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レベル1鍛冶師だけど、ゴブリン倒すために聖剣を作ります  作者: zephyrusu
第5章 レベル1鍛冶師だけど、ついに聖剣を超える剣を作りました
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14話 製鉄・玉鋼づくり


「――部屋を貸して欲しい、、、 ですか? もちろん、シロウさんのご要望でしたら断るつもりはありませんが、理由を聞いてもいいですか?」


 俺は今、ウルズさんの家に来ている。

 一応ウルズさんも病み上がりなので、大勢でけしかけるのは良くないと思い、ミミとココネとシェーラは来ていない。

 なので、今いるのはウルズさんとその隣にルウ、あとは俺の3人だけだ。


 ――で、なぜ、ウルズさんの家に来たかと言うと。

 刀を打つための場所を探したものの、お目当ての家が無かったのだが、その解決案としてココネが、ウルズさんの家を借りるのはどうか、と提案したのだった。


 ウルズさんの家は郊外になり、近くに民家も数えるほどしかない。

 さらに、ウルズさんもルウも俺の事情を知っている上に、助けた恩があるので、多少の融通は効く。

 さらにさらに、家を買おうと思えばそれなりの大金が掛かるが、その分を部屋を借りる代金として、ウルズさんに払うことができる。


 ――つまり。

 俺は刀を打つ環境が手に入って嬉しい。

 ウルズさんとルウは、厳しい生活を強いられているのでお金が貰えて嬉しい。


 という、WIN ― WINの条件になるのだ。


「――まあ、そんなわけで。製鉄するのと刀を打つために場所が必要なんですけど、不動産屋に聞いたんですが、いい物件がないみたいで、、、 もちろん、お礼はします」

「なるほど。もちろん構いませんよ。それに、お礼も結構です。なにせシロウさんは私の命の恩人ですから」

「いやいや。部屋を借りられなかったら、新しく家を買わなきゃいけませんので、それに掛かるお金を考えれば安いものです。それに、俺の気が収まりません」


 たとえ、命の恩人でもお金の勘定はするべきだろう。

 まして、俺はお金に困っているわけでなくて、ウルズさんはお金に困っているのだから。


「ですが、、 いえ、そうですね」


 俺はお金を払うことだけは譲るつもりがないことに気づいたのか、ウルズさんが引くような態度を取った。

 そして、ルウを小声で話を始める。


(ここは、少し心苦しいですが、シロウさんのお気持ちに甘えましょう)

(でも、お母さん。そこまでシロウさんのお世話になるのは、、、)

(だったら、ルウがシロウさんにお礼をしましょう。具体的にはお嫁さん、、、は、あの3人がいるから難しいかもしれないから、愛人ということで)


「――えええええっ!!!!」


 急に、ルウが大声というか悲鳴を上げた。

 ルウの顔は真っ赤に茹で上がっていて、チラチラと、俺を伺うように見てくる。


 一体何の話をしていたのだろうか。


(――ちょっと、お母さん!)

(あら? いやかしら? でも、シロウさんはルウを混血魔ハーフだからと言って差別することもない。お金持ちで誠実そうでもある。シロウさんほど条件のいい人はいないと思うけど?)

(そうかもしれないけど、、、)

(煮え切らわないわね。まあ、いいでしょう。別に今すぐでなくていいですし、ちょうどシロウさんも暫く家に来てくれるみたいですし)


 ――どうやら、2人の相談は終わったらしい。

 先ほど悲鳴を上げたルウの顔色は、未だに赤いままだけど、大丈夫なのだろうか。


「――シロウさん」

「なんでしょうか?」

「恥ずかしながら、私には今お金がありません。なので、シロウさんのご厚意に甘えさせて頂いてもよろしいでしょうか?」

「もちろんですよ。もともと頼み込んだのは、俺の方ですから」


 こうして、ただ部屋を借りるだけとしては破格の値段で、ウルズさんの家の1部屋を借りることになった。

 まあ、口止めなどのことを考えれば適正な額だろう。


 ――別に、2人のことを考えて多めに渡したわけでは、決してない。


◇◆◇


「――ふう、、、 こんなものかな」


 町で仕入れてきた鉄鉱石を『魔法炉』の応用で製鉄する。

 初めての製鉄の作業だけど、昔、鍛冶の修行の一環で見たのを思い出して、なんとか形にすることができた。

 そうして、出来上がったものを鑑定してみると。


――――――――――――――――――――

 名前:玉鋼(最上級和鋼)

 レアリティ:4

――――――――――――――――――――


 ――どうやら、ちゃんとした物が出来たみたいだ。


「よし。あとはもう少しこの玉鋼を作って、と、、、」


 実は玉鋼で日本刀を打つ場合。

 最等級の和鋼である玉鋼でも、その全部を使うことはない。

 いくつかの塊の玉鋼を砕き、その中のさらに良いところを厳選して使用するのだ。

 なので、最終的に必要になる玉鋼は、刀1振りの倍程度必要になる。


 魔法によって、日本で見たのに比べれば随分簡単な作業だが、意外と見極めが大変な作業を何とか繰り返し、目安の量の玉鋼を作ることができた。

 そして、その玉鋼を使い日本刀を打ち始める。


 ――そういえば、これが異世界で初めてしかっり打った『日本刀』になるかもしれない



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