をしているだろう。

 ウルズさんも体調がだいぶ良くなったので、今では毎日ご飯を作っている。


 そう考えれば、包丁というのは、良い贈り物になるかもしれない。


「それに包丁だけなら2振り打っても、時間はあんまりかからないし」


 刀とは違い、包丁は刀身が短い。

 刀身が短ければ、それだけ鍛錬の時間も短くなるので、完成までの時間も短くなる。


 ――そんなわけで、俺は4人と町を散策したり、包丁を打ったりして、来る日を待った


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